こーとのブログ一覧

久しぶりのこのコーナー。

今朝、ＥＤＬＣをＭＲＷからハリアーへ移設していると、長男が

「ハリアーがくちゃぁってなってる」

と笑うので見てみると左前輪がパンクしてるやん。



ツラの皮の厚さがウリというか、それだけしか能が無いようなタイヤやのにパンクやとぉ？

しかも、後輪ならまだしも前輪がパンク？？？

嫌な予感がする。


トレッド面やなくてサイドウォールにイタズラされたか！？

外して転がしてみるがトレッド面にもサイドウォールにも傷は無し。

じゃぁ、バルブかな？

少しグリグリしてみるとエア漏れ音が・・・

バルブが劣化してました。

サイドウォールぢゃなくて良かった！


クロカン時代はチューブだったのでチューブレスのバルブの予備は有りません。
（１５年位前は予備を持っていた筈だが今有る訳無い）

実家の近所の嘔吐バック酢に行く。

嘔吐バック酢に来るのは随分久しぶりです。

売り場を見るがバルブなんか売ってへんし。

近くにいた兄ちゃん捕まえて

「おぅ、バルブ何処に売っとんねん？」

「あぁ、スイマセン。バルブはピットに置いてます。一個２１０円です。」

・・・・・・・・・・・・・

よーするにバルブだけ買う客なんかおらへんゆぅ事やなぁ


で、予備も含めてバルブ２個を注文、レジで支払いをしていると、店員のおねいちゃんが長男に飴を二つプレゼントしてくれました。

エエ店です。

（スマンのぉ、ロクなもん買えへん客やのに・・・・）


その後、所用でホムセンに寄るが矢張りバルブなんか売ってへんし(笑)



日が暮れてから帰宅。

交換作業に入る。


ビードの落とし方は真似してトラブルが発生しても一切責任を取りませんので悪しからず。

バランスが狂うとか細かい事気にする人にはオススメ出来まへん。



結局、出費は２１０円だけ。

こんなんタイヤ屋に出したらナンボ取られるんやろか。



実作業よりも、パンク原因の究明とタイヤ内に落としたバルブの回収に大幅に時間を割かれました。


あーしんど



実はパンク修理キットがあればスペアタイヤなんか要らんのんちゃうん？
と思ってました。

クロカンする訳やなし。


しかし、バルブの劣化という要素を失念してました。

他にもバーストした時の事を考えるとスペアは必要かな。

やっぱし、スペアタイヤは積んでおかないと不安だという結論に成りました。

ひっくり返った愛車は別の車のウインチを使って引き起こさないとなりませんが、斜面方向には起こせないので平地側へ引き起こす事になります。

都合一回転してしまったわけです（苦笑）


御陰で両方のミラーがもげてしまいました。
屋根もへこんでますしＡピラーも曲がっています。
サイドガラスも粉々でフロントガラスも真っ白です。


当然の如く、オイルがヘッドに廻っているので、今度は失敗せずにオイルを抜くことが出来ました！


冬という季節柄、フロントガラスは外したくなかったのでそのままにしました。
ドアは閉まらないのでタイダウンベルトでしめあげました。

左を見ると垂れ下がった屋根しか見えません（汗）


寒風に目を潤ませながら帰路に就きました。


高速道路の料金所にて
「うわぁ！なんや？どないしましたん？」
と料金徴収のおじさんに尋ねられたので

「ちょっと、そこで転びましてん」
と言ってあげました。


数日後、行きつけの車屋さんにて
「これ、車検通るようになおして！」

という事で、ロールゲージ貯金は、修理代に消えたのでありました。

前回の転倒から数ヶ月。

当時既に１０年近く不整地走行を楽しんでいて際どいセクションも何度となく乗り越えていました。
しかし、あっけなく初転倒となりました。
さすがに安全に対する対策を施さねばならないと思い至るのは自然な事です。（遅すぎ）

