1970年代、オイルショックまでは、
東洋工業(マツダ)はロータリーゼーションの旗印を掲げ
ファミリアからパークウェイロータリーまで、
(軽自動車のロータリーも企画されていました)
ロータリー車のフルラインナップを目指していました。
燃費の悪さと低速トルクの細さを別にすれば
ロータリーエンジン(RE)の高性能ぶりは、
当時のレシプロエンジンの敵では無く、
国内外の自動車メーカーがRE車の実用化を目指していたそうです。
日本でも、トヨタと日産がRE車の量産を検討しており、
トヨタはクラウンへの搭載を目指して、東洋工業からのエンジン供給を検討していたとか。
時期的に見ると、クラウン史上初めてセドグロに販売台数で負けた
所謂(いわゆる)”クジラ”クラウンへの搭載を検討していた可能性があります。
あの超ユニークなデザインはRE搭載を前提としたものだったのかも知れません。
そう考えると、面白いです。
日産も同様に東洋工業からのエンジン供給だったのか、日産独自開発だったのかは
記憶が定かでは無いのですが、
東京モーターショーに、
RE搭載のサニー・エクセレント・クーペが参考出品されていたのを
見た記憶があります。
子ども心にも、”何で、サニー・エクセレント・クーペなんだ・・・”と思いましたが、
今思えば、参考出品されていた、あの車両は研究開発車両だったのかも知れません。
日産としても、RE車の発売にあたり、新デザインのクーペを用意しており、
それが、このシルビアというオチです。
クジラ・クラウン同様、ユニークなデザインですが、デザインとしては悪くは無いので、
RE搭載で発売されたら、かなり売れたかも知れません。
オイルショックが原因か、技術的な問題だったのか不明ですが、実際にはこのシルビア、
皆様ご存知の通り、普通のレシプロエンジンで発売され、
当時の雑誌の評価も”デザインは良いが、エンジンが・・・”的なものだったと記憶しています。
実車でREに換装なんて車両は見た事が無いですが、
どなたか挑戦されてはいかがでしょうか(笑)?
Posted at 2010/11/28 01:48:03 | |
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マツダ以外のRE車 | 趣味