2016年1月17日から21日まで厳冬の北海道をドライブした旅行記です。白銀・快晴・極寒・吹雪、いろいろ体感し楽しめた5日間の思い出となります。長文なのでごゆるりとお楽しみくださいませ。
昨年末よりゴタゴタがあり、決行が危ぶまれた冬の北海道ドライブ。一時はキャンセルを考えていましたが、なんとか行けることになりました。
中部国際空港(以下セントレア)発の新千歳空港着で北海道入りしまして、
女満別空港からセントレアに帰る飛行機を手配していました。ですので今回のドライブ予定ルートは、初日に小樽で泊り、その後は日本海側からオホーツク海側に向けて道北をグルっと走りまして、最後は道東で〆るつもりだったのです。
ところが、天気予報を見ていると
日本海側は天気が良くない日が続く見込みだったので、直前にルートを変更し、
襟裳岬経由で初日から道東に向かうことにしました。
本来ならドコに行こうかな?なんてじゃらんを見ながら妄想するところですが、出発前日まで仕事をしていたこともあり、そんな余裕もなく急ピッチで準備をして当日を向かえるのでした。
・・・
1月17日(日) 北海道上陸編
セントレアの朝イチの便を取ってあるので、それに合わせて起床したのは
4:30です。前夜に準備しておいたスーツケースをZ4クーペの狭いトランクに乗せたら空港に向かって出発!
気温-0.5度!愛知にしては結構冷えた朝ですね。
ハイドラを起動させると
舞子サンに向かっていくアイコンがたくさん表示されていました。そう、今日17日は
第3日曜日なのです。
そんなハイドラーを横目にガラガラの道路を快走して
6:15にセントレアの駐車場に到着。
ぐるぐる探して空いてる場所に駐車したらば、なんと
ドイツ御三家がそろっちゃいました!
BMW・ベンツ・アウディ
写真を撮りつつ、思わずニンマリ(笑)
トランクからスーツケースを降ろしたらセントレア内へ。バイバイZ4クーペ。しばらくの間お別れだね(ToT)/~~~
セントレア内には早朝の時間なのにそこそこ人が居て驚きます。搭乗する航空会社のカウンターでスーツケースを手荷物として預け、その後は朝食を食べにひとつ上のフロアへ。
6時30分から営業している
フレッシュネスバーガーさんにて朝ごはんタイムです。
展望デッキがオープンする7時までまったりしました。
飛行機の定刻が8:10ですので、それまでは展望デッキから大空へと飛び立っていく飛行機を眺めて時間調整です。
今日は北に向かって離陸していくようです。これなら舞子サンの会場である新舞子マリンパークを離陸した飛行機から見られそうです!
7:40に保安検査場をパス、そして
8:00に搭乗開始となりました。
これから乗り込む機体。
11ヶ月ぶりの飛行機に少しワクワク♪
指定した座席に座り、手荷物は前座席の下へ。ふと顔をあげると
馴染みのロゴがありましたよ!
RECARO!
そうです。バケットシートで有名なあのレカロなのです。航空機用のシートも生産していたのですね。
とは言え、他の機体のシートとの違いはよくわかりませんが(苦笑)
そうこうしていますと飛行機からボーディングブリッジが外されて、
滑走路へと進みだしました。
セントレアの南側まで自走しUターン。そして窓越しに滑走路が見えてきました・・・。
写真左奥に向かって。離着陸で出来たタイヤ痕で真っ黒!
滑走路に入ると
ジェットエンジンの轟音とともに機体が
一気に加速します。
ゴォーーーーーー
シートに押さえつけらる加速G、一瞬の"
フワッ"とした感覚とともに飛行機は空へ向かって飛び出すのです。
みるみる上昇する機体。
やがて前方に
新舞子マリンパークが見えてきました!!!
ズームレンズに換装して揺れる機内から激写(笑)
上空から参加するのは新舞子サンデー!
