2011年04月28日
毎月の楽しみの一つである、DVD版『ベストモータリング』
昨日、今月号を購入した時のこと、目玉企画のLF-Aの初筑波バトルに、「これは熱い!!」と心躍らせ、レジに走るも、なんとなく気になるのはパッケージのタイトル。
『FINAL BATTLE』
昨今、600馬力を超える高性能車では筑波や富士は役不足で、国内バトルを卒業し、来月からラインラントに飛んで、ヨーロッパの錚々たるドライバーがハンドルを握ってのニュルBATTLEになるのかと、勝手に膨らむ超絶楽観的かつ前向きな妄想。
しかし、のほほんと封を開け、姿勢を正して、さて、LF-Aの実力はと、DVDと一緒に取り出したパンフの信じがたい文言に、「ブルータス、お前もか!!!」と声を上げてしまいました。
それはあまりにも寂しい休刊のお知らせ(泣)
ベスモのバトル企画が始まったのが、1989年頃。
丁度、NSX、Z32、SUPRA、GTOなど自動車メーカーが技術の粋を集めて、そのフラッグシップたるスポーツカーを意欲的に開発し、こぞって市場に投入していた、まさにモータリゼーションの絶頂期を迎えようとしていた時。
さらに、GT-Rの復活に象徴される日産の901運動から生み出された初代プリメーラやS13シルビア、各自動車メーカーの独自の思想を具現化させた、セルシオ、BEAT、SVX等々、現在も名車(または迷車)と評価される車達は枚挙にいとまがありません。
そして、市場は熱狂を持ってこれらを迎え入れ、経済のみならず、カルチャーやトレンドも車を中心としていました。
そんな折に登場した、国産スポーツの実力をレース形式にし、さらには海外のスーパースポーツを一挙に集めて限界バトルをしてしまおうというベストモータリングの画期的な企画は、我々車好き達の胸を熱く焦がしてやみませんでした。
YOUTUBEで見つけた、ベスモバトルの黎明期たる1989年筑波バトルの様子がこちら。
FC3S、SupraTwinTurbo、Leopard Ultima、300ZR、アートフォース!シルビアとこの時代を代表する黄金のラインナップ(懐涙)
この映像、まだ学生だった頃、友人とVHSを観て、後に彼はFC3Sを、私はZ31を買うきっかけとなった一つで、それがこうして、今また観られるとは、いい時代に、、いや、決してそうとは言えないか(嘆息)
休刊の事情は、車離れと言う現象の側面だけでは決して窺い知ることができないことは確か。
NAVIも、そして、このベスモも。。。
息子を呼びつけ、一緒に観賞した最終号の内容は、FINALを飾るのにふさわしいものながら、どうしても青春の区切りが目の前にあるような気がして、なんとなく感傷的になる私でしたが、
LF-AとGT-RがGT2RS、430GT、ZR-1を相手に互角以上に走る姿を、「これトヨタなの??やばい、かっこいい!!日本の車、スゲー!!」と歓声を上げて喜ぶ息子に、少し元気づけられた昨晩でした。
明日から突入するGW。
臨時増刊号がいつか出ることを楽しみにしながら、高原書店でも行ってノンビリとBACKナンバーでも探してみようかな。
ちなみに、DVDを観終わった息子から、「あの車(LF-A&GT-R)さ、うちのM3より速いの?」と聞かれ、
「お前の腕次第。」と思わず答えてしまったことについて、いかなる突っ込みもお受けいたしかねますので、あしからず(汗)
Posted at 2011/04/28 14:45:01 | |
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My Life | 日記
2011年04月24日
久々に、車変態の聖地『高原書店』(愛知県日進市赤池)に巡礼して参りました。
かの田中むねよし氏も、ある時はビートに巨体をねじ込み、またある時はシトロエンBXのハイドロを軋ませながら九州からわざわざ通った、車変態達にとってはエルサレムかメッカかと言われるほどマニアックな書店。
その様子は、むねよしリミックスでも詳しく紹介され、ここの手提げ袋のデザインも同氏だったりします。
ロータスエスプリと930ターボが居並ぶ駐車場から既に只者ではない雰囲気を醸しているのはいつものこと。
その店内では、他の本屋ではあり得ない密度のオーラが渦巻いておりまして、店内のほぼ半分を占める車関連のDVD、雑誌、中古本、カタログ類に群がる、男、、男、、、そして男(汁汗)
そうなんです、圧倒的に男性客比率が高いのもここの特徴でして、入り口付近に申し訳程度に置かれた女性誌などの週刊誌コーナーから、奥に行けば行くほど、まるで禁忌に触れるかのような緊張感が漂い、深遠にあるカーコーナーに着く頃には、もはや普通の車好きでは息苦しくなるほどの、車変態達が排出した有鉛ガスが充満しているのです。
