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2016年10月15日
2016年9月12日 兵庫県川辺郡猪名川町 龍化隧道
2016年9月12日 兵庫県川辺郡猪名川町 龍化隧道 今回は実に久しぶりの廃隧道巡りです。

今回訪問の「龍化(りゅうが)隧道」は国道173号線旧道に存在した大正時代の素掘りトンネルです。

1977(昭和52)年までは国道173号線のトンネルとして使用されていましたが、1983(昭和58)年の一庫(ひとくら)ダム完成により、旧道共々そのダム湖である「知明湖」の湖底に水没しました。

一庫ダムは洪水対策で夏季(6月~9月)は水位を下げます。この龍化隧道は一庫ダムの平常満水位である145mよりもわずかに下に存在している為、夏季のみその姿を現します。

普段はダム湖の湖底で水没しているけれど期間限定で姿を現し訪問可能な廃隧道、しかも素掘り・・・と聞いて「これは是非とも行ってみなければ!!」という事で訪問してみました。



↑まずはその位置を示します(グーグル・マップ加工)。

前述の通り、一庫ダムのダム湖である知明湖とその上流の一庫大路次(ひとくらおおろじ)川の境界付近に位置します。よって水位の変動により湖底になったり渓谷になったりする微妙な所です。



↑さらに拡大。

夏季限定ながらも訪問可能な隧道ですので、国土地理院・グーグルの地図にも記載されています。

隧道の西隣には「新龍化トンネル」があり、「龍化隧道」のある川沿いへは階段と遊歩道が整備されています。



↑今回は能勢の道の駅を経由して北側よりアクセスしてみました。



↑知明湖に通じる一庫大路次川の渓谷沿いの道を北→南へと進んでいきます。

舗装はされているものの道は狭く、しかも崖にへばりついたような道が延々と続き、様々なサイズの落石がゴロゴロと転がっていました。

転がっている石を避けつつ慎重に進みます。





↑「龍化隧道」水没に伴い、その一段高いところに建設された「新龍化トンネル」。

1979(昭和54)年竣工・延長34mで、車一台がやっと通れる幅のトンネルです。やたら天井が高く、一応歩道も備えています。

ちなみに国道173号線の現道(バイパス)にも「龍化トンネル」が存在し、この辺りには「龍化」と名の付くトンネルが三本存在する事になります。



↑トンネルの傍らには「龍化隧道記念碑」が建っています。

もともとは「龍化隧道」の脇に建っていたものですが、水没に伴いこの新龍化トンネルの脇に移設されました。



↑「新龍化トンネル」を南に抜けた先に車を停められるスペースがありましたので、パイザーをここに置いていきます。



↑渓谷沿いの遊歩道に通じる階段を下りていきます。

いよいよ目指す「龍化隧道」が見えてきました。



↑一庫大路次川の渓谷に突き出した岩山をくり抜いて穿たれた、ワイルドな雰囲気満点の素掘り隧道です。



↑「龍化隧道」坑門付近から見た一庫大路次川上流。



↑「龍化隧道」脇の渓谷。

普段は知明湖の底ですが、夏季のみ隧道と共に渓谷が復活します。

この一庫大路次川は鮎釣りが盛んで、釣り人の姿もチラホラと見かけました。





↑「龍化隧道」の北側坑門です。

この「龍化隧道」は1916(大正5)年に竣工した隧道で、1977(昭和52)年まで国道173号線の隧道でした。

岩山を穿った素掘り隧道ですが、大きめの断面を持つ隧道です。普通車同士ならすれ違えそうな幅員が確保されています。



↑扁額はありません。



↑隧道内に入洞してみます。

内部はモルタル等の吹き付けは一切なく、完全なる素掘りです。

春・秋・冬と水没する過酷な環境下にありながら、崩落等は一切見受けられません。



↑岩肌剥き出しの内壁。地層のようなモノが確認出来ます。

そして元国道の隧道だけに、側溝も整備されています。



↑岩肌剥き出しの天井。



↑隧道内から見た北側。その先には遊歩道が続きます。



↑隧道内の路面には水没によるものと思われる土砂の堆積が見られます。

改めてここが普段はダム湖の湖底なのだと再認識させられる光景です。



↑こちらは隧道内から見た南側。





↑南側の坑門です。

いかにも堅牢な「一枚岩」を無理矢理穿ったという感じがします。元々の岩盤が強固なのでモルタルやコンクリート等での補強は必要なく、素掘りを維持出来たのでしょう。



↑こちら側にも扁額等はありません。



↑「龍化隧道」の南側で道が途切れていました。



↑再び「龍化隧道」を抜けて帰路に就きます。

これから水位上昇による水没期に入り、来年の初夏までその姿を拝む事は出来なくなります。少し名残惜しい気もしますが・・・。



↑階段を上って、「新龍化トンネル」脇の記念碑に戻ってきました。

余談ですが、「龍化隧道」の南1kmの所に共に湖底に沈んだ「圓山隧道」が存在します。こちらは常時水面下にあり、渇水等で水位が大幅に低下しない限り出現する事のない「幻の廃隧道」です。