という訳で、ロールゲージを装備しようかと考えておりました。
シングルキャブですから車内はとても狭いのでアウターロールゲージにしようなんて考えてはおりました。

当然ワンオフでの制作になるので或る程度の金額が必要になります。
２０万円近い改造用資金は有ったので、後は構想を纏めるだけでした。

しかし、廃品利用していたフロントのショックアブゾーバーが底突きしていて（油が抜けて）完全に用を足していなかったので、こっちをなんとかするのが先決かと思っていました。


と思っていただけでな～んにもしてなかったんですが。


そして、その時はやってきたのです（笑）


ネットのクロカン仲間達と比較的近場のフィールドへ遊びに行った時の事です。
最早、何の用も足さないフロントショックアブゾーバーでしたが、歩くより遅い速度で地形を乗り越えるには左程影響は有りませんでした。

が、そこのメインはステアケース（簡単に言うと崖のような斜面）でした。

さすがに或る程度勢いを付けないとクリアできません。

助走を付けてチャレンジするも、完全に抜けたショックではトラクションを得られず、登れません。
再度チャレンジするとトラクションを失った前輪が一気に滑り出し頭を振る形で１８０度ターンしてしまいました。
逆ドリフトみたいな状態です。

これはヤバイ。
今のマシンの状態では攻略不可能です。


しかし、フロント独立懸架のテラノ達が苦もなくクリアしています。


むむむ。全国のハイラックスシングルキャブのメンツにかけてもこれはクリアしなくてはならん！

とツマラナイ考えが頭をよぎり再々チャレンジ！


助走を付けてアタック！

頂上付近でトラクションを失い、頭を降り出した斜面に対して９０度に成ったとき、フロントタイヤが窪みに填り次の瞬間目の前が真っ暗になりました。

一瞬の間を置いて状況を分析すると、フロントガラスの向こうにあるのは地面です。
私の頭は天井に押さえつけられています。

これは？１８０度転倒！？


ようやく状況が飲み込めた頃

「おーい、こーと。大丈夫かぁ？シートベルト外すぞ」

といって仲間に割れた窓から救出されました。


軽い脳震盪と精神的ショックでしばし呆然としていました。


＜つづく＞

四駆のバッテリーってのは何故か大きいものが多いです。

ヨンマル時代は８５Ａが２発とかだったのでバッテリーがイカれると凄まじい出費になります。

けど、何故か弱くて毎冬バッテリーが上がってたような気がします。
その度にジャンプしたり引きがけしたりと大変でした。

ハイラックスも電動ウインチとか電動デフロックとかが付いてましたからバッテリーの負担は大きかったようです。

けれど、そういう場合は大抵こちらも予想しているのでなんとかなるもんなんですけれどね。


今回の話も、そんな何とかしてしまった話です。

クルマはハイラックスに乗っていた頃です。
それも最後のほうでしたから凹んでいない部分が一切無い状態でした。

その日は出先からの帰りが遅くなり、深夜の高速を一人で走っていました。

「うぅ。さすがに眠いなぁ。サービスエリアで缶コーヒー買って一服するかぁ」

出発前にクランキングがやや弱かったのを思い出しながらも、エンジンを切って自販機へ。

すぐさま、クルマへ戻ってエンジン始動！

あれ？

キーを捻れど無反応！

「んなアホな！今さっきまで動いとったんやでぇ！」

時間にして１分も経っていません。

うろたえていても仕方有りません。
ブースターケーブルはぶっといのを常備しています。
問題は

深夜に電気を分けてくれる人を探す事

です。

それでも、フツーのクルマに乗っていたのならまだしも、私の車は泣く子も黙る全身ベコベコの凶悪な面構えですから、深夜にこんなクルマを助けてくれる人なんて居そうにありません。

