お久しぶりです。
最近、ブログを書いていませんでした(汗)
いろいろと整備していたので少しづつアップしていきます。 m(_ _)m
今回のブログ、
みん友の「魚民くん@SKY WALKER α」さんの
バイク「マジェスティC」を再度、お預かり整備している内容です。
事の始まりは、
「最高速度が70キロぐらいしか出なくなった」
「エンジンのパワー感がなくなった」
と、いう話から始まりました。
ネットで調べてみると、
ウェイトローラーが磨耗すると
最高速が落ちるという情報があったので交換してみることに。
と、いうわけで
だっく軒下整備工場(うちのガレージの名前ですww)に持ち込まれました。
早速、分解します。
カチャカチャ(作業音w)
ケースカバーを外した後、プーリー(画像左側の円形状の物)の外側を外すと
こんな感じになります。
ウェイトローラーはプーリーの中に入ってますので
プーリーを取り外し。
外したとこ。
向きを裏側にすると
こんな感じ。
プラスネジ4本で留まっているので外します。
(画像は既に外してある状態です。)
カパッ(裏側のフタを開ける音w)
中身はグリスだらけ。
こちらが新品のウェイトローラー
旧ウェイトローラーを確認してみると
まだ問題ないレベルですが、変形してる(汗)
ちなみにスクーターのプーリーはギア付きバイクで言うと
ミッションの役目をします。
ウェイトローラーがプーリー内で遠心力によって外側に移動すると
プーリーが動いてギアが高速寄りに変更される仕組みなので
ここがスムーズに動かないと加速が悪かったりします。
(詳細説明は関連情報URLを参考にしてみてください。)
プーリーを組んだ後、手で動かしてみると以前よりスムーズに動くようになってました。
さぁ、後は元に戻します。
プーリーを組み込んだ後、Vベルトをかけておいて
外側のフィンプレートを取付けます。
ここで専用工具登場。
足で動かないように押さえている工具。
プーリーのフィンプレートを動かないように固定させるための工具です。
プーリーのフィンプレート部分のボルト、
エンジンのクランクシャフトに直結しているボルトなので
普通にトルクレンチだけで締めようとすると
クランクシャフトが回ってしまうので締め付けられないのです。
なので、
専用工具でクランクシャフトを動かないように固定して
トルクレンチでナットを締めます。
トルク値は60N・m
交換後、試走してみましたが
変わってない(>_<)
うーん・・・
その他に考えられるのが吸気系とか制動系。
例として、
吸気系はキャブレターの詰まり
制動系はブレーキの引きずり などが思いつきました。
で、
エアーフィルターのカスがエアークリーナーBOX内に
いっぱい溜まっていたとの事だったので、
吸気系から確認してみる事に。
吸気系確認の為には
色々と分解しないと辿り着けません(>_<)
さぁ、頑張りましょう。
現状で、この状態から。
少し外装が外れている状態からスタート。
カチャカチャ(作業音ww)
外装部品、外れました。
あとはメットイン部分を外せばエンジンが見えるハズです。
その前にメットインの中身を全部、出しておかないとね。
ゴソゴソ(作業音w)
ん?
何かある・・・
こ、これは!!
車載工具発見!!
ドライバーにスパナ2本。
簡単な作業は出来そうですね。
ビックスクーターにも車載工具は搭載されていたのですね。
搭載されてないものだとばかり思ってました。(^^;)
ちょっと脱線しました。
話を作業に戻しますね。
メットインスペースを外します。
ようやくエンジンと、ご対面出来ました。
外したメットインスペースはこんな感じ。
どこかで二分割出来る物なのかな?
と、思ってましたが、
これで一個の部品でした。
エンジン周りを確認してみる。
結構、汚れてる・・・
メンテの基本は掃除から。
(例えば、部品に異常があったとしても汚れてたら見逃してしまいますからね。)
よし。掃除しよう。
ゴシゴシ
ゴシゴシゴシゴシ・・・
綺麗になりました(^-^)
キャブレターのエアー通り道に
エアフィルターのカスが溜まって不調になってるのかな?
と、思いながらバラしてみると・・・
あれ?
凄く綺麗だ・・・
ん??
だとすると、キャブレターとエンジンの間に目詰まりしてるのかな?
(横切っている棒状の物はインテーク側のバルブです。)
あれ??
こっちも凄く綺麗だ・・・
うーん、うーん・・・・
何が原因?
吸気系で残す部分はキャブレター内部。
なので、
キャブレター本体をバラしてみる事に。
画像中央の円状のフタみたいなものがキャブの上部分なのですが、
それを外して
中身の「ダイヤフラム」というゴム製のパーツを取り出してみる。
これがダイヤフラム
エアークリーナーボックスから空気を吸引する力(負圧)を利用して
キャブレター内で上下してエンジンへ空気を送る量を調整している部品。
負圧が掛からなければ上下出来なくなるので
エンジンへ空気を送る量が減少します。
まじまじと確認していると・・・
ん???
変形してる・・・・
外側から見てみると
ゴムが破れてる!!
原因はこれかぁぁ
上で説明しましたが、
ゴムが破れている影響で、エアークリーナーからの負圧が半分近く抜けていたので
エアーがエンジンへ必要分、供給できない為に
パワー不足と最高速落ちが発生した様です。
何にしても原因が判って良かった。
これで直せますよ。(^-^)
余談:
パーツの金額を調べてみると思っていた以上に
高額で驚きました(涙)
Posted at 2013/07/29 10:12:14 | |
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