AM6時。空は明るさを取り戻し山間から朝日が差し込んできます。関越自動車道嵐山PAは既に観光客で賑わっており、ツーリングマップル片手に朝ご飯を済ませます。
エンジンを始動し、交通量の多くなった本線へと復帰。藤岡JCTで上信越自動車道へと乗り換え、松井田妙義ICでアウトし、群馬の山道を走ることにしました。
信号待ちでハードトップを開け放ち、県道33号線で北上することにします。キリッと冷えた朝の空気を味わいながら誰もいないカントリーロードを走るのは早起きの特権。脇道に逸れれば綺麗に咲き誇る桜を目にする事が出来ます。都心部はあっという間に桜前線が過ぎ去ってしまいましたが、何とか踏みとどまってくれていたようで、散りゆく花びらに目を細めながら名もわからぬ大樹のもとで最後の春を堪能しました。
引き続き県道33号線をトレースすることに。地蔵峠越えのルートは1.5~2車線の中低速セクションです。路面状況が気になっていましたが、そんな心配は無用で、人っ子一人車1台もいないドライビングロードとなっておりました。こんなに好き放題走ってしまっていいのでしょうか(笑)
県道33号線を走り終えた後は、県道54号線へとスイッチ。今度は中高速メインのハイランドドライブとなります。こちらは濡れた路面が断続的に現れますが、凍結の恐れはなくアクセルを踏み込む右足もご機嫌。気持ち良く標高を稼いでいき二度上峠を越えると、美しいシルエットの浅間山がお目見えです。
雪を身に纏ったホワイトカラーの浅間山は艶かしい姿で、妙に色気を感じます。浅間山は他の山とは違い、何となく女性らしさが垣間見える気がするのは私だけでしょうか。
色鮮やかな青空とのコントラストはとても綺麗であり、朝っぱらから美女を見ながらコーヒーを飲むという贅沢な時間を過ごしました。
極上の二度上峠越えで嬬恋エリアに入った後は、県道235号線を経由し嬬恋パノラマラインへ。観光道路でもある広域農道ですが、嬬恋エリアは本線も脇道も走って楽しい道だらけです。一帯が農作地帯のため車は汚れますがそんな事はお構いなし。冬の名残りのある田園風景をたしなみながら走り回ります。
凍りついた畑の土は陽光を浴び、気嵐のように地面から立ち上り、ピシピシと音を立てながら溶け出します。澄み渡る青空のもと、春の訪れを祝うかのように雪溶け水の溢れ出す音に暫し耳をすませました。
しかし、このエリアは一歩逸れると雪が沢山残っており、入ってはUターンの繰り返し。スタックしないよう注意しつつ、リアをズルズル滑らせながら進んでいきます。DSCマークを点滅させながら走っていくと、浅間山麓の雄大な景色が青空のもと広がっています。実に壮観。嬬恋の朝は独特の時間の流れを感じさせてくれるのが好きです。
一頻り堪能した後は、県道94号線で本日2つ目の地蔵峠を越えていきます。こちらは長野県の地蔵峠となりますが、湯の丸高原を南北に貫く山間路は、前半はハイスピードセクション、後半は屈曲路の続くダウンヒルと多彩な組み合わせ。少し前までは工事中の区間があったのですが、すっかり整備は完了し路面もとても綺麗で走りやすくなっていました。
陽は高く昇り、ボードコンピュータが示す外気温は10℃を上回りポカポカ陽気。上着を脱ぎ捨てシートヒーターをオフにしても十分な暖かさであり、春の到来を噛み締めながら一気呵成に下っていきました。
小諸の市街地に辿り着きましたが、ここまで来たら蓼科まで行ってしまえ!ということで、県道40号線でのアプローチを試みます。蓼科スカイラインでのアクセスも考えられましたが、あちらは山奥を走る区間が多い事から路面凍結も推察されるので、こちらの高速ワインディングを選択。一部登坂車線付きの林間路はスピードレンジが高めの快走ルートであり、新鮮な高原の空気を吸い込み、ストレート・シックスのエンジンを爆発させれば、それはもう官能的なエンジンサウンドを思う存分味わうことが出来ました。
女神湖で小休止した後は、路面チェックも兼ねて県道40号線ビーナスラインへ。交通量は多かったのでのんびりと走りましたが、雪の心配は全くなく、スキー場も雪溶けが始まっておりました。気持ち良さそうに駆け抜けるバイクやGTカーを見ていると、ドライブの季節がやってきたのだなと改めて実感です。
渋滞に嵌る前に帰りましょうという事で、諏訪ICから中央自動車道にフェードイン。ガラガラの高速道路をマイペースで走り抜けるのでありました。
気温もだいぶ上がってきたので甲信越の北部にトライしてみましたが、メジャーロードはもう解禁でしたね。山奥や小道は注意が必要ですが、行動範囲が徐々に広がってきた事は嬉しい限りです。
Posted at 2015/04/12 23:12:34 | |
トラックバック(0) |
BMW Z4 | 日記