先月おサボリしたので2ヶ月振りの読書感想文。
…なのに2冊だけですよwww
と、その前に、
ワタクシが読むジャンルがなぜ『海外小説』なのか、とふと考えてみた。
基本、国内のモノにあまり興味が無いのは昔から(歴史の選択も世界史を選んだ)なんですが、
一言で言えば「視野を大きく持ちたい」というのはありますね。
小さな島国の中のコチョコチョした話より、もっとスケールの広い世界にいたいというか。
それに、簡単に情景がイメージできる(…というか最近だと画像検索すれば一発で出てきてしまいますが)日本国内の風景より、
全然違う世界が舞台の方が想像力が刺激されて楽しいというのもあります。
トラベル気分を味わう…とまではいきませんが、その地域の事を少し知ろうとするキッカケになったりもする。
それに、作品によっては「海外から見た日本」というのもわかるし、日本人には無い視点で語られたりしていて面白いのもあります。
そして、ワタクシ、なんでかノンフィクションにはあまり惹かれない。
でも、フィクション(特に小説)って、実は意外と
ノンフィクションの自叙伝とか以上に「著者のパーソナル」が現れていたりするんですよね。
よりデフォルメされているとも言える。
著者自身の経験というのがあって、それをベースに色々と肉付けして話を膨らませたものが小説だと思っています。
そんな所なんでしょうかね。
ロバート・A・ハインライン 『宇宙の戦士』 (1959)
"巨匠" の代表作。
宇宙時代の一軍人の成長を描いたSF。
「パワードスーツを着た歩兵が、惑星へカプセル降下突入して地上戦を行い、回収艇で母艦へ戻る」
という世界観が、後の "ガンダム" のルーツになったと言われる作品です。
が、宇宙モノにありがちな「それ大してSF要素無くね?( ̄▽ ̄;)」とも感じる作品(笑)。
(同じハインラインの『月は無慈悲な夜の女王』もそんなんでしたね)
物語の前半部は、新兵である主人公の地球での基礎訓練時代の話。
後半部では異種生命体との戦闘の描写もありますが、
正直「SF軍隊モノ」というより「一人の軍人の成長物語」であり、ぶっちゃけSF要素抜きでも成り立つお話。
作中で "機動歩兵の不文律" として出てくる信条も、それアメリカ海兵隊やん、と思ったけど。
……まぁ、そんな事を言ってしまうと、世の中の「SF作品」の殆どにダメ出しする事になってしまいますがww
とはいえ。
じゃあ話がつまらないのか? というと、否。
「若者の成長を描く」という安定の内容に、"非日常要素" として軍隊エッセンスが入り、
確かに、オトコノコにはワクワクの内容ですね。
女性ウケはしない話かもw
ジャック・コグリン & ドナルド・デイヴィス 『運命の強敵』 (2009)
原題『DEAD SHOT』
1月に読んだ『不屈の弾道』の続編。
正直、初作よりワクワク感は落ちる。
主人公 カイル・スワンソンの "立場" が特殊になり、変に特別感を持たせた事で逆に一種のダルさが出ているような。
"超法規的スペシャルチーム" という設定は、最初こそ胸躍るモノだが、長い目で見ると確実に物語から緊張感を奪う。
その点、毎回ハラハラヒヤヒヤさせられる
グレイマンの方がキャラは立っている(キャラが物語の中でイキイキと立ち回っている)ように思う。
シナリオもどうにも、人によっては嫌悪感を覚えるかもしれない描写が所々あり。
クライマックスシーンも、やや「え?それで終わり?」感があった。
ドラマ的な盛り上げが物足りないのは否めない。
この辺り、元職業軍人が描く "リアルさ" の良し悪しでしょうか。
でも別につまらないワケではないですし(笑)、
3作目も既にまとめ買いしてるので次も読みます。
Posted at 2017/03/30 22:11:32 | |
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