クラッチマスターの分解整備をしておきました。＜その①＞

先日、機械式スイッチを装着したばかりのクラッチマスターですが、レシオ切り替え用の穴から内を覗いて見たところ、レシオクイック(RC)機構の各パーツにはグリスアップ等をしないで組み付ける“素組み”なのでしょうか？

メーカー出荷時からそうなのかは不明ですが、どう見てもグリス類が組み付け時に塗布された様な形跡はまったく見当たりません・・・。(滝汗)

ってな訳で、さっそくマスターシリンダーからレバーを基部ごと取り外しグリスアップすることにしました♪

レシオクイックが組み込まれたレバー基部です。

治具を使えば、圧入されている外径10mm(内径8mm)のスリーブを外して分解できるため細部までグリスアップできるのですが、あいにく持ち合わせていないので、スプレー式グリスを各部の隙間にプシューとひと吹きしておきました♬(笑)

でもって、はみ出したグリスを丁寧に拭き取ったら、ピボットシャフトとレバー根元の摺動部分にもグリスをしっかりと塗布。

この状態のまま、マスターシリンダーのクリーニングが終わるまで、しばらくスタンバイです。

さて、次はマスターシリンダーを分解です。

通常のブレンボ・ラジポンのマスターシリンダーは“非分解”のため、ピストンを押さえるパーツをエポキシ樹脂で封印していますが、このRCSは簡単に分解できる構造になっています♪

マスターシリンダーのダストラバーを取り外したところです。
画像からをお判りの様に、ピストン本体はCクリップで抜けない様に固定されているだけなので楽チンです♬

通常のシングルレシオのマスターシリンダーを観察するとお判りだと思いますが、通常のラジポンのシリンダー内面にはネジが切られていて、吐出量と吐出圧力を専用のテスターで計測して規定値になる様にピストンを押さえるパーツの位置を調整してから組み付けられています。

例の黄色っぽい半透明の樹脂は、この部分が動かない様に固定している“封印”なのです。

さて、ウンチクはこの位にしてそそくさと分解しちゃいました。

画像左から、1️⃣リターンスプリングのセンターがずれない様にするためのパーツ 2️⃣リターンスプリング 3️⃣シリンダーピストン 4️⃣ピストンを押さえるシム 5️⃣Cクリップ 6️⃣ダストカバー 7️⃣ピストンロッド です。

RCSマスターシリンダーの内部の様子です。
ご覧の様にフルードが通る穴が3箇所開いています♪

奥の2つはエア抜きのブリーダー用の穴と、キャリパーへフルードを送る穴です。
また、中央付近の穴はフルードタンクにつなぐニップルにつながっています。