今日ご紹介する1台は先日の福岡店の作業から、トヨタの50系プリウスです。
ディーラーオプションのナビオーディオを装着した状態で入庫となって、ベーシックパッケージの取付を行いました。
50系プリウスは発売当初はドアの中にエアバックの圧力センサーがあるからスピーカーをディーラー以外で交換してはいけないとか、デッドニングはいけないとか言われていましたが、ディーラーによって対応がまちまちで、社外のスピーカーを取り付けているショップも多々ありますが、ピュアディオでは後のメンテナンスも考慮して、実車お買ってパッケージの開発を行っていました。
今回はドアの内張りは全く開けず、それ以外の部分で音質をアップするという手法で作業を行いました。
50系プリウスはダッシュにスコーカーが付いているフロント2WAY構成で、ここからの中高音をピュアコンを通して中音のみにして、後付けツイーターでデリケートな高音部分を再生する様に改善します。
最初にスコーカーを取り外し、裏の空気の抜けを改善します。
そのままでは抜け過ぎで、かといって裏に物を付け過ぎると音が詰まってしまい、そこは実車を買って時間をかけて実験しているので、絶妙なコントロールを行います。
外したスコーカーの裏には下限の周波数を決定するためのコンデンサが付いていて、ここの性能が悪いので外します。
はい、黒いコンデンサは撤去しました。
ここに黄色い大型のコンデンサを2個取り付けて、スコーカーの中音域は綺麗に再生出来る様になりました。
続いてディーラーオプションのナビを取り外して、裏から音信号を取り出します。
ディーラーオプションのナビでたまにここのネジが盗難防止の特殊ネジが使ってあって、専用ナットが無くて外れないという事もあるので、入庫される方はここのロックナットがあるかどうか事前に確認をお願いしています。
ナビ裏から取り出した信号にはピュアディオブランドのPSTケーブルをつなぎますが、意外と太くてそして長さも本数もあります。
純正配線からイン・アウトを取り出して、グローブボックス下の50系プリウス専用のピュアコンに送ります。
送った信号はダッシュのスコーカーに上限周波数に制限をかけて送り、ドアの16センチスピーカーには上限周波数にかけて、更にインピーダンスをやや上昇させて音に重みを持たせているので、スピーカー交換しないのにだぶついた低音が改善される様になります。
もう一組ツイーター用に下限周波数を決めて、インピーダンスとレベルをコントロールした信号をPSTケーブルでピラーの根元まで送り・・
スコーカーのグリルの上に取り付けるピュアディオブランドのATX-25ツイーターにつなぎます。
音が鳴る様になったらエージング用のCDを何枚か再生して、スピーカーが慣れて来たところでイコライザー調整を行います。
このディーラーオプションのナビはパイオニア製のようで、ピュアディオのデモカーよりは調整をスタートした時点で良い音がしていました。
5バンドイコライザーの1バンドを1クリック動かしたところが最も生っぽく聴こえたので、そこで調整画面を閉じました。
入庫時に比べたら純正スピーカーのままでも驚くほど音が良くなり、お客様も想像されていた音よりも良かった様です。
この様にドアの作業に制限のある車種でも、ピュアコンを使った音域とインピーダンスコントロールによって、生演奏に近い音に改善する事が出来ます。
ブログ一覧 |
カーオーディオについて | イベント・キャンペーン
Posted at
2017/03/09 11:14:35