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2014年02月07日

S2000 試乗記

S2000 試乗記 【概要】
 大学時代の友人がS2000(初期型)を買いました! 最近私の周りはスポーツカーラッシュになっていて面白いことになっています。スポーツカー乗りが増えるのは嬉しいですね。というわけで、早速試乗させてもらいました(笑)。
 なおS2000というクルマについて補足させていただきますと、ホンダが創立50周年を記念して、最初に生産した小型車であるS500をインスパイアして開発されたFRオープンスポーツカーです。現在でも2L NAエンジン至上最高馬力を誇るF20Cエンジンを搭載したクルマで、オープンカーながら高い剛性を誇るボディと高性能なエンジンでRX-7のライバルを務めたスポーツカーとして知られています。

【エクステリア】

 オーソドックスながらシンプルにカッコいいと言えるデザインだと思います。
 真横から見れば適度に前後バランスの取れたロングノーズショートデッキなフォルムで、いかにもFRらしく仕上がっています。釣り目のヘッドライトやユーロテール風のリアコンビランプなどはとにかくオーソドックスですが、その分、誰でもカッコいいと思えるクルマになっているのではないでしょうか。オープンカーらしく、幌を開けてもカッコいいのは流石です。ただ、余りに捻りなくシンプルなデザインであるため、逆に非難を受けることもあります。実際、濃い味の欧州車や辛口の米国車と比べると、そのデザインのシンプルさは驚くほどであるかもしれません。しかしその分、日本のスポーツカーらしいとも思います。

 S2000で微妙だと言われるポイントは、フロントウィンドウです。これはスポーツカーにも関わらず立った形状になっていることが原因で、空力的に問題があることや単純にカッコ悪いと指摘されることがあります。これはガラス面積を小さくして軽量化するためだったと聞きます。オープン状態では空力は相当悪化してしまうので、ウィンドウが多少立っていても問題ないと考えてそうしたのかもしれません。とはいえ全く寝ていない訳ではなく、デザインとしてのバランスは十分取れていると思うので、私は気になりませんでした。
 それと車高の高さですね。駐車場対策なのか、リアが跳ね上がったような車高になっています。お陰で車止めにバンパーがぶつからなくなっているのですが、スタイルとしてはマイナスです。この辺は実用性を考慮した日本車故の弊害でしょう。気になる人は車高を下げると更にカッコ良くなると思います。また、純正ホイール(特に前期型)は径が小さいので、変えるのもアリでしょう。デザインとして更に締まると思います。ただ、ホンダのスポーツカーは基本的に足回りが固いので、インチアップは諸刃の剣ですが……。サスペンションとセットで変えるのがベストかもしれません。

【インテリア】

 S2000の内装は一言で言えば『シンプル』。とにかく簡素に仕上げています。
 最も何もないのが助手席。グローブボックスすらない徹底振りです。友人のは純正ナビ装着車だったのでダッシュボードにモニターが取り付けてありますが、標準ではツルンとした何もない状態だったりします(後付でホンダは付けたのか、奥行は全くなく、2DIN規格が入りません。本体とモニターが分離したナビかポータブルナビしか入れられない仕様だったりします)。
 一方で運転席は唯一賑やかです。とにかくタイトな室内で、それでいてメーターやオーディオ・エアコン操作パネルなどがぐるりと取り囲んだデザインとなっています。今だとCR-Zが似たようなデザインですね。センタートンネルが大きくて高い分、更に狭い室内となっています。特徴的なのはメーターで、珍しいフルデジタルメーターを採用しています。デジタルスピードはともかく、デジタルタコメーターはまず見かけません。横に弧を描いて伸びるタコメーターで、賛否両論が非常に多いデザインです。実はこれ、かつて活躍したF1ドライバー、故アイルトン・セナ氏が依頼したもので、直感的に分かりやすいようこのような形となったそうです。F1と同じメーターと聞くと俄然良さげに見えてくるのはミーハー過ぎますかね?ww
 スポーティなハンドルは小径で適度に固く、とても運転しやすいクイックなステアリングでした。個人的に一番気に入った部分かもしれません。
 2脚のスポーツシートは標準ならレザー・ファブリック混合ですが、友人のはオプションのフルレザーになっていました。結構カッコいいですし、まずまずのホールド性能でした。

【装備】

 とにかく収納の少なさはネックですね。まず頼りのトランクルームが狭いです。スペアタイヤの突起や底のボコボコ具合によってかなり不自然な形状の室内となっており、物が積みにくそうです。容量も結構少ないですね。ロードスターくらいを期待してはいけません。インテリアの項で説明したように、グローブボックスがないので書類はトランクに納めることになります。

 貴重な収納スペースとしては、シート間に設けられた収納スペースで、側面と上部の二つがあります。容量はあまりないですが施錠も出来ますね。ここは取り出しやすい位置なので使い勝手は良さそうです。また、シフトの後ろにある吸殻入れがあった場所を利用した収納も、底は浅いですが小物入れとして役立ちそうです。
 ですが問題はドリンクホルダーで、先の小物入れの後ろに一つ設けられているのですが、これが500mlペットボトルを置くとシフト操作が出来なくなる代物なのです。小さいのでも正直邪魔ですね。しかも一つしかないため、助手席に座る人は手持ちのバッグに入れるか、地面に直置きしなくてはなりません。ないと非常に困るというものではありませんが、旅行などでは不便しそうです。
 装備として最も特徴的なのは電動ソフトトップでしょうか。あらゆる面でスポーツ性能に比重を置いているS2000において、唯一スポーツ性能以外に比重を置いている要素がこれでしょう。最近のは更に便利になっていると思いますが、S2000のものも十分使い勝手は良いです。使い方は左右のロックを外して操作レバーを引くだけ。停止状態でしか開け閉め出来ないデメリットはありますが、非常に気軽にオープンエアモータリングを楽しめます。S2000はサーキットランが一番似合う純然たるスポーツカーではありますが、こうしたオープンエアを楽しむことも出来るクルマなのです。それだけで、買う価値がありますね。

