2016年6月15日から19日まで新婚旅行で北海道を"旅"した旅行記です。雨がよく降り景色は楽しめなかったけれど、豪華な宿と夕食に大満足。今までのソロドライブとは違う、二人で旅した思い出の記録になります。
6月16日(木曜)北海道十勝編
※曇天につき景色の写真はほとんどありません。
当日の移動ルートはコチラ(巻末の地図が別タブで開きます)
スマホのアラーム音で目覚めたのは
5:30。
新婚旅行なんてなんのその、普段と変わらない時間に起きますよ(笑)
窓の外は既に明るくなっています。起き抜けの写真を一枚。
曇天の空、千歳の街を見渡します。
早めの出発を予定して素泊まりのプランにしてましたので、昨夜のうちに購入しておいた朝食を食べたり、荷物の整理をしました。
ちなみに嫁は爆睡中(笑)
テレビの天気予報では
傘マークが並び、出発前からテンションを押し下げてきました。
これから向かう十勝地方を含めて全道的に雨、ですか。
7時前、やがて嫁が起きてきます。
30分で出発できるようにする!と寝ぼけ眼で宣言しました。
・・・宿をチェックアウトしたのは8時です(爆)
じょ、女性の準備には時間が必要なんだからねっ。みんなよく覚えておくように!!
短い時間でしたがお世話になった
ANAクラウンプラザホテル千歳さん。
部屋も広く、アメニティも揃っていましてなかなか良いホテルでした。
GPSロガーとハイドラの起動、スマホの固定からAUXで音楽を聞く準備まで、昨夜出来なかった事をしていたら
出発は8時20分くらいになってました。
北海道旅行2日目、十勝地方に向かってしゅっぱーつ!!
今夜の宿泊地が十勝川温泉なのでこれから
十勝地方へと向かいます。
チェックイン予定が15時、あとは
六花亭本店でしか食べられない"
サクサクパイ"を食べる!!それだけ決まっていて、
あとはノープラン。
新婚旅行がそんなんでイイの!?って感じなくらいにフリーな旅行なのです(笑)
宿を出発したら
千歳市街地を東へ向かって進みました。個人的には見慣れたよくある北海道の地方都市って感じなのですが、嫁からしたら新鮮だったようで
「瓦がないよ!」
「屋根が平らだよ!!」
「玄関が二重扉になってるよ!!!」
と
非雪国の愛知県民には別世界の街に見えているようでした。
いや、むしろこれが普通の反応なのかもしれません・・・。ちょっと反省(苦笑)
千歳市街を抜けて畑作地帯を走り、向かったのは
道東自動車道の千歳東IC。
下道で十勝地方へ向かうのも考えましたが、
峠を越えるのが楽しいのはソロドライブの時と愛車に乗っている時だけですからね、おとなしく高速でピューンと移動しちゃいましょう。
千歳東ICから高速へ上がり
十勝地方へ、東へと進み出しました。
道東自動車道も阿寒ICまでつながったので交通量は増えたほうだと思うのですが、本州の高速と比べるととても少ないです。
助手席からボソッと
「下道と変わらないねw」
確かに。まったりペースで走行している場合、下道とそれほど変わらないのかもしれません。
追い越し区間の度に後ろからやってくる車に抜かれながら、のんびりドライブ。
新婚旅行ですから、安全運転ですよ。
・・・
途中で寄り道をすることにしました。この新婚旅行を計画する上で一度は宿泊を考えた
星野リゾート・トマムリゾート。それを実際に見に行ってみよう!となったのです。
その為に
占冠(しむかっぷ)ICで高速から降ります。近くに道の駅がありますのでまずはトイレ休憩を。
道の駅 自然体感しむかっぷ。平日なのでガラガラでした。
施設内の売店で
鹿角を発見!!
結構
いい値段しますねぇ。
休憩を終えたら道の駅から
R237を北(富良野方面)へ進み、市街地を抜けた先で
道道136へ右折します。
道東自動車道とJR石北線と並行するこの道路がトマムリゾートへのアクセス路となります。
だんだんと雲が低くなり、天気は悪化。そんな中で
トマムリゾートに着きました。
ツインタワー!!
