龍聖のブログ一覧

　
　ばんばんこ～。

　アニメ放映後も何かと話題の『けいおん！』ですが、
　当然、便乗商売というモノもございます。
　知る人ぞ知る某エ○系製作会社にて作られた
　ビデオ作品ですが、ネタで買ってしまいました。
　
　その内容はニコニコな動画サイトでも話題なだけに
　今更説明は不要ですが、当然この中には動画で
　うｐ出来ないエ○なシーンもございます。
　結論としては、ネタの割にはちと高い買い物だった。（爆）
　
　　　　il||li ＿|￣|○ il||l

　
　　　　第６章　　　魔銃光殺砲　　　８
　
　
　
　「落ち着いて進んでください。」
　
　レオーネ達は観客の避難誘導をしていたが、火の手が本格的になりついにライブ会場にも
　火がついていた。
　
　「混乱を避ける為に、順序良く進むアル。」
　
　そういう麗華の近くには割り込みや乱入しようとした輩を成敗しノビている人たちが６人ほどいた。ｗ
　
　ライブホールの出入口にはレオーネと麗華が観客を誘導、そこから通路を経て外に出る所には
　カルディナとシルビアが誘導をしていた。
　ライブ会場自体の被害は少なかった為に、軽いけが人はいたが自力での脱出は可能なので、
　順次脱出してもらっていたが、会場の外がどうなってるのかはレオーネ達は知らなかった。
　
　「あと、少しアル。」
　「まだ会場は持ちます、あせらず進んでください。」
　
　カルディナから大まかな話は聞いていたが、外の状況が気にはなっていた。
　
　「なあ、麗華？」
　「何アルか？、レオ」
　「外、どうなってるかなぁ。」
　「マガジンとサンデーとか言う攻撃だったアルな。」
　「違うわい、マガンコウサッポウだよ。」
　「まあ、名前なんてどうでもいいアル。」
　「…。（どうでもいいんかい）」
　
　観客の誘導ももうすぐ終わるそうになると余裕も出来て、レオーネはここで聞いておきたい事を
　聞こうと思い麗華に話を持ちかけるが、肩すかしを食う。ｗ
　だが、レオーネの心配は残ったままだった。
　
　（カルディナの言う魔銃光殺砲の威力が想像以上だったとしたら、外の様子は…）
　
　レオーネの不安は的中してしまった。観客を全員会場から脱出させた後にレオーネと麗華も
　会場を出るが、その直後ライブ会場が音を立てて崩れていった。
　
　「間一髪だったアル。」
　「ああ。一歩間違ったら、俺たち下敷きだったな。」
　「ホント、危機一髪だったわ。」
　
　レオーネと麗華の前にたちこめるのは、崩れ切ったライブ会場とその周囲の惨劇だった。
　２人は魔銃光殺砲に威力をまざまざと見せられた形となっていた。
　
　「こいつは武器というシロモノではない。非人道的な大量破壊兵器そのものだ！」
　「今泉一騎、絶対許さないアル！」
　
　２人の怒りは頂点に達した。
　
　「レオーネさ～ん、麗華さ～ん。」
　「あ、カルディナさん、シルビアさん。」
　
　２人の元に観客の非難を完了させたカルディナとシルビアが戻ってきた。
　
　「さっき、会場が崩れていったので観客の非難誘導の後一目散で駆けつけましたが、お２人が
　　ご無事で安心しました。」
　「まさに間一髪ってヤツだったけどな。」
　「私の日ごろの行いがいいからアル。」
　
　その根拠はどこからくる！？（爆）

