エンジン本体と吸排気を弄ったSR400…
イヤ~面白いよ~「ビッグシングル」とは…正直これくらいのモノを言うんだと思ったよ(^^)/
このSR400購入以前にはSR500にも試乗している。
だが…たまたまだろうか…SR400のほうがバイクとしてマトモな個体が多く、500が400より単純に排気量分だけ力強いかというと…振動が大きいだけで…正直、どうでもいいという感想しかなかった。
400と500の違いとして世の中でいう「蹴とばされるような」とか「余裕のパワー」とか…全然そんなことはなかった。
それがSR「400」にした主な要因でもある。
でも、走ってるうちに不満が出てきた。かと言って単純に500クランクを入れても…「SR500になるだけじゃん…」ということでSRエンジンのチューンで名高いAAAさんに行ってみたんだ。
AAAさんの吸排気だけのチューンでエンジンはノーマルのSR500の個体で初めて500ccだけのことはあるなぁ…と思った。FCR39のファンネルにスーパートラップというやつ。400ベースで同仕様のものと比較しても力強いし…でも…排気量分だけ振動も大きくなって「ただパワーが大きくなって…乱暴になっただけなんじゃないの?」と思ってしまった…
自分が欲しいのは、これじゃない…速いSRは…オイラには違うと感じたんだ。パワーなら…400のままでも、今のチューニング技術で十分以上のものを引き出せる。500クランクに入れ替えボアも広げたら、さらにパワーもあげられる。40馬力ぐらい訳はないし、もっともっと、とんがった仕様で良ければ50馬力以上も可能だそうだが…だが、「速さ」なら…ほかにいくらでも速いバイクはある。正直どんなにSRのエンジンをいじっても水冷のツインカム直四には歯が立たない…。「SRなりの速さ」なら400にFCR35ファンネルとスーパートラップの仕様で十分だと思う。これで軽量クランクでも入れたら気分的にはレーサー!!に違いない。
「速いSR」というのも面白いと思う。だが…ツーリングライダーなオイラには折角のシングルの魅力が削がれてしまうように思えてならなかった。
そして、行きついた先に見えたのが「ストローカー」だった。
「ストローカー」はトルク特性がいい。通常エンジンのボアアップやチューンをするとパワーとトルクの出力カーブは右肩上がりになり、出力を増すほどパワー、トルクのカーブの立ち上がりは急になって高まりのピークは右に、右に寄ってゆく…
だが、ストローカーではそうならない。
トルクは低回転域で一気に盛り上がり…通常の最大トルク発生域にむかい緩やかに下降してゆくのだ…パワーはトルクx回転数だからトルクピークが低い回転数で発生するとなれば高回転域ではトルクは痩せ、パワーの発生は自ずと穏やかなものになる。パワーカーブもトルクカーブも右肩下がりになるのだ。
ところで…オイラはジープ乗りなんですが。チューンしたエンジンが載ったジープを転がしています。
実はオイラが乗っている三菱ジープのエンジンがこういう特性にチューンされています。
踏んだ瞬間から一気に吹け上る…その代わりにトップエンドは潔く切り捨てて、常用回転域でのレスポンスと加速にすべてを注入してあります。結局、オイラはこういう特性のエンジンが好きなんですね。
今回のチューンで得られたのは太い中低速のトルクです。一気に立ち上がり…そこからフラットに実用回転域で高いトルクを発生してくれます。高いギアでも余裕のアクセルワークだけでコーナーをこなしてゆきます。高回転域は緩やかにトルクカーブが下降するので全開で開けて行っても振るい落とされるような怖い加速はしませんから逆に思い切って開けてしまって大丈夫です。低回転からのレスポンスがシビアでトルクの立ち上がりが急激なので、むしろ低速域が怖いエンジンかもしれません。
これから路面の凍結や寒さがこたえるシーズンに向かいますが好天を狙って走りまくるつもりです。早くこのエンジンの特性に慣れて使いこなした走りができるようになりたいと思っています。来週からちょっとした手術のため短期の入院生活になってしまいます。12月からは仕事もたて込んでくるのと病み上がりだし…どのくらい乗れるかわかりませんが人生の大きな楽しみが増えましたね(^^)v
Posted at 2017/11/16 23:17:32 | |
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SR400 | 日記