これが星野リゾートでもありますトマムのツインタワーです。いつかは泊まってみたいね、そう言いながら眺めました。
それにしてもこの天気では、
上層階は雲の中なので景色は楽しめ無さそうですな。
駐車場にはレンタカーがたくさん駐められていたトマムリゾートを後にしました。
リゾートとは対象的な寂れ具合だったトマムの街を抜けて、
トマムICより
再び高速道路へ上がりました。
長めのトンネルを抜けると
清水町へ。
十勝地方に入ります。
が、
トンネルの先は霧が全面を覆う天気でした。
濃霧によるホワイトアウト?前走車が辛うじて見えてますよ。
トンネルが標高の高い場所だったので、そのまま進むと霧(雲)から出ますが、曇天には変わりありません。
こりゃ景色は絶望的です。広大な十勝地方を望む展望台がいくつもありますが、全て行き先から外す事にしました。
道東自動車道を走り
帯広JCTから
帯広広尾自動車道へスイッチして
芽室帯広ICから高速を再び降りました。
道なりに進んで
帯広駅へ向かい、
11時前に目的地にしていた
六花亭本店に到着です。
この周辺は過去のドライブで何度もうろついてますので、ナビ無しでも余裕でたどり着けます(笑)
店内に入ったらお目当ての
サクサクパイを購入ですよ!
消費期限が本日中、美味しくいただくなら3時間!?が期限なサクサクパイでっす!!
店内奥にイートイン・スペースがあるので早速食べました!
いただきまっす♪
確かに
サクサクしてました。クリームは甘すぎること無く、
マルセイバターサンドのクリームにも似たようなお味。
おいひぃ。
話のネタとしても十分なサクサクパイ、いただきました♪
満足満足。
六花亭の次はお昼を食べよう!となりますが、
嫁は「豚丼はイヤ!」とおっしゃるので、とりあえず
帯広市街から離れることにします。
R241を北上して
音更町へ。道中で調べると、更に北の
士幌町の道の駅併設のレストランで、
面白そうなハンバーガーが食べられるとの事なので北上を続けました。市街地を走りぬけ周囲は十勝地方の農耕地が広がり始めます。
真っ直ぐな道路が右に曲がり出したところに
道の駅 ピア21しほろがありました。
その道の駅に
ピア21しほろと言うレストランがありますのでおじゃまします。店内は昔からある街の洋食屋さんって感じ。テーブルに着いてメニューを見ながら料理を注文です。
嫁は"
本日オススメ"にあった士幌産の牛肉をつかった
ビーフシチューを。
ほろほろ溶けるお肉がウマウマ!だそうです。
もちろんコチラは
面白そうなハンバーガーを頼みましたよ。ソレが食べてみたくてここまで来ましたからね。
待つことしばし。やがて
周囲のお客さんの視線を集めながら、そのハンバーガーが目の前に運ばれてきました!!!
どんっ!
しほろビーフ100% フレッシュバーガー!!!
なんじゃこりゃー
高いぞ。奥のタバスコの瓶より高く分厚いです(^o^;
想像以上のハンバーガーに思わず吹きます。
当然周りのお客さんからも
「どうやって食べるのかしらww」
と苦笑いが聞こえてきます(笑)
店員さん曰く
潰して食べてください。だそうです。
普通には潰しにくいので、レタスを手で抜き取ってからの方が良いですよって言われました。
ちなみにこの状態をキープするために太い串で固定されていまして、
普通のハンバーガーみたいに手で持ち上げて食べることは出来ないようになってます。
いただきまーす!
レタスを手で抜き取りムシャムシャ。ある程度層が減ってきたら
ギューっと圧縮してナイフでカットです・・・。
食レポの物撮りっぽくしてみましたが、美味しそうじゃないですね(苦笑)
パティは
しほろビーフ、当然ですがジューシーで身もギュッとしていまして美味しいです。ですが、
完全に"ネタ"で食べるものだと思いますよ。
ごちそうさまでした。
面白そうなハンバーガーが、本当に面白いハンバーガーだった事を確認できたレストランから出ると、
外では雨が降り出していました。
さてこれからどうしよう。
嫁的にはもうチェックインしても良いと言ってますが、まだ時間が余ってます。少し考えた末、士幌町のお隣の
鹿追町にある
チーズ屋さんに行ってみることにしました。
道の駅から少し南下して
R274へ右折、道なりに真っ直ぐな道路を走り
鹿追町瓜幕の集落へ。ここにも道の駅 うりまくがありますが寄らず、そのまま少し進めば
チーズ屋さんに到着です。
鹿追チーズ工房さん。
過去にもここでソフトクリームを食べたことがありますが、今回はチーズを購入してみます。
なんだかいろいろ種類がありますねぇ・・・。
銀の匙で少しお勉強していたはずですが、まったく覚えていませんでした(笑)なので嫁に任せます。
チェダーチーズの薄くスライスされたやつを買いましたとさ。
ついでにソフトクリームも!って思いたいところなのですが、
外は雨。気温も14度なので、とてもそんな気分にはなりません。