テレ端200mmからの超解像ズーム(等倍2倍?)で撮影。
わかりますかね?
車が横一列にずらぁーっと駐車されている様子が。
もっと高級なレンズならクッキリ撮れたと思うのですが、飛行機の窓(3重窓)からの撮影ですので厳しい物がありますね。
出来うることなら花鳥さんの姿まで写したかった・・・。
舞子サンを機上から参加すると言う願望は叶いました。
飛行機はなおも上昇。やがて
伊勢湾から名古屋の上空へ。
大きく右に旋回すると
機首は北海道へ向くのでした。
グングン高度を上げて進みます。ベルト着用サインが消灯する前後からは
富士山がハッキリと見えてくるようになっていました。
南アルプス越しの富士山。富士山周辺は雲海が広がっているようですね。
時間帯的に逆光になってしまってますが、それはそれで趣きのある画になってます。
富士山を一生懸命に撮影していると、機体反対側に座っている乗客が窓の外を眺めているのに気が付きました。ベルト着用サインは消えているので反対側へ移動してみたところ・・・
なんと眼下には
冠雪しきった北アルプス(中央アルプス?)が展開されているではありませんか!!
雪山の"白"と宇宙の"青"がとても綺麗。
なんだか宇宙飛行士になって見下ろしている気分です。
空から見下ろす世界には"境"なんて無いのだよ
なんて言葉を思わず口にしたくなります。
その後は長野・新潟上空から雲が広がり始め、
飛行機は日本海へ出ました。
・・・
音楽を聞きながら時は過ぎ、
やがて北海道が見えてきましたよぉぉ!!
函館周辺です。翼の影の下あたりに函館市街と函館山があります。
真白な北の大地が見えてくると一気にテンションが上りますね(笑)
駒ケ岳も見えてました。
昨年の10月ドライブの時には冠雪した駒ケ岳を撮りましたよね。
そろそろ着陸体勢に入るため、元の座席に戻りベルトを着用。その内に飛行機は高度を下げ始め、
白銀の北の大地がじょじょに近づいてきました。
鵡川周辺ですね。右に進んだ先が
襟裳になります。
ウトナイ湖上空を過ぎると、
新千歳空港へ。車輪が滑走路についたと同時にエアフラップが展開、エンジン逆噴射の轟音で急減速しました。
ゴガァァーーーーー!!!
ほどなく減速工程は終わり「当機は新千歳空港に着陸いたしました」とアナウンス。
飛行機は新千歳空港とボーディングブリッジで接続されると
いよいよ北海道に上陸となりました。
安全運行お疲れさまです。新千歳空港は真っ白。
手荷物として預けていたスーツケースを受け取ったらレンタカー会社の受付へ。そこから営業所までバスで移動します。
新千歳空港より10分弱で到着。手続きを済ませたら
今回の北海道ドライブでお世話になるレンタカーとご対面となりました!
どんっ!
はい。トヨタのヴィッツ君ですー。
(´・ω・`)マジカ
フィットかデミオがイイなぁなんて思っていたのは秘密です(爆)
現車の外見に異常がないかを確認し終えたらトランクにスーツケースを載せ、運転席周辺をドライブしやすいように手を加えます。
GPSロガーを起動、ハイドラも起動。準備が出来たので出発です!
16年冬 北海道ドライブ1日目スタート
営業所内でブレーキとスタッドレスの効き具合をチェック。特に問題も無さそうなので営業所から公道へ。
ドライブ前に行き先を
襟裳岬経由の道東地方に変更したので、このまま南東方向へ向かいます。
営業所から
R36に出て左折、道なりに走り
日高自動車道を目指して適当な道道へと進みました。
白銀の世界が眩しい!
