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2016年10月14日
今後に注目!インプも続くか?
スバル「レヴォーグSTI」予想外に人気の理由


今年6月に設定された「レヴォーグSTIスポーツ」

富士重工業(車名ブランド:スバル)の主力車種「レヴォーグ」。かつての「レガシィ・ツーリングワゴン」を事実上引き継いだクルマとして知られる。排気量1600ccと2000ccのターボエンジンを搭載し、スバルのお家芸であるAWD(全輪駆動)や運転支援システム「アイサイト」などの各種機構によって、高い走行性能と安全性能を誇るツーリングワゴンだ



「レヴォーグSTIスポーツ」が人気を博している

そのレヴォーグに新たなグレードとして今年6月に設定された「レヴォーグSTIスポーツ」が人気を博している。ベースモデルから約40万円高となる価格設定で、アルミホイールやマフラーカッターなど高級感とスポーティさを高めた専用の内外装品に加えて、足回りには専用チューニングされたビルシュタイン製のダンパーなどを採用したモデルだ。富士重工業広報部によれば「8月はレヴォーグの販売台数の約4割をSTIスポーツが占めた」。これは事前に予想していた以上だという。

STI。クルマに詳しい人でなければ、何のことかまったくわからないかもしれない。その正体は、スバル・テクニカ・インターナショナルという組織だ。1988年、スバルのモータースポーツ活動を統括するために設立された富士重工業(2017年4月からSUBARU)の子会社で、モータースポーツ用ベース車両や競技専用部品の供給、チューニング技術を応用した特別仕様車の企画・開発などと行っている。

スバルは1990年から2008年まで、WRC(世界ラリー選手権)に出場し、1995年から3年連続でマニュファクチャラーズチャンピオン(製造者部門王者)に3年連続で輝いている。この快挙を成し遂げたのがSTIだ。


インプレッサWRCマシン

この間1992年には、市販車にSTI(当初はSTiと最後が小文字だったが、ここではSTIとして統一する)の3文字を与えた車種が、受注生産・販売という形で登場する。ところがそれは、WRCに参戦するSTIのイメージからはかけ離れたものだった。レガシィ・ツーリングワゴンのAT車だったからだ。

初代レガシィには、2L水平対向4気筒ターボエンジンを積む最高性能車が「RS」と「GT」という2グレードあったが、RSはセダンのMT車のみで、最高出力が220馬力だったのに対し、GTはツーリングワゴンにも用意され、200馬力のエンジンにATを組み合わせていた。STIは220馬力エンジンとATをツーリングワゴンに搭載した点が独自だった。

多くのクルマ好きがイメージするSTIバージョンが登場したのは2年後。レガシィSTIと同じ年に発表された初代インプレッサの高性能グレードWRXをベースとして、やはり受注生産で登場した。これが現行WRX STIのルーツになる。

伝説の1台は22B-STIバージョン

インプレッサ22B

インプレッサのSTIバージョンは数車種存在した。中でも伝説の1台が、1998年に400台限定で発売された22B-STIバージョンだ。ワイドフェンダーを備えた3ナンバーの2ドアクーペに2.2L水平対向4気筒ターボエンジンという内容を持ち、価格は通常のSTIバージョンの200万円台に対してなんと500万円だったが、わずか2日で完売してしまった。

2000年に入ると、STIは新たな「二歩」を踏み出す。一歩目はSUVのフォレスターへのSTIバージョン追加。もう一歩はSTI自身が販売まで行うコンプリートカー、インプレッサS201を台数限定で設定したことだ。後者の流れは2年後、レガシィS401をも生み出す。

STI-S207

このうちインプレッサ版は、昨年登場した現行WRX STIベースのS207までシリーズが続いている。一方のレガシィ版は次のS402が最後となったが、エンジンを2Lターボから2.5Lターボに積み替えたこちらは価格が500万円を超えており、現在に至るまで最も高価なレガシィとなっている。確かにS402は、外観も室内もシックな仕立てで、高価格を納得させる内容だった。

STIの市販車が硬派なスポーツモデルを目指したわけではなく、BMWをベースとした「アルピナ」のような、エクスクルーシブな位置付けを当初から考えていたことがわかるだろう。


レガシィtuned by STI

しかし当時はまだ日本製高価格車への理解は薄く、トランスミッションがMTのみだったこともあり、イメージはなかなか浸透しなかった。そこでSTIはSシリーズより身近なコンプリートカーとして、2005年のレガシィを皮切りに、tuned by STIという新しい路線を展開する。こちらは2010年に頭文字を取ってtSと改称しつつ、現在も継続している。

