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イイね!
2015年07月16日

おみやげ

同僚の女性たちへのお土産は、

チョコかキャラメルか、そんなものでいいらしい。

ああ、ばかばかしい。

ド短期留学なのだから(?)学んだことをレポートしたいものだ。

本当の「土産話」

予め書いておく(幾度修正したか。全文書き直し)

 この旅は「サヴォア」を巡る旅である。18世紀のサヴォア公国、19世紀のサルディニア王国の支配地で、ナポレオン戦争に敗北して西半分はフランスに併合され、残された東半分とサルディニアは統一イタリアの発起人となった。そのためサヴォア公国の富は後期の首都トリノに集めたれた。
 一方ジュネーヴであるが、17世紀始めサヴォア公国はこれを攻め落とそうとしたことがあったが、ジュネーヴ市民はそれをよく防いだ。18世紀終わりにはナポレオン戦争によって、フランスの領土となった時期もあったが、ナポレオンの早い失脚によって、スイス連邦に加盟した。スイス連邦は17世紀のウェストファリア条約により神聖ローマ帝国から既に独立していた。ジュネーヴは他のスイスのカントン(連邦を形成する州)における都市と同じく、古くからいわゆるポリス(城郭によって取り囲まれた都市国家)を形成し「直接民主政による自治」が行われていて、現在でもスイス連邦においては憲法において直接民主政を保障する条文があるという。
 日本などは有権者が400人程度の村でさえ、議会を持つというありさまであるから、彼らの政治意識とはどういったものか、知りたいと思うのである。そういうジュネーヴだから、宗教改革の第一人者『カルヴァン』やフランス革命の思想的根拠を与えあるいは教育・文学その他の分野において近代的思想の源流となった『ジャン=ジャック ルソー』など世界に知られた、「その系統」の著名人を輩出するのも無理からぬことだろうと思われる。
 さて、今回の旅の目的は「ルソー巡礼」である。あらかじめルソーの足跡を調べると「ルソー研究者ならルソーの訪問地はすべてまわらなければならない」という研究者がいた。もうルソーが「歩いた散歩道」などその姿はもはや人々に忘れ去られたというものを。ああ、僕がルソー研究者かどうかはしらないが、ときに僕の人生の歩んだ道を話した人が再会したときに「研究進んでますか?」「研究?(看護研究はもう済ませたし…)」「ルソー研究ですよ」「(ほう、僕はルソー研究家だったか)」とか、むすめの担任には「教育小説『エミール』を読んだことはあるか?」と論難したりもする。
 フランスの国家は正しくその役割を理解しているので政府は国家に貢献した人物をパンテオンに埋葬するのである(間違ってもスポーツ選手に栄誉賞を与えるようなことはしない)。それはフランスの歴史が世界史の中心であるためであって、ありとあらゆる学問分野に名を残す人物がフランスから輩出され、またフランスにやってくるのだから、これは如何ともしがたい。さて、無知のままパンテオンを訪れたのだが、そのなかに、やたら名前の長い『jean=jacques rousseau 』と隣にやたらと名前の短い『voltaire』の棺が並べられてあった。帰国後、ともに啓蒙思想家であることがわかった。本来の「学問」に対する興味を失っていた私は、まずは『エミール』から読み始めたのである。(中略)
 二度三度フランスへ行く折、毎回お供が初フランスであるため、大嫌いなパリへ行くことになるのだが、パンテオン訪問だけはうれしいものだ(まずは墓参するのである)。昨年の折も然りで、2012年のルソー生誕300年にはさぞかしと思ったが、2014年も展示室にルソーとヴォルテール両名の棺がいつもの安置場所から出されており、私を驚かせた(棺を見ることは通常できない)。また二人の思想家の紹介文を真剣に読んでいるフランス人を見て、ささっと流し読みしてしまった(読めてないというところもある)私は、一般的なフランス人よりも彼らのことをよく知ってしまっているんだなと、ある種の感慨を感じた。 ああ2012年生誕300年。出生地のジュネーヴに行きたかった・・・(日本でのいくつかの大学の講義と東京でのルソーが作曲したオペラの上演・・・でさえ時間が許さなかった)。