そんな妖気に当てられ、自制心が吹っ飛んだ私は、欲望の赴くまま手当たり次第に本、DVDを抱え込み、ようやく正気が戻ったのはレジで会計金額を聞いたとき(滝汗)
聖地巡礼の浄財として、あっという間に出奔していく福沢さんペアと樋口さん、野口さん達ご一行をお見送りしました(涙)
3年前に巡礼した際にあった、レジ奥に祭られていたご本尊と思しきV12の腰下は、今回、見当たらず。
もしやそれも売り物だったのか・・・
さて、今日のお買い物は次の12品(汗)
【DVD】
・TOPGEAR 1~4
・フェラーリ破滅教
・フェラーリVSアルファロメオ
【書籍】
・ROSSO 2001年8月号 E46M3デビュー特集
・ALFA ROMEO MODERNA
・ハチマルヒーロー Vol15
・JAPANESE HISTORIX 90’S
・絶版車 80’S
・絶版スポーツに乗る
もう、楽しすぎて、今夜は眠れん(嬉し泣き)
相変わらずトワイライトゾーンだった高原書店。
そして今日も、その引力に引き込まれた車変態達が嬉々として集うのでした・・・
Posted at 2011/04/24 18:30:50 | |
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My Life | 日記
2011年04月20日
この6月で、家に来てから5年目に突入するE46M3。
イタリア娘がやってきた去年あたりから、めっきりとハンドルを握る機会が少なくなり、傍から見れば愛人宅に足しげく通い、その官能を極めた性戯に溺れるあまりに、ないがしろにされた本妻が「ヨヨヨ、、」と耐え忍ぶという、谷崎潤一郎をぶっちぎりに安くオマージュした昼メロのような二重生活が続くこと1年。
遅咲きの桜を目指して花粉で黄色くなったボディカバーをめくり上げ、足助方面に向かった先週末、ようやくM3のオドメーターが35,000kmに到達いたしました。
確か、33,333kmのゾロ目を迎えたのが去年の3月24日。
ということは、この1年間の走行距離、わずか1600km。。。。
松尾芭蕉は奥の細道を156日で2400km踏破し、伊能忠敬は、大日本沿海地全図の為、年平均2700kmを徒歩で測量したと言うのに、そんな偉人たちの健脚と比ぶべくもない、この懈怠ぶり(滝汗)
オイル交換時の廃油が異常に綺麗だったことも納得です。
GTVが来た時に、週に一度はS54に火を入れようと決めたルールさえも次第に等閑となっていくにつれ、そんな本妻たるE46M3が不貞な私に対して、ただ黙っている堪えていたわけではなく、この半年間で私の袖を引っ張る様にして起きた、低級トラブルをいくつか纏めてご紹介します。
case1:ショーシャンクを目指した給油キャップ
久々の満タン給油に向かったセルフスタンドで給油キャップを外すと、画像のとおり、ボディに繋がるゴムが何者かの手によって切断された状態に。
寸でのところでフリーになった給油キャップの逃亡を阻止いたしました。
周到に練った計画だったのか、はたまた再生ゴムの経年劣化だったのか、真相は未だ闇の中という(嘘)
現在は、タイラップで再び囚われの身と相成りました。
case2:挙動不審な燃料計の怪
満タン給油をしたにもかかわらず、すぐに小腹が空いたと訴えかける、丑三つ時の燃料計。
草木も寝静まったある晩秋の深夜、給油口からガソリンが見えるほどギリギリの給油をした後、一旦は満タンを示していたはずの針が、走り出すと少しだけ左に動き、しばらくするとまた元に戻ると言う怪奇現象が発生。
夜中に起きだして、後頭部にぱっくり空いた口から飯をかき込む妖怪『二口女』の仕業なのか、、、
エンプティーから雄々しく屹立しなくなる前に、原因究明が急がれます。
case3:2011年元旦、初日の出とともに昇天したバッテリー
元旦の初走りに行くべく、M3に乗りこもうとすると、弱々しく解除されるドアの電子ロックに、脳裏をよぎる嫌な予感。
イグニッションの一捻りで、その予感が見事に的中していることを確信。
クランキングすらしない不憫なS54に、やむを得ず、BOSHのシルバーバッテリーから、正月でもデリバリー可能なコリアン・バッテリーに積み替えを敢行。
その後、i-Podのランダム選択で、5000曲超のメタルに混じる、僅か2曲の少女時代をなぜかピンポイントでチョイスするという茶目っけが芽生えたとか。
こんな調子で、M3もちょいちょいマイナートラブルに見舞われていますが、機関系はいたって好調で、惚れ惚れするような直6のバリトンは、ハンドルを握る度に、私の琴線をこれでもかと掻き鳴らしてくれます。
こうしたトラブルは『もっと、かまって♡』と言っている一種のサイン。
E36M3Limoでは果たせなかった息子との約束、、、、
今度こそ、M3のキーを手渡すまでは、至高かつ不世出の直6を大切に乗り続けようと、そう心に誓い、
