今日は珍しく季節はずれの雪が振っていますね。
桜と雪。
とても幻想的な風景です。
まさに
なごり雪
寒っ!
昨日、中学時代からずっと欲しくて、恋こがれていたマリー・ローランサンのリトグラフが自宅に届きましたので、早速梱包をほどいてみます。
巻いてある巻き段ボールを剥がして、絵専用の段ボール箱から絵を取り出しますが、絵がさらに黄色い布製の袋に入っています。
絵の世界ではこれを黄袋と呼びます。
何故黄色い生地の袋かと言うと所説ありますが、染料のウコンに防虫効果があったからだとも言われています。
ならワサビで染めて緑色でも良い気もしますが。(笑)
黄袋から絵を取り出します。
上部に写り込んでしまっているのは、自分の部屋に飾ってある別の絵たちです。
絵の左下に鉛筆書きで書いてあるのは、刷った部数とシリアルナンバーです。
この作品は250枚刷られています。
画像の一部にぼかしを入れてあります。
又、あえて画像の解像度は落としてます。
絵の右下です。
白い余白に鉛筆書きで書いてあるサインは、リトグラフを刷った摺師さんのサインになります。
この絵はマリー・ローランサンの死後、資産管理のご遺族の方の依頼で印刷されたもので、従いまして一般的にはサインはご遺族もしくは摺師さんのサインになります。
絵の部分の マリー・ローランサンのサインは原画の物で、直筆ではありません。
絵の裏側のシールです。
付随してる証明書です。
鑑定書と言うほどの大げさなものではなくて、簡易な販売証明書レベルです。
翻訳するとこんな感じです。
↓
3人の若い娘と果実
マリー・ローランサン【リトグラフ】
この版画はマリー・ローランサンの死後、遺族より作品の版権を
管理しているA、D、A、J、P(略)よりこの版画作品の著作権を
「工房KHOTHOBUK」が取得して、摺師ジョルジュ・ウノが石板20版
20色印刷にて、きわめて原画に忠実に製作されたリトグラフです。
※※※/250 J.UNO
後絵の裏側に画廊さんの管理番号シールが添付されています。
この管理番号から画廊さんや、販売会社が辿れたりもします。
差し支えない範囲でしか公開できませんが、これ以外に絵の表面の印刷状態のチェックとかも含めて真贋鑑定のポイントは多数あります。
もちろんコレは原画では無くで、原画を元に版画の原板を作成して刷られた版画ですので、油絵や掛け軸の鑑定とは違って、印刷レベルのチェックが主体になったりもします。
色の再現はそれなりに良く出来ているので合格ラインです。
ただ欲を言えば、もう少し妖艶さが出るとより良いかと思います。
ネットオークションの情報だけでも本物の確信は十分ありましたが、それでもあまりに落札できた価格が安かったので、多少は不安もありました。(笑)
で、先ほど1時間ほどかけてじっくりと絵を観察しました。
マリー・ローランサンの原画も美術館等で過去に100枚近く見ていますが、油絵の原画とかまた違った意味で、ライトな感覚で良い絵だと感じました。
さて、そろそろお絵描きタイムですね。
何を描こうかな♪
いや、誰を描こうかな?(笑)
なごり雪 イルカさん
https://youtu.be/_EiX56SDbbA
Posted at 2019/04/10 13:07:20 | |
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