つい最近発売されたWRX S4 tSの価格は496万8000円で、昨年発売されたWRX STI特別仕様車、S207の599万4000円より安く(ベース車両の価格差は約45万円)、2ペダルなので幅広いユーザーを取り込める。

ただしいずれも生産台数や期間は限られている。STIのコンプリートカーは発売後すぐに完売になることで有名なのに、台数を増やさないのは、STIの生産キャパシティと関係があるそうだが、知名度アップに対しては足かせだったかもしれない。

予想以上の反響を得たレヴォーグSTIスポーツ

そこで今年登場したのが、Sシリーズ、tS、WRX STIに続く第4のSTIとして、6月にレヴォーグに設定されたSTIスポーツだ。予想以上の反響を得た理由のひとつとして富士重工業広報部が挙げていたのは、「従来のSTIと比べた場合の敷居の低さ」である。

現行WRXは2ペダル仕様をS4という別の車種にしており、WRX STIはラリーのベースモデルという位置付けもあってMT車のみだ。tSはコンプリートカーゆえ価格が高めとなっており、Sシリーズはさらに上を行く。

一方のレヴォーグSTIスポーツは、STIが生産を担当するコンプリートカーではなく、スバルの工場でライン生産しているのも、ベースモデルから約40万円高に収まっている理由であろう。よって生産台数の制限もない。


レヴォーグSTIインテリア

実車に接してまず感じたのは、STIが当初から大事にしている大人っぽさだ。いわゆる体育会系のいでたちではなく、大径アルミホイールやマフラーカッターなどで迫力を加えつつ、落ち着いた佇まいも実現している。象徴的なのはインテリアで、渋いボルドーとブラックの2トーンインテリアは、プレミアムという言葉が浮かぶ上品な仕上がりだった。

筆者はレヴォーグにあまり良い印象を持っていなかった。ボディサイズは日本の道でも持てあまさず、バージョン3となったアイサイトは最新の運転支援システムに劣らぬ完成度だった。しかし乗り心地は硬く、小刻みな揺れが絶えなかった。長距離を快適に移動するというワゴンらしいシーンには不釣り合いだと感じた。

STIスポーツは乗り心地も改善されている

STIスポーツはその点がしっかり改善してあった。硬めであることは同じだが、鋭いショックを絶妙にいなしてくれるので、不快に感じない。ハンドリングも反応の鋭さは抑えられ、自然な身のこなしになっていた。エンジンのノイズが抑えられたことも手伝って、ボルドーを配したインテリアにふさわしい乗り味を提供してくれた。

富士重工業広報部によれば、「レヴォーグSTIスポーツは、高級なレヴォーグとして買うユーザーが多い」という。おそらくスバルのもくろみもそこにあったはずだ。メルセデス・ベンツのAMGからフィアットのアバルトまで、かつてスポーツイメージを売り物としていた輸入車ブランドは、いまや高級品として販売台数を伸ばしているからである。

STIもその路線を目指して今回の車種を出し、成功に結びつけつつある。おそらく新開発プラットフォームを採用した新型インプレッサをはじめ、各車種にSTIスポーツが設定されることになるだろう。STIスポーツの知名度が浸透すれば、コンプリートカーのtSやSシリーズの存在感も引き立ち、STIブランド全体のイメージアップにつながるはずだ。


初代インプレッサWRX STI

初代インプレッサのSTIバージョンあたりを乗り回していた硬派なクルマ好きは、「STIが堕落した」と感じるかもしれない。でもその考えでいえば、世の中のスポーツカーはすべて堕落している。そしてスポーツカーはブランドで売れる時代になりつつある。

ライドシェアが普及し自動運転が実現に近づく中で、自分の手足を動かしてクルマを操るスポーツカーの価値は、むしろ高まりつつある。さらに日本車にとっては、安くて壊れないという従来の位置付けから、いいものを高く買ってもらうという付加価値型モノづくりへの転換が急務となっている。

スバルは今年50周年を迎えた水平対向エンジンをはじめ、左右対称AWD、アイサイトなどによって、日本の自動車メーカーとしては付加価値で売るスタイルを確立しつつあり、利益率も高い。ただし新興国の自動車メーカーが力をつけつつあるのも事実であり、さらに上を目指す必要もあるだろう。

STIスポーツはその点でも、とても大事な役目を負っているような気がする。今後のスバルの行く末を語るうえで、STIの3文字は重要な鍵を握っているのかもしれない。


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Posted at 2016/10/14 07:47:35

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