鹿追チーズ工房を後に、いよいよ予約してある宿へ向かいます。
宿は十勝川温泉にあるので、鹿追町から南東方向へ進みました。
今日のドライブのシメとして、
15年初夏北海道ドライブでも訪れた
十勝牧場の白樺並木を見に行ってみることに。鹿追町から音更町へ、そして並木道の入り口へと到着です。
昨年同様に曇天の白樺並木。
しかし
一列に植えられた白樺は美しいの一言です。運良く雨も小康状態となり、少しの間撮影タイムとなりました。
2日目にして嫁カメラ初起動(笑)記録はこまめに撮ったほうがイイよー。
フィット君も入れて。
一応は新婚旅行ですので自撮りなんかもやったりして、一通り楽しみました。
青空での訪問では無かったのでちょっと残念な気持ちでいたのですが、
嫁は「スゴイよーっ」てはしゃいで喜んでいたので、
来て良かった。そう思いました。
白樺並木も堪能しましたので、今度こそ宿へ。
十勝牧場より音更町市街を抜け、
道道73に出たら道なりに。あっという間に
十勝川温泉に着きました。
グルグル温泉街(と言うのかな?)を走り下見。予約した宿はスグに見つかったので、コンビニで買い出しを済ませたらチェックインです。
今夜お世話になる
十勝川温泉第一ホテルさん。
荷物を玄関先で下ろし、フィット君を駐車場へ。ロビーに向かうと嫁がベンチに座って待っていました。
さてチェックインを!そう思ったら
コンシェルジュだと思いたい女性従業員さんが
「長旅お疲れさまでした、プレミアムラウンジでのチェックインとなります」
と言い、ロビーとは違う場所へと案内されました。
そう言えば
予約時の説明欄にそんなことが書いてあったような・・・覚えてません(爆)
今回予約したのは
十勝川温泉第一ホテルの
"豊洲亭"です。この豊洲亭のお部屋を予約すると必然的にプレミアムラウンジに通されるそう。ちなみに
豊洲亭入り口はICカードを内蔵したカードキーでしか開閉出来ないようになってました(汗)
プレミアムラウンジに到着。
中はプレミアムなラウンジが展開されているのでした。
見晴らしもよく、居心地が良さそうなラウンジです。
ウェルカムドリンクをいただきながら、チェックインの手続きなどを行います。
ロゼのスパークリングワインがウェルカムドリンク!
思わず
ルネッサ~ンスってやってしまうほど、嫁ともども顔がニヤけ、浮かれてます(苦笑)
尚、このプレミアムラウンジには
スイーツやお菓子、飲み物(ビールやワイン、ジュースにコーヒー紅茶などなど)が用意されていまして、利用し放題(飲み放題)だというのです。部屋にお持ち帰りは禁じられてますが、このラウンジだけで楽しめちゃいますね。
そしてお部屋へと案内されます。
ひ、広いぞ。
和室とその奥にはソファが置かれた
リビングゾーンが。
一面のガラスで景色も良し!
ベランダ?デッキ?にも出ることはできまして、
眼下には雄大な十勝川、そして十勝中央大橋が見渡せます。
雨が降っていなければ絶景かもしれません。
室内に戻りまして、和室の反対側には
寝室があり、ふかふかなベッドが用意されてました。
演出で桜のライトがグルグル回転しながら優しく光っておりますよ。
必要性を一切感じませんが(苦笑)
お次は
浴室へ。脱衣・・・じゃない
ドレッサールームも豪華です。
洗面台は2つ、ガラスの向こうにシャワー室、その奥にお風呂がありますよ。
お風呂は半露天!
開放感ある景色に浸りながら、かけ流しモール温泉を独占できます!!
いやぁとにかく広くてスゴイです、このお部屋。
コンシェルジュと思いたい女性従業員が
「当館、豊洲亭の一番大きなお部屋になります」
なんて言ってくれたので、さらに盛り上がっちゃいます。
一通りお部屋の写真を撮ったら、まったりくつろぎタイムへ。ごろごろしている嫁を横目にさっそくお風呂へ。
モール温泉はぬるぬるして肌触りは良いですね。
チェックインしたのが
15時。
夕食が18時ですので、それまでの時間は部屋でのんびり過ごしたり、宿内を散策したり、
意味もなくプレミアムラウンジに入り浸ったりして過ごしました。
豊洲亭とお部屋の鍵。ICカードと嫁カメラ。
鍵は二人分用意されてますので、楽ですよね。
・・・
18時。楽しみにしていた
夕食タイムがやって来ました。夕食はバイキングではなく、館内の個室食事処内にある
鉄板焼き処。
嫁と二人分の座席が用意されており、ウェイターと思いたい男性従業員さんに案内されて着席するのでした。
目の前には
鉄板が!
お品書きも置いてあって、なんだか不釣り合いな場所に来ちゃってしまった感が半端ないです(汗)
少ししてコックさんが登場してきたら夕食の
鉄板焼きと言う舞台の幕が上がります。
まずは
前菜。
盛り付け方から器までお上品でございますわ。
どれも美味しく、量が絶妙です。前菜を食べ始めると目の前の鉄板では
焼き物の準備が始まります。
油にニンニク♪焼ける香ばしい匂いが次の料理への期待が膨らみます!!
