ケンメリ好きの若と意気投合

柔らかな芽吹きの季節である。
この季節、萌ゆる緑の中を愛車を走らせるとこの上ない爽快感と生命の息吹を感じる。

それともうひとつ、この季節になると行かなければならないところがある。

中津川市の馬籠にある日本料理の店「萩乃屋」である。
ここは知る人ぞ知る名店で、最近もテレビの取材が入った。



この画像は名古屋にいる長女がテレビを見ていて、有名になると予約が取れなくなるから困る〜〜と送ってきたものである。写真に写っている宇崎竜童似の若が言うには、1週間は電話が鳴りっぱなしになるけど、すぐに元に戻るから大丈夫とのこと。

僕が今まで行った中で一番お気に入りのお店である。この季節は地元で採れる山菜がお目当てで、すごく楽しみにしている。

家族全員が揃う時を選んで1ヶ月前から予約していた。

このお店の駐車場に行くには無料駐車場にあるこのゲートを通らなければならない。




このゲートの先は急勾配で前が見えない。
ちなみに帰りはスペースシャトルに乗っているように空しか見えない。結構スリリングである。ここからほんの10メートル程度なので、この無料駐車場に止めておけば問題ないのだが、ここを通らないと萩乃屋に来た気がしない。言わば儀式のようなものである。

坂を下るとすぐに狭い駐車場があるが、混んでいれば左側の広場に止めればいい。




少し遅めの桜を楽しんでから店に向かう。



この日は夜は僕等だけだった。



楽しみにしていた食事が始まる。




こごみ、ウド、たらの芽などの白和え




たらの芽、コシアブラ、筍、ワラビ、ノビルなどのヌタと赤貝、ホッキ貝、青柳、みる貝、鯛の刺身








これは筍の包み焼き。僕が特注で頼んでおいたもの。今年お客に出すのは初めてだという。

デザートの写真を撮り忘れたが、イチゴの生クリームがけ。生クリームに和三盆を溶いてあって、爽やかな冷たい甘さがイチゴを引き立たせる。

山菜の鮮烈な風味をそのままに、素晴らしく美味しく仕上げてあり極上の味が楽しめた。

昨年の夏には、僕のリクエストで数年ぶりに戻って来たメニューがあって、青梅を蜜で煮たもの。「ごじろう」という種類の梅を使うのだが、なかなか手に入らなくなっている。やたらと手間暇がかかり、仕上げるのに1週間を要するため、最近は作らなくなっていたという。僕は最初に来た時に、その鮮やかな色と澄み切った酸味と甘みにやられてしまった。その梅のデザートひとつが他の料理を最後に引き立たせ、強烈なインパクトを与えるのである。


ちなみに夏の料理はこんな感じ。





















これが青梅の蜜煮
柚子のシャーベットと一緒に出してくれるのだが、シャーベットが品切れだったので青梅のみとなった。


この店でのもうひとつの楽しみは、料理を運んでくる若の話である。喋りはまさに宇崎竜童みたいな感じで、楽しいことこの上ない。料理の話、趣味の話。

今回は旧車付きという点で話が盛り上がり、若はケンメリのスカGが大好きで欲しいと思っていること。



ケンメリがなぜ好きかというと、もっと好きなマスタングの車があって、そのテールに似ているからということなど。

ガレージで寝起きしているという話をしたら「男の秘密基地だね〜〜‼︎最高ですね〜\(//∇//)\」とさらに大盛り上がりになり、気が付くと家内と娘たちは冷めた顔で料理を無言で食べでいたσ(^_^;)

もし馬籠にいらっしゃることがあれば、一度行ってあげてくださいね。この店潰れたら美味しいもの食べられなくなるので（≧∇≦）