EyeSight＋アラウンドビューモニター＝自動操縦

　いつの間にかコミケの聖地になっていた東京ビッグサイト。この日開催されていた目的の展示会とは別会場で「組込みシステム開発技術展」が行なわれてました。目的の展示会の入場パスがあれば入ることができたので、帰りにブラブラと見てきました。ソフトやシステムより実はメカトロの方が好きなんです。

　そこで発見したのが写真の日立アドバンストデジタルが出展していた「全周囲俯瞰画像処理＋距離測定」モデル。簡単に説明してしまえば、車に6個のカメラを搭載して周りの景色と距離を演算処理して自動車を制御するというもの。
　つまり先日スバルが発表した次世代ADA「EyeSight」と日産自動車の「アラウンドビューモニター」を掛け合わせて、さらに自動制御というトッピングをしたもの。

　このシステムの特徴はカメラのレンズにあります。全周囲を6台のカメラでカバーするため凸レンズを使っています。凸レンズを使うと画像は大きく歪むんですが、デジタル技術で平滑な画像に修正しちゃいます。前方・後方のカメラはステレオカメラになっておりEyeSightと同じように距離を測定します。そして側方に取り付けられたカメラと合わせて周囲に障害物が無いかなどを検知して自動車を自動制御しちゃいます。日産のアラウンドビューモニターは周囲の画像から最適な縦列駐車の方法をコース表示してくれますが、自動では駐車してくれません。

　今回の組込みシステム開発技術展で一番活気があったのは画像処理システムのエリアだったと思います。こうした技術の進歩でさらに優れた運転支援システムが実現する日もそう遠い未来ではないかなと思いました。ナイトライダーのキットが登場する日も近そうです（ｗ