気温は-7度。空は快晴、気分は最高ですね。
苫東中央ICから
日高自動車道へ上がり終点の
日高門別ICからは
R235を走りました。
太平洋側は積雪が少ない地域でもあるので、速いペースでドライブです。もちろん凍結や積雪が道路に残っている部分もあるので慎重に運転ですよ。
気温より路温が高く、太陽光の熱で雪や氷が溶けてしまってますね。
新冠町市街の手前で
サラブレット銀座駐車場に寄り道してみました。
牧場も真っ白だ。
緑がないので雪原との違いがよくわかりませんね(苦笑)
今夜は道東地方の帯広市街に宿を予約してあるので、あんまりのんびりしている時間もありません。先に進みましょう。
新ひだか町→浦河町→様似町と進み、
様似町市街地手前で2015年秋ドライブでも立ち寄った
エンルム岬に行ってみることに。
国道から漁港方面に入り、民家脇より急坂を登ります。急坂は除雪はされていませんが、積雪深が浅いので余裕で登れました。
登り切った駐車場からは
様似市街と冠雪したアポイ岳・ピンネシリが見晴らせます!!
おぉ。思わず感嘆の声が。
雪化粧した町並みに真っ白な山、空と海の青。素晴らしいですね。
ヴィッツ君も入れて。
秋に来た時とは別の景色に
感激です。風が強く空気が澄んでいるためか山々がクッキリ見えていたのでなおさらですね。
真冬のエンルム岬を満喫したら出発。国道に復帰したら
襟裳岬へ向かいます。
様似町→えりも町と進み、
道道34にスイッチしたら丘陵地帯へと景色は一変します。これまた
15年秋ドライブでも足を止めた場所へ。
今まで走ってきた方向を望む。
雪と
青空は
相性がイイですね。雪の積もった丘陵地帯もなかなか良いものです。
ここから少し進めば、
目的地の襟裳岬に到着します。ガラガラなのでマナー違反ですが散策しやすい場所に車を駐めました。
流石に真冬では売店も冬季休業中のようです。
日曜日の13時過ぎ。初夏から初秋までは多くの車で賑わう襟裳岬、
厳冬期は吹き荒ぶ風だけが周囲を満たしています。
ニット帽に手袋、ダウンジャケットを着込んだら散策開始です!!
雪を踏みしめながら小高い丘を登れば襟裳岬を見下ろせるスポットに到着します。
真冬の襟裳。荒々しさは年中無休の様ですね。
振り返れば
襟裳岬灯台と
日高山脈の末端の山々が。
いい眺めですね。荒涼感にどっぷり浸れる場所なのかもしれません。
そのままいつもの散策ルートを歩き、お気に入りの断崖を望む場所へ。
断崖絶壁が連なる景観も雪化粧で少しやんわりした感じ。
襟裳岬は風が強く積雪も少ないので地肌が見えていますね。それでも初夏や晩秋の頃と比べますと、多少なり穏やかな印象になります。
グルっと一周して駐車場に戻ったら、宿のある
帯広に向かって
黄金道路へと進みました。
道道34を北上し百人浜を走りぬけ、
R336に合流。えりも町庶野地区を過ぎると
黄金道路区間へ突入です。黄金道路区間入り口の記念碑があるパーキングで撮影しました。
断崖を貫く黄金道路。やっぱり晴れていると景色が一際美しく見えますね!
