皆様、お待たせいたしました。
遂にTZM50のレストアも最終章です。
整備していた時の画像を整理していて、
思い切り厳選したのですが、今回の画像、36枚ありますw
早速、書きます。
ギアオイル交換。
長期間、エンジンを掛けていなかったので、
ギアオイルを交換します。
ドレンボルトは下側の青色のボルト。
これを
外して、オイルを抜きます。
うちのTZM50のドレンボルト、
社外品の「POSH」製です。
結構、ボルトは長いです。
素材はアルミなので軽量なのですが、
ネジ山が潰れやすいので、オーバートルクには注意が必要です。
ちなみに、このドレンボルト
マグネットが付いていて、鉄粉を集めてくれますので、
ミッション周りも安全です。
さて、
今回、使用するギアオイル、
ヤマハ純正品です。
以前、マジェスティのギアオイル交換した時の残りを取っておきました。
ガスケットも新品に交換して、ドレンボルト取付後、
ギアオイルをなみなみと注ぎますw
画像のジョウゴ、100円ショップで購入したものなのですが、
非常に便利です。
狭い隙間でも入りますし、
片方の淵が長いので、オイルが溢れる心配も少ないです。
マジェスティのギアオイル交換も、これを使用しましたが、
ホイールとギアボックスの間にジャストフィットして、注ぎやすかったです。
次の作業
ラジエター液交換
長年、放置車両なのでクーラントも劣化しているでしょうから、交換しますよ。
ウォーターポンプ部分にドレンボルトがあるので、外すと
古いクーラントが勢いよく出てきます。
(ラジエターキャップを外しておかないと、勢いよくは出てきませんけど。)
長年、放置していたので、ラジエター内に
サビとか発生してクーラントの色が変わっていると思っていて、
冷却系の掃除も考えていたのですが、
クーラントの色は新品に近い色でしたので、
冷却系の掃除は無しで。
(掃除内容は、水を何回か交換してフラッシングするだけなのですけどね。)
ラジエターキャップ部分からクーラントを注入しますよ。
使用するクーラントは、
ホンダ純正クーラントw
ヤマハの車両にホンダ製を使用しますww
え?
何故、ヤマハではなく、ホンダのクーラントを使用するのか?ですか?
それは、
「安かった」からですw
ヤマハ製クーラントは1500円ぐらいするのですが、
ホンダ製クーラントは1300円ぐらいなのです。
まず、
リザーバータンクに
新しいクーラントを注ぎます。
(リザーバータンクは、一度、車体から外して内部を掃除しておきました。)
その後、
ラジエターキャップ部分から
クーラントをなみなみと注ぎます。
(ギアオイル交換時のジョウゴ、再登場w)
ジ、ジョウゴは、パーツクリーナーで洗浄した後に使用してますからね(汗)
あとは、エア抜き作業。
車体を傾けたり、揺すったりして、エアーをラジエターキャップ部分に追い出す感じで。
完璧にエア抜きする場合は、エンジン掛けた後、温度を上昇させて、
サーモスタットを開いてエアーが出て来なくなるまで
続けます。
(今回は、簡単に済ませました(汗))
次の作業
チェーン交換
チェーンもロスが大きくなっていると思いましたので、交換します。
今回のチェーンは、こちら。
南海部品 福山店で、一番安かったチェーン。
(2000円ちょっとw)
隣にあるのはチェーンカッターです。
レースしていた時からそうなのですが、
チェーンは消耗品と考えてますので、
ほぼ、毎レースごとに交換してました。
最近のチェーンはかなり耐久性も上がっているので、
安いチェーンでも街乗り状態にしばらくの間、使用できるかな?と。
(チェーンの耐久テストも兼ねてます。)
早速、交換しますよ。
420サイズのチェーンは、基本的にクリップ式ジョイントが多いです。
高価な物になると、カシメ式がありますが。
うちのTZM50に使用しているものは一番安いチェーンなので、クリップ式ですw
カチャカチャ(外す音)
無事に外れました。
チェーンが外れた全体図はこんな感じ。
さぁ、
新しいチェーンを用意。
CBR250をレストアしていた時、チェーン交換の際にも書きましたが、
チェーン交換方法は、
ギアをニュートラルに入れて、
新旧チェーンを繋いで、
旧チェーンを引っ張って一周させると、
新チェーンに早変わり。
旧チェーンさん、お疲れ様でした。
ここで、旧チェーンを確認すると、まだ固着していなかったので
綺麗に洗浄後、予備品としてストックしておくことにしました。(^-^)
え?
チェーンカッターの出番は?ですか?
ここからですよ。
うちのTZM50のチェーンのコマ数、108コマなのですが、
市販のチェーンは10コマ単位しか販売してません。
なので、
このチェーン、110コマを購入してますので2コマ余分なのです。
それをカットする為に、チェーンカッターが必要なのです。
実際にチェーンを合わせてみると、
ギリギリまで引っ張ると、3コマ分、余分なのですが、
チェーンは内側のコマと外側のコマで成り立っていますので、
3コマカットすると、ジョイント部分(外側のコマ)が使用出来ないので、
両方共、内側のコマにする為に、2コマ分だけカットします。
カット方法は、圧入されているピンをボルトで押し出して抜き取る感じです。
カチャカチャ(作業音w)
無事に2コマ分、カット出来ました。(^-^)
連結には新品を使用します。
ジョイントで繋いで、
プレートを入れて。
プレートの外側に、
クリップを入れて、(方向がありますのでご注意を。)
クリップをチェーンにハメれば完成。
交換後はこんな感じ。
余談:
うちのTZM50、大阪の「ギャングスター」と言うお店で購入しました。
さぁ、遂に、最後の作業。
キャッチタンク取付。
レースのレギュレーションにもあるのですが、
サーキット走行中、キャブからのガソリンとか、クーラントがコース上に漏れない様に
ホースをキャッチタンクに繋いで、
もしもの時でもコース上をクリーンに保って、他の人へ迷惑を掛けないようにする作業です。
うちのTZM50、元々、ミニバイクレース仕様でしたので、
キャッチタンクは装着してました。
なので、再度、取付です。
外して、中を綺麗に掃除しておいたキャッチタンク本体。
これを、
ここへ、
こんな感じで装着します。
繋がっているホースは、キャブレター周りのホース類。
あと、反対側にもう一個、取付。
こんな感じのキャッチタンク。
これを、
この場所へ、
こんな感じで取付です。
今更ですが、ラジエターのリザーバータンクに繋がっている
オーバーフロー用ホースをキャッチタンクに接続するのを忘れてました(汗)
今度、作業しておきます(大汗)
これで、一通りレストア作業、完了です(^-^)
あとがき。
日数は予定より掛かりましたが、
自分自身、満足出来る状態まで仕上がりました。(見た目はw)
あとは、実際に走行してみないと、判らないですね。
現在、ナンバープレートは付いていないので、
サーキット専用車両ですから、サーキットに持ち込んでから
熟成させて行きます。
ただ、今は夏で暑いので、
秋ぐらいに走りに行く予定です。
それまで、他に出来ること(レストアとは関係無い事)を実施します。
と、言う訳で、
その内に「【TZM50】レストア 番外編」のブログをアップ予定ですww
(実は、既に結構、作業していて画像も撮影していたりしますw)