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DERA@GVBの愛車 [スバル インプレッサWRX]

整備手帳

作業日:2009年5月24日

【DIY】ブレーキキャリパー・オーバーホール/ホース交換

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1
ブレーキのOH、オーバーホールに挑戦します。

きっかけは、ブレーキの引き摺りが起きており、それがひどくなり始めたため。

それに以前より、リアパッドの減りが悪いのでリアが仕事をしていないんじゃないかと思いました。
ブレーキングもパッドのせいだけじゃなく、前のめりな感じもしたので・・・。



はじめに、ブレーキ関連の作業は整備資格免許が必要です。持ってない場合は自己所有自己使用の車以外は整備できません。

作業の際は慎重に、確認作業は徹底して行うようにしましょう。
このレポートは自分の作業記録で次回のOHのために書いたもので、間違ったやり方かもしれません。このレポートを見て初めて作業される方は、整備要領書に目を通して参考程度に読んで下さい。

実際、私自身初めてブレーキをバラすので、緊張感ある作業で予定よりも時間が掛かってしまいました(^^ゞ
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さて、今回は前後四輪のブレーキを一度にOHするため、四輪ともジャッキアップしウマに載せタイヤを外します。(写真左上)

次にキャリパーを外しに掛かりますが、この部分は下記の「ローター交換」を参照。
フロント:http://minkara.carview.co.jp/userid/196201/car/87385/142921/note.aspx

リア:http://minkara.carview.co.jp/userid/196201/car/87385/148406/note.aspx

キャリパーが分解できたらホースも外しますが、今回はブレーキホースを新品に交換するため、車体側のブレーキラインから外しました。ブレーキラインとホースは10ミリのナットで留まってます。ここのナットはナメるとブレーキラインごとの交換になる相当痛い出費になるようなので、きちんとフレアレンチを使いましょう。(写真右上)

そして、私はブレーキフルードは後のエア抜きが面倒なので抜かずに行いました。当然、ホースを外すとフルードがどんどん溢れ出てきますが、とっさにキャリパーに付いていたエア抜きバルブのキャップをハメたところ、これが大成功!流血のごとく溢れ出ていたフルードがピタッと納まりました♪(写真左下)

ちなみに、ブレーキフルードは塗装を侵しますのでボディには掛からないように注意。付着した場合は流水で洗いましょう。放置すると塗装が水ぶくれのようになります(←経験談^^;)

続いてキャリパーのステーも外します。ここはローターの裏側にフロント17ミリ、リア14ミリだったかな?のボルトで留まっています。車体側に生えているガイドピンを交換しない場合は工具等でキズを付けないように注意。(写真右下)
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キャリパーが外れたら、いよいよOHに入りますが、それにしても汚すぎ・・・。そのまま置いたらただのゴミのように見えます(-_-;)

それで、せっかくのOHなので一生懸命掃除することにしました。
キャリパーはブレーキのパッド交換ごとに掃除しているつもりではいましたが、実際外してみるとこびりついたブレーキカス?がいっぱい・・・。4コ分でこれだけのカスがでました(写真左上)

相当な時間が掛かって、ようやくブレーキカスだけを落とせました。もうやってもキリがないので。。。(写真右上)

そして。
ここからはフルードだらけでギトギトになる作業です(-_-;)
私は軍手で作業しましたが、細かい作業がしやすいゴム手袋があったらいいでしょうね。

まずは、キャリパピストンを抜き取りです。ピストン周りにあるパッキンを外しますが、外す際に取り付けの時を考えて構造を良く見るといいかもしれません。そして、ホース中に溜まっているブレーキフルードをできるだけ排出してホース側にメクラ栓をします。(写真左下)

ピストンを抜き取る際、今回はピストンを掃除して再利用するのでキズを付けないようにエア圧を利用して抜き取ります。エアはタイヤ用の電動ポンプをエア抜きバルブに差してエア圧を送り込む方法です。(写真右下)

ピストンが抜き出る時は相当勢い良く出てくるので、ピストンが弾丸のようにスッ飛んで行かないようにパッドが入る部分に当て板をして対応します。

エアを送り込むと4キロ程度の圧が掛かったところでピストンがウニョッと出てきます。
ピストンが複数あるキャリパでは、同時に出ることはあまり無いので、当て板を調整しつつ最終的に全て同時に抜けるように工夫します。

ピストンが抜き出る際には、「スポンッ」と相当大きな音が出るので、心の準備もお忘れなく^^;
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ピストンが無事抜けたら、キャリパを丸ごと洗います。
洗うのは中性洗剤と流水でもいいらしいですが、フルードが浸かる部分はサビ防止のため徹底して乾燥させなければいけません。

