最近、重整備はお店に任せてしまっていますが、簡単な整備は車もバイクも自分で行っています。
今回は自分が今まで経験してきたことから、オイルについて書いてみようと思います。
私のインテグラは14万キロ走行した時にオーバーホールをしました。ご縁があって、あまり一般では知られていませんが、プロ・アマ問わずに公式戦等に参戦されている方のメンテナンスを主に行っているエンジン専門(K-TECHさんのような)のお店でオーバーホールをして頂くことができました。
お店と言っても看板を出したり、一般ユーザーには宣伝をしていません。またエンジン単体での持ち込みです。
コンピーターのセッティングも、かつてCPUの魔術師と言われたA氏が関わってくれました。
東海地区では浜コン、CPUの魔術師といえば走り屋の間では有名でしたが、分かる人はもう少ないかなぁ(謎)
そのような方にオーバーホールをして頂いたため、メンテナンスについてもいろいろとご指南いただきました。
オイルも当初はニューテックを2種類ブレンドして使っていましたが、高価な上、サーキットを走るとオイル消費して補充が必要なため、多めにストックしておく必要がありました。
そこで、エステルベースのノンポリマーのオイルをチョイスするようになり、それを使っていました。
しかし、インテグラも乗らなくなってしまい、半年に一度程度オイル交換をするだけ。
20リットル缶で持っていますが、もうすでに2年半程経過してしまっているので、使わなければ勿体ない。そこでカングーに入れました。
上の缶はマジェスティとカングー入れている安物です(笑)
結局のところ、高級オイルをカングーに入れた所で、何が変わったのか分かりません(^^;)
よくフィーリングが変わると言われますが、自分は体感できたことはありません・・・
オイルについてネットで調べると3000キロ交換だとか、油温が1○○℃を超えると油膜切れを起こしてナンチャラとかいろいろ書かれています。
実際のところはどうなんでしょう!?
自分はオーバーホールするまでは、とりあえず100%合成油を特に銘柄にこだわりなく使用していました。サーキットをガンガン走っていた頃は、油温は130~140℃まで上がっていたし、オイル消費が激しかったため、トータルで1リットル追加補充した時にオイル交換することにしていました。1リットルの追加補充に要する期間は、サーキットの全開走行して正味2時間程です。フリー走行なら、4回くらいです。
レースは大体2時間なので、全開走行2時間は問題なくオイルが持つとお店の方から言われたたため、それを目安に交換するようにしていました。また耐久レースでは4時間とかオイル交換せずに走り続けますからね。
そのようなシビアコンディションで走っていながら、14万キロまでノートラブル。オーバーホールした際もシリンダー内のホーニングは必要なく、圧縮を上げるためにヘッド面研のみ実施。ピストンもノーマルサイズを使用しています。
オイル交換はメーカー推奨の交換時期ではエンジンが傷むというイメージが強いですが、そもそもオイルの成分そのものが原因でエンジンにダメージを与えるということは少ないと思います。
自分が経験したり、周囲で起きたエンジン等をダメにした事例として
①B型エンジンはオイル消費が激しいため、減っていることに気づかず走り続けると、コーナリング時にオイルが吸えなくなってエンジンが焼き付く。
②シフトミスによりオーバーレブして数字のない所までメーターが回ってしまう。これが最もエンジンにダメージを与えると思います。慎重にシフトダウンしましょう。またレースやタイムアタックなどのここイッパツというときに、レブリミットに当てて走ってしまうことがありますが、B型エンジンは9000回転以上回すとピストンが微振動するらしく、シリンダー内を傷つけて圧縮低下を招く恐れがあるそうです。コンピューターチューンだけでレブを上げるのは注意が必要です。
③オイルの入れすぎ。サーキットを走る時は少し多めが良いと言われますが、オイルを入れすぎるとコーナリング中に白煙を吹きます。またフリクションロスにもなってパワーダウンしてエンジンにも負担をかけます。オイルの適切な量の測り方は、エンジンをある程度回した後にゲージの目盛りを読むのが正しいです。
④ガソリンが少ない。高速コーナーでタンク内でガソリンが寄ってしまうと燃料ポンプがエアーを吸ってしまい、ガス欠症状が発生します。ポンプはガソリンを使った油冷式なので、頻繁に繰り返すと焼き付いてしまいます。安全タンクを使わないレース車両は、タンク内に仕切りを造設したり、スポンジを入れて対策をしているそうです。少しでも軽くするためにとガソリン少な目で走ると、ダメージを与えてしまいます。
⑤サンドイッチブロックの緩み。これも要注意です。油温・油圧計のセンサー取り付けのために、オイルフィルターとの間にサンドイッチブロックを挟みますが、この取り付けねじが緩むとオイル漏れもそうですが、その状態で全開走行すると油圧低下によりエンジンが焼き付きますので注意が必要です。定期的な増し締めを。
と、いろいろありましたね。私は専門家ではないので間違っている部分もあるかもしれませんが、これらの点と、特にオイル量に注意していれば壊れることはないと思います。実際自分がそうでしたので!(^^)! オイルを気にされる方は、定期的に交換しますから、何万キロも交換しなくてヘドロのようになるなんてことはあり得ませんしね。
ちなみにバイクはエンジンオイルがミッションの潤滑も兼ねているので、交換するとミッションの入りがよくなってフィーリングの変化が体感できます♪
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Posted at
2017/09/05 00:11:36