何を焼いてくれるのかな?と期待していたら出てきたのは
旬の野菜の包み焼き。
地場産の
太いアスパラと玉ねぎ。
アスパラは甘いっす!!
"
カルタファタ"と言うイタリア製の耐熱ラップでつつみ、熱々鉄板で蒸して調理してました。
美味しいですぞ!!
そしてメイン?の
焼き物が登場。カメラ有無に関係なく素材の説明をしてくださいました。
サロマ産のホタテ、トキシラズ、すずらん和牛。美味しくないわけがない、そんな素材たち。
そんなメインの焼き物に行く前に、
鉄板には薄い牛肉が落とされます・・・。コレは!?
サシから飛び散る油、それだけで
肉が旨い事を教えてくれてます。
先ほどのアスパラをニヤニヤしながら食べていると、次に出てきたのがこの薄い牛肉を使った料理でした!
炙り牛肉のひと口寿司!!!
おぉ(@@)
口に入れた瞬間に溶けていく絶妙な肉質、それが舌の上でご飯と一体化する快感。
うんめぇ。
嫁は呻き声にも似た歓喜の叫びを発してます(笑)そうとう美味しいようです。間違いない。
嫁曰く
「本当に美味しいものには言葉はいらねぇんだ」
だそうです。
ひと口寿司に大満足していると、先ほどの
メインな焼き物たちが鉄板の舞台へ出てきました!!
まずは海鮮。
下処理をしただけの食材達が、コックさんの手によって熱を入れられ、料理と変わっていく姿をリアルタイムに見ることが出来る。
これが鉄板焼きの醍醐味なのでしょうか。
みるみる姿を変えて行く素材達。
はぁ・・・美味しそう。
お皿に盛りつけられると、なんということでしょう!!素敵な料理へと生まれ変わったではありませんか!!
両端のソースはエビの頭から生成したものだそう。
どれも美味しい!あえてソースはつけずに、そのまま食べました。
トキシラズは初体験でしたが、巷で言われる様に脂が乗っており身もやわらくウマイ。
幸せな瞬間はなおも続きます。野菜やスープ、茶碗蒸しなどをニンマリ顔で食べ続けました。
そして
終盤。いよいよ焼き物の中から
主役が舞台に立つのです!!
すずらん和牛!!!
すずらん和牛とは
音更町で肥育されている黒毛和牛だそうです。お昼に食べたのは音更町のお隣士幌町の牛。畑作や乳牛ばかりが目立つ十勝地方ですが、ブランド牛の肥育も行われているのですね。
もちろん焼き具合は"レア"で!!
目の前で焼き上げられたブランド牛。食べやすい大きさにカットされるとお皿に盛りつけられ、料理となってフィナーレを迎えるのでした。
数種類のタレを用意してもらいましたが、
一口目は"そのまま"いただきます。
おいしい。
細かなサシによって肉質も柔らかい、とか。
もうそんな事どうでもいいくらいに旨い。
この宿にして良かった。そう心から思う瞬間でもありました。
メインの後は
シメのご飯。もうお腹はイッパイなのですが、目の前の鉄板で炒められるご飯を見ていると食欲が沸いてきちゃうんですよね。
そして
最後にデザートをいただきまして、最高な夕食は終演を向かえます。
デザートは別腹さ♪
どの料理もとても美味しく、とてもよい思い出になりました。
料理を担当してくださったコックさんも人が良くて、料理のことから十勝地方の観光、さらには愛知のグルメについてもお話することが出来ました。
最後まで最高の時間をありがとうございます。
ごちそうさまでした!!
お腹いっぱいの幸せを手にした嫁と共に、広すぎる部屋へと帰るのでした。
・・・
部屋に帰っても外は相変わらずの雨が降っています。2度目のお風呂につかったらまったりモードです。
夏限定のサッポロクラシックで独り乾杯♪
部屋の照明を消して、目の前のライトアップされている十勝中央大橋を眺めながら
至福の時を過ごします。
嫁は一人でお風呂に入っているので、コチラも一人で満喫なのです。
かなりの雨が降っていますがデッキに出て外の風景を撮影してみたり。
奥が明るいのは帯広市街の灯り。それが雲に反射してます。
・・・
酔も廻ってきましたので寝るとしますか。
豪華な夕食から続く幸せな気持ちを胸に抱き、ふわふわなベッドに横たわるとあっという間に夢の世界へ旅立つのでした。
明日の宿は道東の有名観光地、阿寒湖畔です。十勝川温泉から最短ルートで3時間弱ですので、雨が降っていてもどこかしらドライブに出かけよう、そう思ってます。
大雑把なマップ。
詳細なルート。
GPSロガーからのデータ
活動時間 6時間32分
移動距離 266.9km
3日目につづく。