私はOHの間、車がウマに載っている状態でそんな時間はないので、捨てフルードを使ってジャブジャブと洗いました。(写真左上)

しかし、洗う前から洗浄が大変なのは分かっていましたが、本当に大変でした(-_-;)
もう汚すぎて・・・。

上でも書きましたが、フルードに浸かる部分は絶対にサビがあってはダメなのですが、開けて見ると若干サビに侵されていました。そのサビをフルード漬けにしたペーパーで落としますが、これもまた大変でした。。。

さらに、ピストンも掃除しますが古いグリスで結構汚れていました。ピストンを外してみて、「これが綺麗になったら相当動きが良くなるかも♪」と思えるほどに・・・。

汚れはウエスで拭き取ったら簡単に落ちましたが、一部のピストンはサビに侵されていました。これを1000番のペーパーで落としますが、左前に使用していた1つのピストンにサビ跡が残ってしまいました。仕方が無いのでピストンを新調しようとしましたが、再使用問題なし、との意見があったのでそのまま再利用することに。。。(写真右上)

ピストンを再利用する場合にはキズを付けないように慎重にやります。
間違っても落としたり・・・^_^;

ここまで、まあ時間が掛かりましたね。
初めてとあって、掃除に神経質になりすぎましたか・・・。およそ丸2日でした^_^;

そして、OHの部品たち(写真左下)

部品はパッキン等ゴム部品とグリスが「OHキット」として発注できます。部品代は前と後のそれぞれ左右セットになっていて2,300円程度、前後両方だと5,000円弱くらいでした。

今回はそれにガイドピンと再利用不可と指定のブレーキホースワッシャーシールも発注しました。


そして、いよいよ組み付けに入ります。

まずはキャリパーにリングシールを組み付けます。
これが、キャリパーOHの核心と言ってもいいくらいの部品です。
ここがヘタるとフルードがピストンとの隙間から漏れ出し・・・・(T_T)

先ほどのピストンのサビもこの原因になります。

リングシールはなるべくキズを付けないように組み込んで、フルードを塗っておきます。(写真右下)
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次に、ピストンをキャリパーに組み込みます。

上で書いたリングシールにフルードを塗ったのは、このピストンを挿入する際に滑りを良くするためです。本当はピストンにもフルードを塗って挿入するようなのですが、私はOHキットに付属のグリスをピストンに薄く塗ってみました。(写真左上)

そして、ピストンを挿入しますが、キズを付けないように慎重に真っ直ぐ挿入します。無理に入れるのは痛いからダメです^^;
入り口付近で優しく探っていると、スポッ♪って入りますので、入ったら垂直に一気に奥まで押し入れます・・・。表現が「・・・」ですが何か?^_^;(写真右上)


そして、片押しキャリパ最大の難所と言ってもいいパッキンの組み付けです。(写真下)

まずはパッキンにOHキット付属の赤いグリスを塗りたくります。

パッキンを外す時に構造を見れば分かりますが、取り付けはパッキンの内側からCリングで押さえてキャリパーに組み込むようになっています。

これがまた厄介で(-_-;)

ここからは、次回のための覚書(コツ)です。
Cリングをグリスでヌチョヌチョのパッキンに組み込んでC部分の横を持ってなるべく水平に近い状態で上部分に差し入れる。大体全部入ったら輪っかでうえから押さえつけて横溝に落としいれる。


無事入ったら。。。

いよいよOHも終盤です。
6
今回は、同時にブレーキホースをAPPのステンメッシュに交換します。

さすがに10年以上ホースを替えないのも心配で、本当は純正新品にしようとも考えましたが、純正でもそこそこ値段はするもの、どうせならということで導入しました。

本当は、順純正のSTIにしようかとも考えましたが、結構値段が張ります。某オクでは安物もありますが、やはりブレーキ。命を預けるものなので安心できる国産のAPPにしました。(写真左上)

ブレーキホースを入れ替えますが、このホースとキャリパーの接合部に使われるワッシャーシールは新品を使いましょう。部品の値段も数十円なので。

今回は純正のワッシャーシールも用意しましたが、APPの付属にあったのでそれを使いました。

ホースの取り付けも純正同様の位置に取り付けます。

そして、ボルトで取り付けますがワッシャーシールは柔らかい材質で、ボルトの締め付けも堅くても緩くてもいけないようです。

APPの取説に規定トルクは3キロと表示があります。いつもなら「手トルク」のところ、今回は久しぶりにトルクレンチを使用しました。
普段あまり使わないので試しに3キロのトルクで他の場所で試してみましたが、大体合っていそうだったので・・・。
実際に締め付けましたが、まさしく微妙な感じ。やはりここはトルクレンチの使用をお奨めします。(写真右上)

