ツーリングの朝は早い
5:00に目覚ましセットしましたが4:30に起きて撤収
急襲を気取られないうちに上陸すべくさっさと出発
ほとんど交通量がなく
『九州のやつめ油断しているな』と
思っていましたが…
本日のルート
さあ出発だ!いま日が昇る
下関Jctを過ぎると交通量がどんどん増えて渋滞とは言えないまでも
制限速度を下回るペースになりました
やはりすんなりとはいかないようです
というかGWを少々見くびってました
猫も杓子も外に駆り出すそんな魔力を秘めたGW
かくいうワタクシもその魔力に魅了された一人だとはこの時まだ自覚してませんでした
関門海峡を渡る手前の
王司PAで給油
駐車場は満車スタンドも順番待ち
こんなに混んでるんじゃ急襲できないや車列に紛れて隠密作戦にて先へ進みます
混雑のゲンナリ感で関門海峡を渡った感動も薄れて
というかよそ見してると追突しそうなんで前方に集中です
九州自動車道に入ってからはさらに車の数が増えてとうとう渋滞と呼べる状態に
しかしすでに作戦は切り替わっており隠密行動にふさわしい乗り物Ninjaの本領発揮
クルマの影から影へ飛ぶように移動する忍法影渡りの術で
福岡ICへ
まさにNinjaの名前通りです
ここから
都市高速へ乗り換えるとさっきの渋滞が嘘のようにスイスイ進みます
降車予定の
今宿ICここで8:00過ぎたばかり
ここからがツーリングの本格スタートです!が
もともと考えていた予定ではお昼前だったのでものすごいアドバンテージです
余裕かましてすぐそこのコンビニで朝食をとります
『おお、九州だ!』
コンビニのおにぎりの具が九州らしいです
燻製たらこ、明太クリームチーズ
迷わずレジに持っていきます
九州限定のラインナップなん?
クーリームチーズが意外に合う
駐車場の端っこで食べていると年配の方に声をかけられました
「お、石川から!?」
「今日と明日は
博多どんたくがあるからすごいよ」
「どこに行くんだい?」
『あ、長崎です』
「そうか〜長崎はここからだと遠いぞ」
『まあのんびり海沿いを行きますよ』
その後も福岡の魅力をたっぷり語ってくれた郷土愛に溢れた人物でした
ここから北上して海岸線を辿るようにして長崎へ向かいます
ツーリングマップルでもそこかしこが景観ポイントになっていて楽しみです
主要地方道54号をしばらく走っていると海岸に大きな鳥居があります
気になって寄って見ました
鳥居の向こうの海に岩が二つ並んでいてしめ縄で繋がっています
夫婦岩だそうです
近くの駐車場にバイクがたくさん留まってたけど
ここに来た訳じゃないみたい
どうりでカップルが多いはずです
ちょうど鳥居の前で自撮りしているカップルがいたので
撮ってあげました新婚なのか?それともこれから夫婦になるのか
自分たちもこんな時期があったな〜っと
虹の松原を抜けたところで少し道を間違えましたが気にせず遠回り
【七ツ釜】の看板に反応して急停車、右折
本当はその先の加部島(かべしま)を目指してたんですが
なぜか勘で立ち寄る事に案外その勘が当たるんですよ
七ツ釜へ至る道は狭く普通車でもすれ違いは気を使うほど
そんなですからマイナーな観光地なんでは?と思ってました
実際道中他の車見ませんでしたから
駐車場に着きましたが空きが目立つほどで
やはりマイナー観光地だった…?
七ツ釜を見るにはそこから歩かないといけないので
少し早いですが先にお昼ご飯にします
目の前にはいかにもな食堂があります
せっかくなんでなんかご当地ものをいただきたいです
メニューを見てると先客の一人が【アラカブみそ汁定食】を頼んでました
アラカブってなんだ?
店に人に聞いたら「カサゴです」九州じゃカサゴをアラカブって言うのか
なんかご当地料理っぽいのでワタクシもアラカブみそ汁定食を注文
同じものなら早く出てくるかな?
アラカブ味噌汁は郷土料理なのかな?
アラカブが一匹丸ごと入ったみそ汁が出て来ました
空いた器には骨を入れる用ですね
骨が多いので食べにくいですが綺麗にいただきましたよ
魚嫌いのうちの次男だときっと残すんだろうな
お腹も膨れたんでいよいよ七つ釜を見に行きます!