また、今朝も愛人たるGTVのイグニッションを捻るという、言動不一致で甘美な二重生活、全くやめられそうにありません(汗)
Posted at 2011/04/20 17:26:59 | |
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E46M3 | 日記
2011年04月17日
そろそろE46M3の小ネタ集をご紹介したいのですが、ビフォーアフターを果たした薄幸なイタリア娘と彼女のオーナーへのささやかなレジスタンスについて、もうしばらくお付き合いください。
先日夜半に、下心を満載した痴人達と攻略に向かった、名古屋の不夜城『二式三地高地』こと錦三丁目。
コインパーキングにて、右後方の完全死角に設置されていたステルス型駐車場ポールに撃墜され、豊満なピップラインに見るも痛ましい傷を負った、うちのGTVでして、、、、
過失割合は、MITの精鋭達が算出したところによると、
駐車場のポール位置 1 : へたれメタラーの不注意 99 : そのメタル野郎の下心 無量大数
ぶつけた次の日に、昼間明るいところで再確認したところ、あまりの痛々しさにいてもたってもいられず、近所のボディリペアショップに持ち込み、見積もり即予約にて、車を預けて代車でひとまず帰宅。
即日対応につき、夕方、「出来ました。」との連絡を携帯に受けて、いそいそとピットに向かい、
「はい、こちらです。」と通された塗装ブースの奥には、こんなに見違えたイタリア娘の姿が(感涙)
よみがえったヒップラインを、これでもかとなで繰り回したい劣情をぐっと抑え、プロの技を観察してみると、リアフェンダー一枚を塗り直ししたため、他の気になる部分もすっかり綺麗に。
オリジナル塗装との違和感もなく、退色し始めたALFA ROSSOをうまく再現してくれておりました。
「ありがとうございます。」
諭吉さんカルテットをお支払いし、キーを受け取ってイグニッションを捻ると、いつものアイドリングが、
主人に向かって子犬がクンクン鼻を鳴らすような甘えたサウンドに聞こえるではありませんか。
「そうか、そうか、痛かったなぁ、寂しかったなぁ。。。」
ギアを入れ、家に向かうと、途中でふと見つけたのは、コイン洗車場。
大量飛来した花粉やらなんやらで、右リアフェンダー以外は埃まみれと、折角きれいになったのに、これでは美人が台無しです。
早速、ソフトブラシ洗車機に滑り込ませ、選択したコースは、大奮発の超高級ガラスコーティング♪
効果は半年間、洗車機が4往復もするという贅沢極まりないメニューに、きっとイタリア娘も満足してくれるはず。
洗車機が動き出し、ブラシを当てられるGTVは気持ちうっとりしているようです。
しかし、洗車が終わり、輝きを取り戻したGTVを洗車機から拭き上げコーナーへ移動していく間になぜか感じる違和感・・・
なにかがおかしい。。。
トランクからタオルを数枚取り出し、イタリア娘のルーフからなまめかしい稜線を辿ってタオルを滑らしていき、フロントガラスの吹き上げをしようとした時、そこに現れたのは、、、、
フロントガラスの上で、突如、3本目のワイパーが出現し、トロイカ状態に(驚)
違和感の正体はこれでした。。。
どこから生えてきたのか根元を辿ってみると、助手席側のワイパーから枝分けれしてきている様子。
「なんだこれ。。。。」大脳新皮質の記憶野を辿ること数分。
ふと、思い当たるのは、この車特有の機能。
実は、GTVのウオッシャーノズルは、ワイパーと一体式で、普通ボンネットにあるはずの噴射口がないのです。
そうです、この3本目のワイパーは、洗車機のブラシに耐え切れずに、ワイパーから捥げたウオッシャーノズルだったのでした(涙)
超高級ガラスコートを奮発したばっかりに、4往復もの負荷がこんなことになるとは、トホホホホorz
ノズルを摘んで呆然とする私を、隣でホイールを磨きながら、笑いを堪えていたシロッコのオーナーさん、喜んでいただけましたでしょうか。
とりあえず、タイラップで巻きつけて応急処置を。
洗車後、フロントガラスでトロイカを擁立した、イタリア娘のささやかなレジスタンス。
錦でのアクシデントに対して立てた中指なのか、
それとも、TKさんでのオイル交換で一番安い化学合成油をいれたことが気に入らなかったのか、
心当たりは両手で足りないほどある私への、GTVの当てこすりであることは疑いようがなく、拭き上げを終えた私に、彼女のこう言っている声が聞こえてきた気がしました。
「もう二度と、知らない人に私のお尻を好き勝手触らせないで!!」と。
Posted at 2011/04/17 01:11:37 | |
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GTV | 日記