次にスライドピンのラバーの交換ですが、ラバーのパッキンからピンを片側剥いて引き抜く。そして貼りつき気味のラバーを引き抜きます。
新しいラバーをキャリパーに組み込んで中にグリスを塗りこみ、スライドピンを挿入。この時、グリスが多すぎるとスライドピンの動きが重くなるようでした。

今回はガイドピンも交換します。
ガイドピンは根元の薄い六角部分にレンチを掛けて外しますが、フロント側が固着して外れず・・・。
時間も無いし仕方ないので、今回はリアのみ交換しました。
ガイドピンは交換に手間が掛かる場所ではないのでいつでも出来るし^^;

ガイドピンとキャリパーを組み付ける際にグリスを塗りますが、グリスはキャリパーの受け側に棒などを使って塗りいれます。ガイドピンを挿入する際に余分なグリスがキャリパー後方の弁から排出されるので、グリスの飛び散りに注意。

そして。

車体へ組み込んで完了♪(写真左下)

APPのホースは純正の取り付け金具が使用できるのでいいです。
ここがタイラップ留めだと車検に通らないです。


組み付けの時は最終確認を怠らないように、何度も確認します。

今回、パッドはリアはあまり減っていなかったので使いまわし、フロントは新品に交換しました。(写真右下)

OH、ステンメッシュ、ブレーキパッドとブレーキを大幅にリフレッシュしたので、効果のほどが楽しみです。
7
ようやく。


最後の仕上げに入ります。

この状態ではブレーキホース、キャリパーには空気がいっぱい入った状態になっています。

これではエアが噛みまくりでとても止まれる状態ではありません。

なので、エア抜きをしなければいけませんが、ついでにブレーキフルードの全量交換もしました。

フルード、エア抜きについては下記に。
http://minkara.carview.co.jp/userid/196201/car/87385/152208/note.aspx


エア抜き後はブレーキの空踏みを忘れないように。

一発目にスコッと抜けたら恐ろしいことも待ってますよ。

タイヤを組み付け、車がウマから降りたら念のためサイドに手を置きながら慎重にゆっくりと試走します。
8
OH後の感触は、同時にステンメッシュ、ブレーキパッドとブレーキを大幅にリフレッシュしたので、車が変わったような変化がありました。

ブレーキングはリアもきちんと動いてくれているようで安定して止まるようになりました。

今思うと以前はやはり、かなり前のめりで止まっていた感じでした。

ブレーキホースもステンメッシュにしたことでタッチが非常に良くなり、パッドがローターに触れるのが分かるようなダイレクト感があり、ブレーキに対する情報量が増えました。


そして。
なぜか、ブレーキの効く位置が奥になった感じがしました。

最初は原因が分からず、でも急制動テストもABSも問題なく効くので不思議に思ってましたが、恐らくスライドピン、ガイドピンが固着気味だったので以前は動きが悪かったのが原因ではないかと思います。

確かにカックンブレーキっぽかった動きがありました。

OH後、慣れてしまった今では奥で止まるようには思わなくなりました。


今回のブレーキでは色々と勉強になりました。
DIYの経験値と少しの自信もアップしたと思うし、ブレーキは怖かったので自分では手を入れられませんでしたが、もっと早くにOHしておくべきでしたね。

それくらい、やって良かった。
と思いました(^^ゞ

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この記事へのコメント

2009年6月15日 23:05
ハードなDIYを呆気なくこなしてしまうところはお見事ですね。とても参考になりました。実は,私もフロントの引きずりが日に日に音量を増しており,つい先日なんかは,どこの自転車が併走しているのかと思ったら自分の車だった・・・なんて事もあった次第です。また,リヤもローター径が小さいとは言え,ほとんど仕事をしているような感触がありません。かなりきつい作業のように見受けますが,私も何でもやってみたい口なので,今度挑戦してみようと思います。ブレーキラインにエア抜きのキャップを付けるとは,機転が利きますね(すばらしい!)。
コメントへの返答
2009年6月15日 23:33
ブレーキのOHは初めてだったので、かなり緊張しました^_^;

レポートは手際良さそうに書いてますが、実は2週間ほどウマに乗りっぱなしの不動車でした。。。

やってみて分かりましたが、ブレーキは相当重要ですね。OH後は車が変わったようになりましたよ♪
リアが特に全然仕事してなかったんだな~と・・・。

漏れ止めのキャップはどさくさまぎれに出来た偶然の産物でした^^; 本当に丁度良かったので次回も使おうかと思ってます。

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「秋色インプ http://cvw.jp/b/196201/38830195/
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