 この病院に勤務して、長期の休暇など・・・次の海外旅行は退職後とあきらめていた私だったが、10年目のリフレッシュでプロバンスへ行き、古代ローマや中世フランスに触れることができた(もちろんルソーにも)。この喜びを次はジュネーヴで。今年、ジュネーヴを訪問できることはとても大きな喜びです。今回は、生誕地ジュネーヴ、出奔後の移住地アヌシー(フランス)(プロテスタントからカトリックへの改宗と、そのきっかけでもある婦人と夫との円満な三角関係での同居)、(このあとルソーは「サヴォア」と「カトリック」つながりでカトリックの重要地トリノ、プロバンスを経てパリへ、パリで『社会契約論』『エミール』が発禁処分を受け逮捕状発令、逃亡のためスイスに戻り各地を転々、イギリスの哲学者ヒュームと仲良くなってロンドンにいくものの喧嘩別れ、フランスに戻って世を去る)、逃亡の地ニヨンの3都市を「巡礼」します。
 逮捕状の出た人物がフランス国家に貢献した・・・(中略)。18世紀の都市国家ジュネーヴの範囲はとてもせまいものらしく、現在「シテ」と呼ばれる旧市街は1km四方程度のものである。段丘の上に築かれた町であるので、崖などを利用して城郭があったのだろうと想像している。現地で詳しい歴史が知れたら嬉しい。アヌシーはアヌシー湖畔の町の小さな町である(それもその地方の行政区の中心都市である)。ニヨンはジュネーヴと同じくレマン湖畔の小さな段丘面に築かれた町である。ジュネーヴは市民都市であったのでお城はないが、ニヨンにはほかのレマン湖半の小さな町と同じく、お城がある。
 さて、今回はレマン湖、アヌシー湖の湖を訪れるのだが、ともに断層湖である。これは世界に名だたるヒマラヤ=アルプス造山帯の真っ只中の造山運動によって形成されたのである。スイスアルプスからフランスアルプスにかけては断層が東西から南北に向きを帰る地点にあたるので、レマン湖は東西に長く、アヌシー湖は南北に長い、ということになる。またアルプスはもともと海底の堆積物が造山運動により標高4800mを越える高山となったものである。この付近の山を見れば、明らかに色が白い。石灰岩であろうと推察できる。実際、有名なエヴィアンも石灰岩層に含まれる水であり、硬水である。しかしこれはアルプスに限ったことではない。海底に堆積するもは、砂岩(砂)、礫岩(礫)、珪藻土(藻)、チャート(二酸化珪素)、石灰岩(生物由来の炭酸カルシウム)。苦灰岩(石灰岩のCaが苦りのMgに置き換わったもの)があるが、フランスなどはその大地のほとんどが石灰岩ではないかと僕は思っている。ゆえに地下に穴を掘って地上に石灰岩で建物を建てる。地盤が固いので穴があっても崩れない(事実パリ市の地下は穴だらけらしい)。交通インフラ整備においても有利なのは、なにも平らな国土だからというだけではなく、表土を剥げばそこには「天然のコンクリート」があるということも影響している。
 なぜそうなるかというと、地質学によればかつてヨーロッパ地域はもちろん海底であったが、比較温暖で生物がよく繁茂したらしく、その死骸が広く海底に堆積して、現代、造山活動を見る(新期造山帯の)アルプス山脈やピレネー山脈(これが石灰岩によるものだということは実際に確認しており洞窟、鍾乳洞、湧き水が散在するのである)だけでなく、パリ盆地(地質学的意味においての。セーヌ流域の北東フランスの広大な範囲)のケスタ地形でも石灰岩がみられる。今回の旅でも、アヌシーからシャモニー=モンブランへの移動の車中からは特徴的な山塊を見ることができるだろう。
 モンブランはヨーロッパ最高峰で4800mを超える。フランスしか知らない私であるが、あちらはロープウェイが途中支柱もなく、1000mぐらい一気に上っていくのである。それが何機も同じ山塊に設置されているのが通例である。登山に耐えうる体力がなくても、お金さえ払えばあっという間に標高2000m3000mの世界へ。水平方向に散策すれば、誰だって・・・。モンブランならフランスからイタリアへと山の上を越えてロープウェイで移動できるのだから。さて、山の天気は変わりやすい。登山家なら知っているが、朝のうちに行動して午後はビバークするのが通例だ。私たちは、天気の悪いときはモンブラントンネルを越えてイタリアに入り「アオスタ」の町を散策するつもりだ。
 かのカエサルがアフリカゾウを引き連れてスイスからイタリアへサンベルナール峠を越えて攻め込んできたのが有名であるが、サンベルナールを超えてイタリア側の初めての町といえばこのアオスタである。カエサルが通った町であるから、やはり町の始まりもカエサルのころ、紀元前1世紀であるという。古代ローマの都市にふさわしい建築物が揃っており、凱旋門、円形劇場、円形闘技場、神殿など町の規模に合わせ小ぶりであるが2000年以上のときを超えて存在するのは嬉しい。
