先ずは、クルマの近況。
2ヶ月前くらいから気になりだした
“左リアからのゴツゴツ音”を色々と検証してみて、
やっぱりどうもショックだろうと結論付け、OHするべく外してみたところ、
左リアのマウントがグラグラにユルんでました。( ̄д ̄;) ゴムも千切れかけ。
…なんで左だけ…
つーかそもそもさ、
去年OHしたハズじゃねーのコレ?
にしてはヘタるの早過ぎねぇ!? という満場一致のお友達筋です。
…まぁ…あの一件は色々とありましたが、ここにきてまた一つの疑惑が…ね。
もはやどーでもいいけどさ。
先週OH発送して、今はまた借り物のBLITZ脚です。
そして13日からは、ポテンザシールで隠してる部分の板金に入れる予定。
それが上がったらコーティング、という流れ。
なので、たぶん9月はマトモに走れません。
では本題。
前回の読書記事から丁度1ヶ月ですね。
この1ヶ月は6冊というなかなかのペース(自分でゆーかw)。
アダム・スタンバーグ 『Mr.スペードマン』 (2014)
金返せww 940円返せww
「クール」「ハードボイルド」「ダーク」「シャープ」「ノワール」なんて言葉が帯に書かれて、
どんなカッコエエ話かと思ってみたら、
「なんだこの、厨二病野郎の自己満足ラノベは」というのが…申し訳ないけども正直な所。
「俺の名はスペードマン。ゴミ処理人だ。」(=殺し屋)
…なんていう書き出し、もはや非の打ちどころの無い厨二でなくて何であろうw
言葉数が少なくて説明不足の文章は、ハードボイルドとは言わんぞ。
あと、演出なんだろうとは思うけど、登場人物の台詞に全て「カッコ」が付かないので
読みにくい読みにくい。
「テロで荒廃した近未来のニューヨーク」っていう設定も、背景や人物の描写を減らす口実で
表現力の低さを誤摩化そうとしてるんじゃね?と意地悪な見方をしてしまう。
著者は元々新聞のコラムニストだったそうなので、文章力は人並み以上にはあるハズですが。
ストーリーも特に引き込まれる程でもなく薄い。前回の『パインズ』の方が数段マシ。
とまぁ、僕としては 酷評 を付けざるを得ない。( ̄ε ̄)
………んだけど、
妙に印象に残る作品でもある…
シェリー・ディクスン・カー 『ザ・リッパー』 (2012)
ワタクシは全く知らないのですが、ジョン・ディクスン・カーというミステリーの巨匠、
の孫娘にあたる人物のデビュー作。だそうです。
タイトルのリッパーは勿論
Jack the Ripper 、「切り裂きジャック」。
主人公の少女がとあるキッカケで1888年にタイムスリップして、切り裂きジャックを阻止しよう、というのが大まかな流れですが…
超有名な未解決事件をテーマにする、という事で、
序盤は概ね、歴史をなぞる説明臭い展開でテンポ悪い。
しかし、個人的にはしょっぱなのとある展開(設定)のおかげで興醒め。
タイムスリップの仕方も突っ込みどころではあるんですが、
そのタイムスリップした先の1888年で、現代とほぼ同じ人間関係が最初から構築されている、という所が
ご都合主義すぎて吐きそう。
存在しないハズの人間がそこに突然落ちるという事は、全くの孤立状態になるのが当然と思うのですが。
なぜか都合良く「アメリカから留学して来て今日イギリスに着いたばかり」という設定が “周りから与えられる” とか、リアリティのカケラも無い。
この設定の時点で真面目に読む気が無くなりましたww
(主食で読んでいるのがリアリティの塊のSFやスパイ物だから余計気になる)
また、ストーリーのツジツマ合わせが少し苦しい所があったり、
ジャックの正体も、えー?ナニソレ…しょーもな…( ̄д ̄;) やったし、
最後の犠牲者がジャックに狙われる理由が全くわからない。し、説明されないまま。
終始、
「少女漫画をただ活字でやってみました」という印象しかない。
これも 酷評 ですなww
ジェイムズ・P・ホーガン
『星を継ぐもの』 (1977)
『ガニメデの優しい巨人』 (1978)
『巨人たちの星』 (1981)
一転してこの三部作は
超大絶賛 超イチオシ です。
著者は、クラーク、ハインライン、アシモフという50年代の“古典SF三傑”の次の世代。
時代が進んだ分、やはり多少
Science の部分が深くなっている印象。
クラークらの作品がどこか「ロマンチック」であるのに対し、ホーガンの作風は徹底的に「科学的」。
徹底した科学的論拠の上で、人類の歴史を考察する一大スペクタクルです。
特に1作目の『星を継ぐもの』は
是非!騙されたと思って!何が何でも!読んでみて欲しい!
ストーリーの導入は
「月面で、宇宙服を来た死体が発見された。
だが調査を進めると、その死体は何処の基地の所属でもなく
5万年前に死亡していた事が判明した」
と…、しょっぱなから“謎”の爆弾が目の前に置かれます。
少しずつ明らかになる事実。
しかし、その事実がまた新たな謎を呼ぶ。
最終章で全てが一気に繋がり解き明かされた時のカタルシスは凄まじい爽快感です。
そして、コレこそが「人類の歴史の正史」ではないのかと思える程の圧倒的説得力。
2作目は生物学的考察が深まり、3作目では政治史や文化史へもメスを入れる。
フィクションの文学作品でありながら、現実の人類史を全て説明し尽くせる深い考察と、類い稀な構成力。
「あ、この人、頭良い…」と、一冊読んで思いました。
(この人がJack the Ripperを書いたらどんなに面白いものができるだろう)
この連作は実はまだ4作目が控えてますが、まだ入手してないのでそれはまた今度。
ですが、このシリーズ、特に1作目だけでも
『Red13 必読図書』に指定します!
騙されたと思って読んで!マジで!(☆∀☆)
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Posted at
2015/09/05 21:34:09