先頃J53のバッテリーを交換した際に、バッテリーの寿命について疑問を感じることがあった。最近の車載用バッテリーは、増加する車載電力のニーズに応えるべく大容量化が進んでいる。また充電制御システムなどの搭載車も増え、頻繁な充放電に耐えられる構造が要求され、そのような仕様のバッテリーが一般的に言われている「高性能バッテリー」らしい。ようするに今時の乗用車を基準にして設計されている。当然と言えば当然であるが、これが自分のJ53に当てはまるのかはやや怪しい。
確かにノーマル車に比べ電装品も多数装着されている。(カーオーディオ・カーナビ・ドライブレコーダー・電気式タコメーターなど)しかしこれだけでノーマルの65D26Rから125D26Rへの容量アップは必要とは単純に思えない。例外として搭載しているウィーンの電動ウインチとエアロッカーのコンプレッサー稼働時には、かなりの高負荷をかけていると思うがこれらの機会はとても少ない。なのになぜ大容量バッテリーを選択するのか?。それは単に「小さいより大きい方が高性能」との錯覚と大は小を兼ねるとゆう根拠のない思い込みからではないだろうか。(自分も当てはまる)
反対にデメリットを考えると、実電力消費量からみて過大容量なバッテリーが過充電にさらされたり、電動ウインチを使用した場合などは、強烈な過放電状態のなっている可能性が高く本来の設計思想から外れていると思われる。ではJ53に適したバッテリーとは何か?
panasonicを含むバッテリー製造各社は、乗用車用車載バッテリーの他にトラック用や農耕車用のバッテリーもラインナップしている。これらは何が違うのだろうか。Panasonicのトラック用バッテリー「ProRoad」を例に挙げると、
・耐震性を重視し極板の間セパレーターが付けられている。
・このセパレーターは断熱効果もあり高温耐久性の向上も得られる。
・深充放電に対応した設計。
こうして比べてみると、どうも今までのバッテリー選択は少々的を外していた感が否めない。実は今回panasonicにもメールで質問してみたが、帰ってきた返事は以下の通りであった。
【panasonicからの回答原文】
24V車であれば必ず「PRO ROAD」がベターということはございません。
使用する車両の仕様によって変わってまいります。もしお客様のお車が乗用車両ではなく、トラックなどの業務用車両でしたら業務用車両向けバッテリーの「PRO ROAD」は、突出液栓で汚れや泥水等が入りにくく、耐振動性、深い充放電に強い設計となります。逆に、一般乗用車用途向けのCAOSは、フラット液栓で業務用車両の用途には不向き(短寿命の懸念もあり)で使用した場合、保証対象外となりますので、ご注意ください。
CAOSバッテリーが24V非対応と言ったことはないらしいが、使用する車両の仕様を考えるとやはりトラック用バッテリーが適正なのではと思えてくる。今回は既に交換済みで今さらなのであるが、次回交換時にはこれらのことを留意して選定することとしたい。
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消耗部品 | クルマ
Posted at
2015/04/19 18:50:36