とても嬉しいこと

ワシには２歳年上で　事故により首から下が全身不随になって
早５年の愚兄（実兄とも言うが、ワシの酒飲めない最大の理由・
全身不随の原因が愚兄と呼ばせるに至る）がいます。

５年前右足を骨折し１ヶ月後退院したワシと入れ替えで事故により入院、
首より下は全身不随となった愚兄は、腕どころか指先一つ動かすことさえ
できない有様で、ワシら兄弟を知る者から見れば、
かつてワシに比べて遥かに頭も良く、モノに関して先見性を見抜く能力に
秀でてながら、お馬鹿度にしてもワシを上回る（よく兄弟揃って・・・とか、
この兄にしてこの弟ありとか言われてましたが・・・）詠歌（？）を誇ったその姿は
もはやどこにも無く、ベッドにその身を横たえてました。
そして院内のリハビリ施設でリハビリを行ってた愚兄のトコに
ワシも足のリハビリがあったので、ちょくちょく顔を出してたのですが、
リハビリ施設には滞在期間が決まってたので、
入院してから半年は地元の病院だったのですが、その後は隣の市の
国立病院のリハビリ施設、そして熱海の療養施設へと移って行ったので
なかなか行けなくなり、親が定期的に行くくらいでした。

先日も親が愚兄のいる熱海に行ってきたのですが、
そこで親父が愚兄から衝撃的なことを聞かされてきました。

なんと先月一人で熱海から
大宮市まで行ってきた！

らしいのです。
どうも事故の示談でこっちに出向く用事があったらしく、
車椅子でタクシーや電車を乗り継いでやって来たのです。
さすがにまた熱海に戻った時ににはかなり疲労したようですが。
今までワシがなかなか行けないから、親からそれとなく状況は聞いてましたが
ちょっと前まで携帯のボタンがやっとなんとか打てるかどーかなハズだったのが、
ノートＰＣのキーボードは打てて、自分でなんとかベッドから車椅子に乗り移れて
自分で移動できるくらいまで動けるようになってたのです。
さすがに下半身はまだで、じぶんでトイレにいって用を足すまでは出来ないですが、
足を組むとゆーことは出来るようになったようです。
これにはワシもかなり驚きました！！
全身不随になった当時、脳にも傷を負い、回復は見込めないとまで言われてました。
それが両腕が使えるようになり、上半身を起こせるようにまでなったのですから
いかに愚兄が努力したかが伺えます。
その背景には自分が馬鹿馬鹿しい過ちを背負ったこと、
それに因る嫁さんや子供・親への多大な負担、
親友の死に目や葬儀にも行けなかった悔しさが今日まで回復の原動力に
なってるのかもと、ワシには思えます。
某有名アニメのように

ナニが起った・・・ケフンケフン！
クララが立ったぁ～！！

まではいきませんが、当時絶望視してた歩けるようになるくらいには
回復してくれるのでは！？と、かすかな光明に期待したくもなります。

物心ついてから少なくとも中学時代まで決して仲の良い兄弟とは言えず、
９：１の割合でケンカで負けてて、酷い時になると同じ部屋で寝起きしてるにも関わらず、

１ヶ月間で成立した会話がわずか３回

とゆー冷戦時代もありました（＾＾；
そんなワシら兄弟も高校時代ワシがバイクに興味を持ったことから
途端に会話が増え、世間一般レベルくらいの仲にはなってきました（笑
そんな兄弟だったのです。

あの事故の日から５年、ここまで回復してきたのです。
腕が使えるようになったのはとても重要で愚兄にとっても有り難いハズ。
その調子でもっと頑張ってリハビリに励んで欲しい！