でも範囲が広くて他にも見所があるようです
時間もあるんでのんびり見て行くとしますか
基本ひらけてますが
そんなに範囲は広く無いですが
起伏があるのと
玄武岩の見事な風景に圧倒されて
ついつい見入ってしまい
気がついたら結構時間がたってました
端っこに行くと木々に囲まれてる
古い鳥居なんか怖い、ゲームの零みたい
メガネ岩:写真中央辺りに穴が2つ空いてる
それらしく見えるメガネ岩展望台からは木が邪魔で見えない
なんで玄武岩って言うかわかった!亀ですね
だんだん錬金術師が作ったんじゃ無いかって気がして来た
七ツ釜:洞穴が七つ空いてることからそう呼ばれてる
海上からじゃ無いと全部見えない、ボートツアー乗りたかった
海難事故防止祈願に乙姫が祀られてます
あの浦島太郎の乙姫ですよ
七ツ釜たっぷり堪能しました
予定外の立ち寄り観光でしたがこういうのOKなのがソロツーリングのいいところです
帰りは駐車場はいっぱいでしたマイナーなんて言って御免なさい
この後、本来行こうと思っていた加部島ですが
国204と
国382の交差点から先で渋滞のようです
カーブの先が見えませんが車がほとんど進みません
予定変更
加部島はパスして平戸島へ向かいます
しかし、平戸に近づくにつれ車の量は増え
平戸大橋が見えると橋の上は渋滞してます
今度は余裕を持って平戸へいきたいです
ツーリングでしょうか2台のバイクがやってきました
しかし…いわゆる珍走です
なんというか、その
渋滞の中を追い越しをするわけでもなくきちんと車列をまもっています
でもアクセルは常に煽りっぱなしで周辺の車は迷惑してるんだろうな
そのまま平戸大橋を渡っている間もずっとコール音は響いていました
多分意地でやめられないんでしょうね
その根性を他に向ければきっと成功できるでしょう
平戸方面も混雑してるのでこのまま南下して佐世保を目指します
途中でお風呂に入れば時間的に夕食にちょうどいいので
昨日とは別の友人に聞いていた店でチャンポンを食べたいと思います
太陽が隠れてきて気温が下がったので上半身はレインスーツを着用
走り出してしばらくするとヘルメットのシールドに雨粒が…
このくらいならまだ平気かな?と思うが先か
バチバチっと大きな音とともに突然大粒の雨が降り出しました!
早く停車してレインパンツを履きたいのですが
路肩が狭く後続の車もいるのですぐに停まれません
やっとレインパンツを履いた時には結構濡れてしまいました
【長崎は今日も雨だった】が頭の中で何度もリピート再生を始めました
佐世保に行くのに
国204をただ走っていてもつまんないので
途中から
主要地方道18で海岸沿いを走ります
分岐してすぐに温泉を発見!
地元民向けの温泉施設みたいです
昨晩はお風呂に入ってなかった上に雨で濡れてしまたので
着替えがてらここで温泉に入ります
雨は小雨になってました
やすらぎ館なんて名前なんでデイケア施設かとおもった
温泉入って気持ちも体もさっぱりしましたが
荷物の軽減のため替えは下着と靴下のみ
ジーンズは濡れたのをそのままですが、まあすぐ乾くでしょう
観光のメイン道路ではないせいか空いていて気持ち良く右に左に切り返して走ってると
絶対はずせないスポットを発見!
【本土最西端】
いろんな最端がありますが本土最端とは?
ワタクシ本州は東西南北の四方端は制覇してるのでここもクリアしとかなきゃ
分岐から約1.8Km先小さな港町の端っこです
すぐ近くに住宅があるので観光地化したのは最近でしょうか?トイレも綺麗です
ほとんどの人は本土最西端と刻まれたモニュメントと記念撮影して満足してますが
ワタクシはそうではありません
最端マイスターになると本当の最端にいかないと気が済まないのです
もちろん違法な場所や危険が伴う場合はいけるとこまでですが
モニュメントから下の海岸に降りられるので
そこのどこかの地点が本当の本土最西端です
グーグルマップを開いてできる限り西の端を探します
干満で海岸線が変わりますが今日の現時刻で最西端を発見!
自分の中ではここを本土最西端とします!
本土最西端は九州最西端とは違うの?離島も含めるんかな?
モニュメントとは別の石碑こっちは人気薄
あと鹿児島で制覇
さてもういい加減腹ペコなんで早くチャンポン食いたいです
前述の友人に聞いた店は
【天石上海楼(あまいししゃんはいろう)】という店です
歌手の前川清さんが地元に帰った時に必ず食べにいく店とかでとても美味しいんだそうです
正直ワタクシ、チャンポンと言ったらイトメンのチャンポン麺か
リンガーハットくらいした食べたことないのでその印象からすると
チャンポンって旨いものなんか?でした
もう一箇所寄り道
西川内橋(太鼓橋)佐世保市指定文化財
ナビの案内で現地に着きましたが…
あれ?店なんてないぞ…
停車してもう一度確認するとやはりナビの場所で間違い無いようです
Uターンして今度はゆっくり近づくと…
ん…やっぱり無いぞ…
あ、あった!これか!
知らないと気づくこともなく通り過ぎてしまうほどの存在感のなさ
ぱっと見一般住宅かと思いましたが入り口に暖簾が
しかし、内側にかけられてます
駐車場が見当たらないので再び通過してどこかの駐車場から電話してみました
「はい、天石上海楼です」
『あのう今日店はやってますか?』
「すいません、今日はもう閉めました」
なんと!
