民主党の小沢一郎元代表(68)が代表を務める民主党岩手県第4区総支部が衆院選前の昨年7月下旬、旧新生党の資金がプールされている政治団体「改革フォーラム21」(東京都千代田区)から3億7000万円の寄付を受けていた問題で、同支部は寄付を受けた翌日、小沢氏の資金管理団体「陸山会」(港区)に同額を寄付していたことが分かった。
政治資金規正法は、政党や政治資金団体以外の政治団体が、同一の政治団体へ年間5000万円を超える寄付をしてはならないと規定。改革フォーラムから陸山会に直接寄付すると、この規定に抵触するため、同支部を迂回(うかい)させた可能性がある。
岩手県選挙管理委員会が26日公開した昨年分の政治資金収支報告書によると、改革フォーラムが同支部に3億7000万円を寄付したのは、衆院が解散された昨年7月21日。同支部が陸山会に同額を寄付したのは、翌22日だった。昨年10月まで改革フォーラムの会計責任者を務めた平野貞夫元参院議員(74)によると、改革フォーラムから同支部への寄付は、民主党の衆院選候補者に配るための資金だったという。
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政党交付金って、ご存知ですか?
私が説明するよりもウィキでご覧になったほうが早いと思うので、
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政党交付金の総額は国民1人あたり年間250円で決められる額で、直近の国勢調査で判明した人口を元に計算される。2007年の総額は2005年の国勢調査により約319億4000万円である。
その半分は1月1日現在の政党の所属議員数の割合に応じて配分され(議員数割り)、もう半分は直近の国政選挙の得票率(衆議院総選挙と過去2回の参議院通常選挙)に応じて各政党に配分される(得票数割)。
ただし、全ての政党が助成金をもらえるわけではなく、国会議員数が5人以上であるか国政選挙での得票率が2%以上の政党のみが受け取ることができる。
なお、国政選挙での得票率が2%以上の政党であっても、国会議員が最低1人は在籍していないと受け取ることができない。
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つまりそれなりの規模の政党で国会議員がいれば、何もしなくとも多額の金が手に入るのであります。
総国民数x250円=約320億円
これを国会議員の頭数で割ります。 320億円÷722人=約4432万円
で、この4432万円を各政党にいる国会議員の人数ぶんだけ、その政党にあげちゃうのであります。
たとえばその政党に300人の国会議員がいれば、4432万円x300人=132億9600万円が入り込んでくるわけであります。
で、国会議員の歳費(給料)とは別に、この政党交付金から、各議員にお金が配られるわけであります。
1つの政党の中に、複数の派閥が存在していることがあります。
あるいは、政党の思想と、議員個人の思想が異なる場合があります。
弱小派閥や一年生議員で生意気なことを発言すると、この政党交付金がもらえないのであります。
本来であれば、選挙対策費や各調査費としてどの議員にも基本的には平等に配るものであるにもかかわらず、
力のある政党のドンが、この金の使い道を、そしてその金をネタに他派閥議員を自分の派閥に引き入れたりしているわけであります。
ウィキより抜粋した政党交付金の問題点
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問題点
1.税金から出るので支持していない政党へも資金を提供することになる
2.参政権はないが納税している日本在住外国人や未成年者も政党の資金を負担することになる
3.要件に当てはまらない政治団体には支給されない
一定の得票を得ていたり地方議会で数多くの議席を得ていたり首長を出していたりしてももらえない
4.(政党交付金目当てに)助成金支給日直前の政党の離合集散が起きているという指摘がある
助成金は年末・年始(4月、7月、10月、12月に25%ずつ)に支給される
1996年12月26日に結党した太陽党は一部メディアから批判された
自由民主党非公認の保守系無所属当選組5人による院内会派「グループ改革」が、自民党移籍前に 政党化して交付金を受け取ろうと試みたが断念
5.使途について制限がない
政党の政治活動の自由を尊重する観点から、政党交付金の使途について制限してはならないと定められているため、その使い道は貸し植木代、タクシー代、高級料亭などでの飲み食い、党大会の会場費、自動車税の支払い、テレビCM放映料などにも及んでいる。
6.税金依存体質につながる
政党交付金に依存する体質ができると政党は世論より税金の動きを気にするようになり、支持者の意見を聞いたり、自ら政策の理解を訴えて支援を呼びかけたりすることをやめてしまう。逆に、政府与党が他党の資金をも握ることとなり、統制・介入につながる危険性もある。
7.解党時の使途が定められていない
解党時の党首の政治団体に入金されるなど、不透明なカネの流れを疑問視する人もいる。
「政党交付金は国会の議席数に基づいて配分されるため、大型国政選挙で大勝すると交付金が大幅に増やされ、大敗すると交付金が大幅に減らされることになる。一度政党交付金に依存する体質ができてしまうと、その政党には経済的窮乏と混乱が生じることになる。これも政党の離合集散の原因になる」という意見もある。2007年分の政党交付金は、大敗した自民党は年初の見込み額から5億1600万円減の165億9500万円、一方、躍進した民主党は5億7000万円増の110億6300万円となった。
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どうですか?
突っ込みどころ満載な政党交付金ですよね。
もちろんコレ、我々の税金からであります。
使途について制限がないので、キャミソールを買ったり、愛人を囲うお金にしても全く問題ないのであります。
さらに注目していただきたいのは7番目の「解党時の使途が定められていない」ということ。
つまり、解党時において、その政党のドン(あるいはお金を采配する責任者)が、その残った政党交付金をそのまま持ってドロン出来てしまうのです。
いや、別に犯罪を犯しているわけではないのですから、ドロンする必要はありませんね。
でも、全くもっておかしな制度であるわけです。
で、この制度の盲点を利用して成金になった筆頭者が小沢一郎なわけです。
「政党の壊し屋」なんて、アウトロー的なかっこいいともいえるネーミングがつけられておりますが・・とんでもない話です。
ただ単に解党時に残った多額の政党交付金目当てに、解党と新党結成を繰り返しているだけなのであります。
こんな政治家が日本を良くするとでも思いますか?
「鳩山がダメで菅もダメ、今こそリーダーシップのある小沢の出番だ」なんて語っている人を大勢見かけますが、
小沢にあるのはリーダーシップではなく、税金を合法的にかすりとって自分の資産にし、そして金の力で自分の帝国を築き、日本を中国韓国の支配下に置くという売国思想ですから。
Posted at 2010/11/26 18:35:58 |
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