今回の訪問でその姿は確認出来ませんでしたが、「龍化隧道」とは異なりいかにも古隧道という感じの石積みの隧道だそうで、是非一度はその姿を拝んでみたいものであります。

ちなみに国道173号線の現道沿いに「圓山隧道」の扁額がモニュメントとして展示されています。



↑さて、この記念碑付近からは先程の「龍化隧道」南側の坑門を俯瞰する事が出来ます。ちなみに対岸の道路からも見えるそうです。



↑この先、下流側には満々と水を湛えた「知明湖」が続きます。画像の赤い橋は国道173号線の現道で、山々をトンネルと橋で貫くルートを採っていてなかなかの快走路です。

さて前述の「圓山隧道」のみならず、この湖底では古の人々の営みの跡が永久の眠りに就いております。それを想いつつダム湖を眺めているとなかなか感慨深いものがあります。



年のうち期間限定で姿を現す古(いにしえ)の国道隧道である「龍化隧道」・・・そのワイルドな姿もさる事ながら、なかなかの浪漫を感じさせる物件でした。
ブログ一覧 | トンネル・隧道 | 旅行/地域
Posted at 2016/10/15 00:08:52

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この記事へのコメント
2016/10/15 06:41:29
おはようございます♪

渇水時期しか見られないなんて、素敵すぎです。しかも、わりと綺麗で整備されてる!
あちこちダムがありますが、水面の下にあるものを想像すると様々な想いが交差します。
徳山ダムに行ったときに感じました。
コメントへの返答
2016/10/15 10:47:30
おはようございます(^^)

この辺りにはよく行くのですが、まさかこんなステキな物件が眠っていたとは驚きでした。

そして春秋冬と水没しているにもかかわらず、これだけのコンディションを保っているのも驚きです。

ダムの数だけ湖底に沈んだ古の人々の生活の跡が存在しますが、それを念頭に置いてダム湖を眺めてみるとまた違って見えてきます(^_^)
2016/10/15 07:58:41
ナマで見たことないんですが、ジムニー関係の方がブログアップされてた記憶があります。
それにしても、いい味出してますよね〜♪
コメントへの返答
2016/10/15 10:55:33
ダム湖の湖底にあって期間限定で訪問できる旧国道の素掘り廃隧道というのも驚きですが、その状態の良さにも驚きでした。

なかなか浪漫が感じられて、ステキな物件でした(^_^)
2016/10/16 02:46:40
おはようございます(^^)/
お久しぶりです
新愛車にイイねをありがとうございました

お写真が誠に綺麗に撮影されていますね
絶景ばかりをお集めになられたんですね
私もこういうような風景の場所に行きたいのですが
なかなか時間が思うように取れません
羨ましい限りです
コメントへの返答
2016/10/16 03:04:51
おはようございます&お久しぶりです(^^)

車、乗り換えたのですね(^_^)。何はともあれ今後ともよろしくお願いいたしますm(_ _)m

実は近場ばかりですがσ(^_^;)、意外に景色の良い所とか面白いスポットってあるもので、最近はそういう所を巡っております。

最近は車イジリもご無沙汰していますので、そろそろ何かやりたいトコロであります(^_^)
2016/10/20 00:45:10
ぐわっ!の一言。よだれ出ますw
いつも何かあるぞと思いながら一庫線の湖周を走ってましたが。
柵や看板は現役兼ねてるんでしょうか・・・
ダム湖に沈んでゆく旧道は日吉などでもありますが隧道とは素敵w
コメントへの返答
2016/10/20 02:54:37
ダム湖底に眠る、人々の営みの跡って何だか惹かれますね。ネットでこの物件を知って、一庫ダムに廃隧道が眠っていた事に驚き、さらに実際に訪れてみて更に感動を覚えました。

隧道に至る遊歩道とその柵も満水時には水没するという過酷な環境にあり、路上にはその時の堆積物がチラホラとありました。

ダムの底って実に色々なモノが眠っていそうで面白いです。
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