【運動性】
 このクルマの最大のセールスポイントがこれでしょう。まずはシフトフィール。カチッカチッと入る感触は硬質で鋭いものがあります。峠でシフト操作を行うと、とても気持ちが良いフィーリングです。アルミ製シフトノブはウチのチタン製に比べると若干重いですが、それ故にしっかり入る実感もありますね。クラッチペダルが結構重いのが難点でしょうか。長距離走行や渋滞では疲れることでしょう。シフトも固いので、街中での頻繁な操作は面倒かもしれません。
 ハンドルは見かけ以上に小さく、手にすっぽり収まる感触があります。ここだけでもレーシングカーのようなフィーリングを味わえますね。僅かな切り角でもスッと曲がってくれるので、峠では心地よいです。その分、バックは少々やりづらいですが……。それともう一つ問題があるとすれば、調整が全くないことです。テレスコピック機構は元より、チルト機構すらないのは問題です。幸い私や友人は違和感なく操作できましたが、かなり人を選ぶ可能性があります。ハンドル剛性を高めたかったのかもしれませんが、誰が買っても運転を楽しめるようにしておくことこそ大事だと思うんですがねぇ。
 見切りに関してはやはり後方視界が良くありませんね。友人のは初期型なのでビニール製ウィンドウであることも原因の一つです。ただ、サイドミラーもあるのでさほど問題はなかったです。困った時はオープンにすればいいですし(笑)。横幅は流石に少々太く感じましたが、まぁ、慣れの問題でしょう。フロントノーズの長さも、実際に運転するとさほど気になりませんでした。
 いよいよハンドリングの話に入りますが、とにかくクイックです。FRという駆動方式で同じオープンのマツダ ロードスターと比べても、やはりS2000のそれは頭一つ抜きん出ている印象でした。これは小径ステアリングやシフトなども深く関わる点だと思います。これだけでイメージがガラリと変わりますからね。サスペンションは無限製が入っていたそうで、スプリングのみ純正という仕様だったそうですが、純正なら更にガチッとしたフィールになるようです。是非試してみたかったですね。

 そしてハイライトの一つであるF20Cエンジン。S2000専用設計のこのエンジン、とにかくレスポンスが良いです。同じ世代のVTEC機構で、かつ排気量の近い私のB18Cもレスポンスは良いですが、F20Cは更に鋭く吹け上がります。お陰でシフト操作が楽しかったです。また、巷でよく言われる低速トルクの低さもB18Cと比べれば雲泥の差です。はっきり言ってこれくらいのパワーがあれば十分日本の街は走れます。ただ6速まできっちりクロスしたギアなので、高速巡航は騒音面で不得手です。100km以上はオープンにしないと逆に五月蝿いでしょうww
 ちなみに乗り心地は決して良くはないですが、高速巡航でも不快感はそこまでなかったです。小旅行くらいなら全然問題ないでしょう。ただしこれは無限製の足回り、純正だとどうなるかは分かりません。

【価格】
 新車当時は340~400万以下の価格設定でした。現代だと450万くらいになりそうな価格ですね。Z4やSLKより少し安いくらいなので、国産スポーツカーの中では結構高価な部類になりますね。
 S2000には大別すると4タイプが存在します。まずは2Lモデルの初期型。次に2Lモデルの後期型、2.2Lモデル、そして2.2Lに設定された最強グレード「TYPE S」となります。これに加えて可変ギアレシオステアリング機構を装備した「type V」もありました。それぞれ特徴がありますが、一番安く手に入るのが2Lの初期型です。一番高いのはTYPE S。2L後期型より2.2Lの方が僅かに高いですが、割と近しいですね。ただ、数は圧倒的に初期型が多く、それ以外は全体的に数が少ないので、それが値段を引き上げる要因になっていると思います。
 今なら割と手頃なS2000ですが、初期型は良くも悪くもピーキーなセッティングとビニールリアウインドウという弊害があり、後期型以降はまだ高いという現状です。しかも初期型以外は数が少ない状況を鑑みると、決して手が出しやすい車種とは言えないでしょう。ですが、一番S2000らしいS2000と言える初期型は手頃なので、付き合える覚悟があるなら『買い』だと思います。

【総評】

 とにかく全てを捨てて面白いクルマを追求した良いクルマです。トランクは狭いし収納も少ないし2DINスペースはないしポジション調整はほどんど出来ないし……と不満を上げればキリがない車ですが、それ故に尖った魅力に溢れたクルマです。こんな官能的な直4エンジンは他にないでしょうし(B18Cですら負けてます)、クルマ自体も大型カートといったスポーティさを持っています。もしあなたがクルマに多くのものを求めない方なら、こうした特別なクルマを持つのもまた、人生の楽しみ方の一つになるのではないですか?

・エクステリア … 4 カッコいい。けどシンプル過ぎると批判が。
・インテリア  … 2 とにかく良くも悪くもシンプル過ぎる。
・運動性能   … 5 これぞピュアスポーツカー。
・快適性    … 3 純正アシがとても気になります。
・積載性    … 2 トランクあるだけマシww
・価格     … 3 初期型なら手頃。
・総合評価   … 5 ここまで割り切った商品は今時ない。
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Posted at 2014/02/07 00:36:11

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