理由はわかりませんが早仕舞いとは…
もっとも夕飯に合わせるつもりで来てたんでしょうが無いといえばしょうがない
検索時に別の
【上海楼】という店が近くにあったので
そちらへ行ってみることにします(こっちも評判よかった)
こちらはちゃんと暖簾が出ていて営業中
張り紙を見るとすぐ近くに駐車場があるとのこと
そこにバイクを止めて入店
店内は豚骨でしょうか?独特の匂いがします
厨房は忙しそうにしてますがお客はワタクシ一人
駐車場が小さいこともあり出前で賑わっているようです
メニューを見ると左上のトップに【特性チャンポン】があります
ここに持ってくるとは自信がある証拠と【特製チャンポン】を注文します
待っている間に近所の奥さんでしょうか?
持ち帰りで餃子を頼んでカウンターの端の席に座って待っています
さて特製チャンポンが出て来ました!
見た目はよく知ってるチャンポンです
具沢山でご馳走です
まずはスープを一口
『!!!!』
(知ってる味だけど同じ味じゃない…)
さらにもう一口
味皇にでもなって飛び回りたい気分です
いわゆるチャンポンなんですが
なんて言うんでしょう?
とにかく旨いんです!
旨い以外に伝えようが無い!
本当に旨いものの味は言葉にできないです!
一気にすすり上げ
半分まで減った時に我に帰りました
この味をもっと堪能したい
持ち帰り…でも汁ものは無理…
あ、餃子を頼もう!
持ち帰り餃子を1人前追加
店の人は厨房奥に年配の男性と若い、とは行っても中年のヒゲの男性
一見若い方が店主(息子さん?)のように見受けられますが
ちょっと外出して戻って来た時に
先ほどの奥さんをみて
「あ!、持ち替えりの餃子配達しときました…」
奥さん
「え、いつのまに?」と笑い
どうもカウンターの奥に座ってたのが見えなかったらしく
てっきり帰ったと思い配達してしまったようです
おっちょこちょいな人柄になんだか微笑ましくてワタクシもニッコリ
会計を済ませ持ち帰り餃子を受け取った際に
『石川県から来たんですけど本格的なチャンポンは初めてでした』
『こんなに旨いと思わなかったんでびっくりしてます!』
と伝えたところ大変喜んでくれて
「ありがとうございます、道中お気をつけて」と
ワタクシが店を出るまで深々と頭を下げて見送ってくれました
チャンポン自体が旨いのはもちろん
上海楼の店の方の人柄でいっぺんにチャンポン大好きになりました!
天石上海楼と関係あるのか聞きたかったけど
もし失礼になるといけないので聞けなかったです
さて、風呂も入って飯も食ったしあとは寝るところを探すだけ
一応近くにキャンプ場があるので連絡してみますが
あえなく撃沈、管理人さん曰く
「もうテントいっぱいですわ!」
でしょうね、でしょうね、そうだと思いましたよ
昼間あんなに混雑してたんだからそりゃキャンプ場も一杯でしょうよ
でも、大丈夫どこかで野宿すればいいんだから
とりあえずガソリンを満タンにしてから
どこへ行くかマップルであたりをつけます
明日は長崎観光のつもりなので
そっち方向で都合のいい場所…
国202を南下して
地43を西に少し行ったところの
道の駅さいかい
郊外なので通行量も少ないだろうしバイクとおっさん一人くらいはどうにかなるでしょ!
20:00頃に到着
思った以上に野宿には最適の場所でした
芝生がありテントを張るには都合がいいです
東屋で家族がBBQしています
車中泊のひとでしょうか?
ただ夜も遅いのに声が大きいのでマナー的にはちょっと
いや勝手にテント張ってるお前が言うなと言われそうですが
夜景モードなんでこんなに明るく無いです
芝生の真ん中に大きな木が生えてます
なんだか祠があり祀られているようなのでご神木でしょうか?
祠に手を合わせ一宿の場所を借りることをお願いして
道の駅の看板の裏にテントを張りました
寝る前に上海楼の餃子で晩酌です
餡がぎっしり詰まった食べ応えのある餃子です
これがビールに合う合う
あったかいうちに食べられなくて上海楼さんごめんなさい
いったん寝袋に潜り込みましたが這い出してきて
あることを確認します
言ってみれば今回のツーリングの真の目的とも言えることです
2013年のGWに九州ツーリングを計画したのですが
(なので今回持参のマップルは2013年版)
仲間の「遠い」とか「そんなに休めん」とかで断念
毎年『行こう行こうと』誘ってもなかなか都合がつかず
ついた今年は出発日が合わず結局ソロで来ることになった次第
(仲間は4月28日出発5月2日帰宅)
で、なぜ九州なのか?いやなぜ長崎県なのか?
それは3DSのすれ違い通信ですれ違っていない地域が長崎県だけになったからです
そのほかの地域は地元や他へ出かけた時にすれ違ってるんですが
2012年以降ついぞ長崎県はすれ違わなかったのです
3DSを取り出し確認します
『あ、あ、ついにすれ違った!』
長崎県にいるんですから当たり前っちゃ当たり前ですが
ついに5年越しの悲願達成しました!
これで今日はぐっすり眠れます
本日の走行距離