　「観客は大きなけがもなく非難出来ましたが、日下部美緒さん達がどうなってるのか不明です。」
　「あ、そういえばオーナーの様子を見に行くと言ってた気がするが…。」
　「その後、全く見てないアル。」
　「大丈夫でしょうか？」
　
　
　
　
　「はぁはぁはぁ…」
　「ギリギリ脱出出来たわね。」
　「でも、オーナーが…」
　
　日下部美緒・麻生可奈・可奈のマネージャーの３人はオーナーの亡骸とともに崩れたライブ会場を
　泣きながら見ていた。
　そして、１０分後おもむろにマネージャーが口を開く。
　
　「ジェバンに帰ろうか？」
　
　その発言に驚く美緒と可奈。だが、可奈もその言葉を聞いて気持ちは揺らいでいた。
　今回の件で精神的なダメージが大きかったのも理由だろう。
　その揺らいだ気持ちを決定づけたのは美緒の一言だった。
　
　「私も可奈と一緒にジェバンに帰ろうかなんくるないさ。」
　「え、美緒りん…も」
　「うん、私も事務所が無くなってレオーネさん達と着の身着のままウィルベリーニにやってきたけど、
　　ちょっと疲れたかナンバー。」
　
　その気持ちはおそらく本心だろう。
　自分の所属する事務所がダイムラ－・クライシスという秘密結社的な組織にショックでここに
　来てはみたものの、ジェバンの居心地の方がよかったという気持ちが高まったのだろう。
　
　「美緒りん、一緒に帰ってくれる？」
　「いいわよ、ただ、レオーネさん達に一言別れを言っておきたインドカレー。」
　「あ、そういえばレオーネさん達はどうしたのかしら？」
　「ライブ会場でドカンと爆発があった後、私たちはオーナーの元に向かったけど、レオーネさん達は
　　まだ会場内にいたはず…。」
　「じ、じゃあまさかこの崩れた中にいるの！？」
　「そ、そんなぁ…」
　
　美緒と可奈の顔色が青ざめる。
　…が、そこに数人の団体がやってくる。そしてその１人が可奈達に声をかける。
　
　「もしもし、避難場所が分からないのですか？」
　
　その団体の代表っぽい修道服の男が尋ねてくる。

　「え？　あのぅ、どちらさまで？」
　「あ、私はウィルベリーニ教会組合に所属するラグナと申します。さっきの爆発でのけが人等の
　　世話の為に教会から駆けつけました。避難場所は町はずれに教会になっております。
　　早くそちらに避難してください。」
　「いえ、私たちはジェバンに戻ろうと思ってまして…」
　
　ラグナの申し出を可奈のマネージャーが制止する。
　
　「そうですか、この街は当分不便ですから、それもいいでしょう。港に行けばジェバン行きの
　　船がいるはずです。今からならまだ間に合うはず。急いでください。」
　
　どうやら、船が来てるそうだ。早速行こうと促すマネージャーに美緒がちょっと待ってと言う。
　
　「ラグナさん、レオーネさん麗華さんという人が非難していたら、私たちの無事とジェバンへの
　　帰国をお伝え願いますでしょうか？」
　「え、麗華さんですって！？」
　
　その言葉に驚くラグナ。それもそのはず。かつてシルビアが麗華達とジェバンに行こうとする時
　冗談で言ったセリフで麗華とシルビアにフルボッコにされた記憶が甦ったからだ。
　
　「麗華さん達をご存じなんですか？」
　「ええ、あまり言意味ではありませんが存じております。もしやシルビアも一緒ですか？」
　「はい、レオーネさん達と一緒でしたが、この爆発ではぐれてしまって…」
　「もしかして、この建物の下敷きになってるかも…」
　
　そう言うと可奈は思い出したように泣き始める。
　
　「きっと大丈夫です。」
　「え？」
　「シルビアがレオーネや麗華さん達と一緒なら悪運が相当あるので大丈夫ですよ。」
　「そ、そうですか…。」
　
　ラグナにはその根拠があるので、逆に無事という自信が持てた。
　
　「わかりました。必ず会えると思いますので、そうお伝えしておきます。」
　「お願いいたします。」
　「では、ご無事で。」
　「はい。」
　
　こうして、美緒・可奈・マネージャーはジェバン行きの船がいる港に向けて駆けていった。
　
　
　　－つづく－