のび太2002のブログ一覧

　ランサーエヴォリューションが生産終了と言うニュースを目にした。
　旧いRX-7オーナーの私は、特別ランエボに縁があったわけではないが、日本のスポーティーなクルマが、また、一台姿を消すことを報じた記事に寂しさを感じた。

　日本車がパワー競争に明け暮れた80年代が終わり、音楽もファッションも、そしてクルマも、まったく新しい価値観へ移行したと感じる90年代に“ランエボ”は登場した。

　ラリーを戦場に想定し登場したマシンは、少し早く登場したBNR32GT-Rと車格が異なりながら、２リッターターボで最終的に280馬力、ハンドリングも電子デバイスで制御すると言う、ゴリゴリのウェポンだった。

　エンジン・車体の軽さや、ラバーのたわみを利用した４WSなど、徹底的にメカニカル・物理的にシコシコとスポーツカー思想を追求していたRX-7に乗っていた私としては、こんなクルマが登場すると、隔世の感と言うか、これまでの価値観の何もかもが破壊されたような気がした。



　そんな時代の変化を感じさせていた、エポックメーキングな存在のはずのランエボの生産が終了する。超ド級のマシンは、役割を終えたというか、若者のクルマ離れも手伝っているのだろうが、きっと時代にマッチしなくなったのだろう。これは、2012年にRX-8の販売中止にも通じるくらい、私の中ではちょっと衝撃的な出来事だった。



　僕らが若かりし頃は、クルマとオンナのコのことしか頭になかったような気がする。（そうでない方は失礼）
　興味の対象が変わったのかもしれないが、若者の頭の中なんて、時代が変わってもそんなに変わらないものだと思うのだが、果たして、最近の若者は、僕らの青春ツールである“クルマ”なんて、やっぱり興味がないものなのだろうか。

「時代は繰り返す」なんて言う。異なる姿でもいい。また、マッシブなスポーツが脚光を浴びる将来があることを願ってやまない。