オーバーホールの記録(その2)

■ステム、ハンドル関係
ステムベアリングは写真のような状態で虫食いもありました。
そこでステムをO/Hではなく、テーパーローラーベアリングに交換します。
ベアリングは約6千円なのですが、加工が必要になります。
クラッチケーブルとグリップ類も交換して、部品代は1万円ほどです。

■ラジエター＆冷却系関係
前オーナーの転倒の影響でしょうか、ラジエターがゆがんでおります。
またどうやら前オーナーは一度も冷却水を交換したことがなく、どす黒い液体(写真)が出て来てバイク屋さんを驚かせました。(^^;
ラジエターは新品が出ないので、中古で程度のマシなものを探してそれと交換です。

インペラーシャフトも段付き摩耗しており、こちらも交換です。
インペラーシャフトの摩耗は、冷却水がミッションオイルに混ざる「乳化」の原因にもなるようです。

■チェーン・スプロケット関係
DIDのチェーンと、ザムの前後スプロケットに交換です。
こちらは、部品代合計で約25,000円ほどです。

■タイヤ・ホイール関係
タイヤをTT900GPに交換し、前後のハブのベアリングとシールも交換します。
こちらは、部品代合計で約35,000円ほどです。

■チャンバー
私の純正チャンバーは、見た目はきれいなのですが中身はフンづまっているので要交換です。
純正チャンバーも片方が廃番とのことで、社外で探しOXレーシングのストレートにしました。
こちら約9万円です。

■シート
I型シートはどうしてもお尻が痛くなるので、純正新品のⅢ型シートに交換します。
シートは約2万5千円です。

■電装系
バッテリーを新品にして、プラグコードもNGKパワーケーブルに交換です。
ハーネス類は廃番になっているので、現状では社外品含めて交換できないとのことでした。(その後、ハイサイドさんから発売)
CDIについても安全を考えて交換しました。
CDIは5万円と高額でしたが、中古買っても意味がないので仕方ありません。



以上、まあ当時の記録を元に振り返ってみましたが、見た目や乗り味がソコソコの個体でも、25年経過した車体というのはここまでいろいろ問題があるということを痛感しました。

でも、なんだかんだでまだ部品を供給してくれているヤマハさんや、O/Hにきちんと取り組んでくれるバイク屋さんに感謝せずにはいられません。

普通にエンジンがかかって、当たり前のように走り出せる幸せを噛みしめながら！