去年の2月にも黄金道路を通って襟裳岬まで来ましたが生憎の曇天。それが晴れているとこれほどまでに見える景色が違うだなんて・・・。
天気は旅を楽しむのには重要な要因だということを再認識させられます。
撮影が終わったらトンネルばかりの黄金道路区間を激走。宿のチェックインの時間もあるので、ここからはノンストップで進みました。
黄金道路を終えて
広尾町を通過、
R336からR236へと進路を取ったら北上して
帯広市街を目指します。
大樹町から先は国道から適当な道道にスイッチ。
白銀の農耕地より傾く太陽を眺めましたとさ。
雪原にも似た農耕地。
・・・
帯広市街でヴィッツ君に給油を済ませたら
宿にチェックイン。本日終了となります。
昨年も何度も利用させてもらった
天然温泉 白樺の湯 ドーミーイン帯広さんが今夜の宿です。
16時過ぎのチェックインでしたが、平の駐車場にはまだ余裕がありました。19時くらいになると平日でも満車になるのですよね(苦笑)
今回お世話になるお部屋はシングル。
ベッドはダブルですけれど。
荷物を置いたら早速温泉につかりに行きました♪
ふぅ。なんとか襟裳岬経由で帯広まで来られましたよ。しかも晴れていたので景色も良好!良かった良かった。
温泉でのんびーりしました。
いつもの北海道ドライブですと、ここから"当日の日記"を書き始めるのですが今回はそれがないので、心なしか気分が楽なことに気が付きます(苦笑)
部屋に戻った後はベッドでゴロゴロしながら夕食のお店をリサーチ。
日曜は閉まっているお店も多く、
日曜17時から営業をしている居酒屋を決め込んで突入することにしました!
おじゃましたのは
魚の一心さんです。
んまー
ギラギラした外面が活気の良さを物語っていましたよ。
カウンターに案内されてとりあえずのビールを注文。
厳冬の北海道にカンパ~イ♪
突き出しを食べようかとした時でした。店員さんが
大きな桶を持って来まして、なにやら
チャレンジをしてくださいと申してきたのです。
このお店では有名な
"貝すくい"でした!!!
金魚すくいのポイを使ってボール内の貝をすくうと言うイベント。お通し代に含まれているのかどうかも分かりませんが、頼まれたらやるしか無いですよね(笑)
聞き手が左にもかかわらず右手ですくったりして、
貝を4つほどゲット。後に要してもらった焼き鉢で炙って食べることが出来ました!
なんだか良くわからないイベントだったけれど、
焼けた貝は旨かった(笑)
その後は注文した料理に舌鼓です。
ユッケ風な味付けのジンギスカン。
8種盛りが期間限定の特価で。
しかも"
つう"な事に
山わさび(ホースラディッシュ)までついてきました!!!
個人的には本ワサビよりも山わさびの方が大好きです。
ホッケの開き。
このサイズでハーフ・・・。
とにかくどの料理も(゚∀゚)ウマウマ
それもそのはずでして、なかなか予約無しでは入店できないお店だった様です。
カウンターの隣で一杯やっていた老夫婦と仲良くなり、お店の店長(代理?)さんも含めてお話をしていたところ、かなりの人気店だということを知りました。
ですので
「お兄さんツイてるよ!」
なんて老夫婦の奥様に言われながら、楽しいひと時は過ぎ去るのでした。
ごちそうさまでした。お会計を済ませてお店から出る直前に仲良くなった老夫婦の奥様に「
またおいで!」と言われて、
心まで暖かくなりましたとさ。
お腹も心も満たされたら
帯広の街を散策です。日曜と言う事もあって、行き交う人はそれほど多くなく繁華街をぐるぐるっとしてました。
手の先が寒さで痛くなってきたので帯広駅前の温度計を見てみたら・・・
-9度。そりゃ寒くなりますわ。
コンビニで買い物を済ませたら宿に戻りました。
2度目の温泉につかり、散策で冷えた身体を温めます。部屋に戻ったら
北海道ドライブの上々な始まりを祝して一人宴会を。
サッポロクラシックで乾杯♪
と飲み始めるものの、
居酒屋で既に一杯やっているのでスグに酔いがまわり眠くなり・・・(´・ω・`)
本日は無事に北海道上陸を果たし、初っぱなから晴天に恵まれましてとても満足です。
明日の午後より天気が悪化、大いに荒れる予報が出ていますね。
そんな予報でも
オホーツク海側では午前中までは晴れるそうなので、内陸部を突き進んでオホーツク海まで出てみようとー
ざっくり行き先が決まったから寝ましょう(笑)
詳細な走行ルート。
飛行機航行ルート。
2日目につづく!