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マイク「あれ？・・・撃ってこない？」

まゆみ「なに不思議そうな顔をしてるんですかぁ～？」

マイク「いや・・・、スナイパーが・・・」

まゆみ「そんなことより、お仕事おしごと！
　　　あのイケメンの監視員さんをゲットしないと！！」



まゆみ「監視員さん、監視員さん！」

監視員「ゲッ！・・・
　　　なんですか？どうかしましたか？」

まゆみ「さっきからぁ～、私のことを～、ずうっとぉ～、
　　　見ている人がいてぇ～、こまっているんですぅ～」

監視員「それはー大変だ、私がプールの周りを見回って着ましょう！」

まゆみ「え～っ！行っちゃうんですかぁ？
　　　そばにいてまゆみを守ってくれないと困りますぅ～」

監視員「あ～、そ、それは私も仕事があるし、もしストー
　　　カーなら早く捕まえないと・・・」

まゆみ「しょうがないですね、
　　　わかりました・・・
　　　その代わり、早く捕まえてくださいね！！
　
　　　ところで、これ何だか判りますか？」

監視員「これって・・・バットですか？」

まゆみ「大正解でぇ～す！
　　　そじゃ、続いてもう一問！
　　　通常バットは何に使うのでしょうか？」

監視員「そりゃ、ボールを打ったり、人の頭をどついたり・・・？」

まゆみ「大、大、大正解でぇ～す！！！」

女「そこまでよ！」

男A「何っ！？」

女「足りなさそうな女とは言ってくれるわね！
　猫一匹というのは合っていたけれど・・・」

黒猫「動かないほうがイイにゃ。一歩でも動いたら
　　ボクは知らにゃいかーらね」

男A「足りなさそうな女と猫一匹・・・
　　してやられたな・・・アレは囮だったわけか」

女「残念！惜しいところだけど違うわ、
　本来であれば、可愛い妹の敵討ちをして号泣する予定だったの・・・
　でもちょっとした手違いがあって、
　結果的に囮になってしまったってところが実情よ！
　30点てところかしら？」
　
男A「で、俺をどうするつもりだ？」

女「ねぇ、どうするんだったかしら？」

黒猫「身柄を確保後、速やかに本部へ連行することに
　　なってるニャ。
　　但し、身柄を確保することが困難な場合には、
　　独自の判断で最善を尽くすように・・・
　　と、指令を受けてるニャン」

女「最善ねぇ～♪
　ねぇレビン！これから美味しいパフェを食べに行かない？」

レビン「パフェを食べてたら速やかになんか連行できないニャ」

マリア「速やかに連行できないときは・・・」

レビン「独自の判断で・・・」

男A「お、おい！ま、ま、待てよ！！
　　取引といこうじゃないか！」

マリア「じゃ、そういうことで・・・
　　　ばいばいきぃ～ん♪」

男A「ターゲットを補足した。足りなさそうな女と猫一匹・・・
　情報どおりだな」

男B「まだ、周りに人が多い・・・しばらく様子を窺え」

男A「了解した。う～ん、いい体をしてやがる・・・
　　殺しちまうには惜しいぜ！」

男B「そう言いつつ、今まで何人の女を消してきたんだ？」

男A「ふっ、100から先は憶えてないな・・・」



マイク「ニャニャ」

まゆみ「マイク！どうかしたの？」

マイク「感じる・・・」

まゆみ「マイク？・・・」

マイク「しっ！まゆみさま、我々は狙われています・・・」

まゆみ「狙われるって・・・誰に？」

マイク「いいですから、三つ数えたら左に飛んでください！！」

まゆみ「なに言ってるのよぉ～」



男A「ん？猫が感づいたらしい・・・狙撃の許可をくれ！」

男b「仕方がないな、狙撃を許可する」




マイク「早く逃げて！！」

マイク「まゆみさん、ちょっとこれはどういうことでしょうか？」

まゆみ「決まってるじゃないですかぁ～。任務ですよ、任務ぅ～」

マイク「プールで日光浴をするのが任務ですか？」

まゆみ「だってそういう指令なんですもの、仕方ありませんよぉ～
　　　なんだったら、データベースにアクセスして確認してください」

マイク「・・・・・・・・・」




まゆみ「そんなことより、さっきから何してるんですかぁ～」

マイク「いや、その、あの・・・」

まゆみ「あ～～っ！マイクさんたらやらしいんだぁ～！」

マイク「ニャニャ、け、決して食い込みを直しているところなんて・・・」

まゆみ「言い訳なんて男らしくないですよぉ～
　　　ここは男らしく、見てたぁ～って白状した方がいいですよ」

マイク「ハイ、み、見ておりました・・・」

まゆみ「良く出来ましたぁ～！！マイクさん偉いですぅ～！
　　　ご褒美に、これから私のことを『まゆみさま』って言っても
　　　いいですよ！！」

マイク「・・・・・・・・・」

マイク「あわわ・・・局長がやってきた！
　　　は、早く隠れて、隠れて！」

まゆみ「だいじょ～ぶですよう。わたしちゃぁ～んと
　　　ご挨拶できますよぉ～」

マイク「そういうことではなくて・・・

　　　あ～っ！来てしまった・・・」

局長「やぁ、三毛君。おはよう！
　　どうだい？調子は？
　　例の事件以降、猫手不足で超過勤務で変態だろうが
　　頑張ってくれたまえ！
　　・・・ん？そちらのご婦人は？」

マイク「え～っと、う～んっと、あのぉ～・・・」

まゆみ「ハッ！私は第17方面特殊任務班より、本日付で
　　　こちらに配属になりました「まゆみ」と申します。
　　　以後お見知りおきを」

局長「はて、そのような人事は聞いていないが・・・」

マイク（まゆみさん、まゆみさん、悪ふざけはそのくらいに・・・）

ボコッ！！！

まゆみ「それはおかしいですね！？再度端末で調べていただければ
　　　判るはずですが・・・」

マイク（・・・本部のメインコンピュータにハッキングを仕掛けるなんて！ばれたら・・・）

ゲシッ！！！

局長「そ、そうか、ちょっと待ちたまえ・・・」

・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・

局長「ホゥ！なるほど・・・間違えないようだ。
　　それにしてもその若さでアレだけの成績を上げるとは、
　　いやいや、今後とも期待しているよ。
　　では、失礼！」

まゆみ「ハッ！私も直ちに任地へ赴かなければなりませんので
　　　失礼いたします！」

・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・

まゆみ「あ～っ、びっくりしたぁ～♪
　　　急に局長さんがくるんだもん。
　　　どうしていいかドキドキしちゃった！！

　　　あれあれ？？？
　　　マイクさん、マイクさん！？
　　　寝ている場合ではないですよぉ～！」