これは・・・ヤバイ

幸い、物凄く広いサービスエリアだったので、ハイラックスとは反対の最も遠いポイントで獲物を探すことにしました。

＃ヤワな乗用車なんぞ捕まえても仕方ない。
探す獲物はディーゼルで１２Ｖ電装の四駆だ！


早速ハチマルを発見！ナンバーを見ると８８ナンバー。
うむ。ディーゼルなのかガソリンなのか判らないが、この際贅沢は言えない。
恐る恐る近づくと、何やら怖そうなあんちゃんが仮眠してます。

こらアカン！怖ぁて声かけられへん！

するとタイミング良く（悪く？）私の横に滑り込むようにやってきた真っ黒のテラノ。

キター！最高の獲物！

早速、運転席のガラスをノックしました。

次の瞬間！

「ガチャ！」

電光石火の早業で内側からロックされてしまいました！


「そらそうやな（笑）」


普通、深夜のサービスエリアでイキナリガラスをノックされたら私なら逃げます（苦笑）

しかし、私の誠意が通じたのか、あまりに哀れに見えたのか謎ですが、この心優しいドライバーさんはちょこっと窓を開けて話を聞いてくれました。

「すんまへん。バッテリーあがってしもぅて。ちょっとバッテリー貸して欲しいんですわぁ。」

けげんな顔で答えるテラノのオーナーさん。
「はぁ、エエけど・・・・クルマはどこでっか？」

「クルマはあっちに停まってますねん。」

言ってる方も怪しいと思ってるんですから向こうはもっと怪しんでいます。

しかし、せっかくの獲物を逃がすわけにはいきません。

なんとか先導して愛車の横までテラノを連れてくることに成功しました。


予想通り、私の車を見て引いています。いや、引きつっています（汗）

なんとか説得してボンネットを開けさせ、こらまた電光石火の早業でブースターケーブルを接続して無事エンジン始動できました。

最大限の謝辞を述べると、最後の最後にやっと安心してくださった様で笑顔を見せてくださいました。

最後に、助けてくださった黒いテラノのおじ様！

「若いおネエちゃんとの深夜のデート邪魔してゴメンなさい！」

二人で楽しそうにアイスクリームを食べ始めたばかりでしたのにね・・・

＜前回のつづき＞

クールにキメた筈がトンデモない事になってしまいました。

ひとまず火を噴いたのは一瞬のようです。
今は白い煙が出てるだけです。

突如、進行方向からミシミシ、バキバキ音がしました。
別のグループが反対から現れたのでした。

見ると、知ってる人もちらほら。

「どないしたんや？」

かくかくしかじか説明する。

「ほんまか。ほんならＡＭ1やな。きっと」


ＡＭ１ってなんやねん？？ラジオかぁ？

等と馬鹿なことを考えていると、どうやら巨大なヒューズの事らしい。
８０Ａだったか１００Ａだったか、忘れてしまいましたが、こんなヒューズ誰も持ってるわけ無し。

誰かが持っていたとしてもヒューズボックスがドロドロなのであまり意味は無さそうです。


途方にくれている私を尻目にテキパキ作業をする、新たに現れた集団。
すぐさま銅線を大量に束ねてブッ飛んだヒューズをバイパスします。
気を取り直してクランキング→オイル除去→グロー取り付け。
すぐに復活と相成りました！

ここで

なんて親切なんだろう。

と思ってはいけません。
彼らにとって、私の車は単なる障害物です。
どかさない事には彼らはこの先のセクションを楽しめない訳ですから、彼らは親身になって私の車を排除してくれたのです（笑）。

＃実際には銅線を分けてもらったりして非常にお世話になったのですが。



今回の転倒で、当事者に成らなければ理解できない、身につかない事が存在するのだと実感しました。
他人の転倒現場を横目で見ていても所詮人事ですから身にはつきません。
そして、一度自分でやってみて
強烈に失敗すると二度と同じ過ちは繰り返さないという事を。


それにしても、状況を話すとすぐに問題点を指摘した例のグループの方達。

「あなた達も同じ過ちを経験してるんですよね！？（笑）」