 さて、わが国は「押し付け憲法」を排除して「真の独立国」として生まれ変わるべく「国軍」を創設して「集団的自衛権」を行使できるようになったが、かえって「アメリカ主導」の軍事行動、のみならず政治活動に引きずられて、どんどん「自主性」を損なう国家になる道を選んだのであるが、改めて、「国家とは」「社会とは」を考えてみたくなった。まあ、もちろん、ルソーの『社会契約論』との絡みである(フランス革命記念日の直後日本では・・・)。
 社会契約論を唱えたものは数知れない(と思う)。教科書レベルでは、ホッブス、ロック、ルソー、そこにプーフェンドルフを加えましょう。話はとても簡略。たとえば類人猿の話のように。あなたは、ゴリラとチンパンジーとオランウータンどれが好き? ゴリラはタテ社会。チンパンジーはヨコ社会。オランウータンは、そもそも群れない。
 では、社会契約論。ホッブスの人間観は「エゴ」突きつければ自分の利益のために他人を犠牲にするのも当たり前。だから争い戦いになる。悪い「エゴ」を抑制するのに「法律」が必要。強大な権力が必要という権力論。ロックは、人間はもともと社会を必要とする。そのルールを改めて考えてよりよい社会をつくりましょう、という理性。プーフェンドルフは、人間は自分自身でその欲望のすべてを充足できない「あかんたれ」。社会を作って役割分担。やっぱり甘えん坊社会(私はそう思います)。ルソーは人間は自分で必要を満たせるので社会は必要ありませでしたが、人口か増えるなどして出会いが増えたときに、たまたま相手の不幸を見て「手助け」したことろから、社会が生まれたという「憐れみ(ピティエ)」という感情論。あなたは、どれがしっくりきますか? 答えは、教科書のとおり。ホッブスは王権神授説を擁護し、ルソーは激情のフランス革命を開いた・・・(中略)。
 町の景観は如何。先月、お色直しをした姫路城を見てきた。貧乏人のむすめは料金が高いという理由で登城しなかった。代わりに360°全方向からお城を眺めてきた。男山という山にも登って・・・これがよくなかった。お城は世界遺産か知れないが、町並みは「くず」であった。昨年のランスの大聖堂(フランス国王の戴冠式を行う教会)を訪れた際、屋根の上に登って町を見下ろしたが、地平線が見えるくらいまでよく見渡せる。町の色が統一されている。理由簡単・・・中略。
 日本は伝統を大切にします・・・ものを大切にします・・・。私にはよくわかりません。日本は加工貿易の国、輸出産業の国。そうなんでしょう。でも、私にはよく理解できません。製品を安くするために、日本は賃金を抑制してきました。反対に欧州の賃金は伸びています。その格差は比較する国によっては2倍以上になってしまいました。日本が観光大国になるなんて、ほんとうかしら? 買い物やテーマパーク、カジノをしに来る人たちばかりでいいのかしら? 反知性主義のほうが楽だとはわかるけど、それでいいのかしら? 国際理解とは? 国内を旅行していて、とってつけたような歴史的町並み(21世紀に新しく作られた歴史的景観)などをみて、ちっともRC(鉄筋コンクリート)と変わらないと幻滅した私は、着物を着て世界の歴史と伝統を思考すると嘯(うそぶ)く。
 高野山はフランス人が好むという。自然と歴史が融合しているから。確かに彼らはそれを好む。京都へ行く。東山と嵐山には外国人がひしめく。北京語、タイ語も聞こえてくる。彼らは僕を相手にしない。京都で着物姿だと現地人のようなのだろうか?(現地人はそんなところへ行くまいに)、白人はよく話しかけてきてくれる。中略。彼らにとって京都は、文化都市・歴史都市なのだろうか、それともテーマパークなのだろうか。彼らは何をしたいのか? そこに住む人と訪れる人、何を求めているのだろう・・・。お金と暇つぶしなのだろうか・・・。
 しかし、ルソーは『学問芸術論』にこう書く。「学問と芸術は天才の食べ物です。ふつうのひとはてをだしてはいけません」

以下省略
ブログ一覧 | republic francaise | 日記
Posted at 2015/07/16 19:11:58

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