暖かくなってきたので夏用の時計に替えました。
私は汗っかきなので夏は防水時計じゃないといけないという制約があるんです。
そして今まではロレックスの防水時計にしてたんですが、仕事でも1年の半分をブレスのスポーツ時計にするしかなくてしかもそれが一択状態なのは少し辛く感じるようになってました。
そこでここ3年くらい、いい時計がないか探してました。
私は仕事用のドレス時計を探してたんですが、高い防水性能のドレス時計なんてないんですよね。
せいぜい50メートル防水しかありません。
そんな風にあきらめかけていた時に、パネライの時計が目に入ったんです。
パネライの時計はデカくてゴツいですが、文字盤は意外とシンプルでしかも革ベルトが標準仕様なんです。
金属ブレスは本来はカジュアルで、オフィシャルには革ベルトであるべきなんですね。
これだ!と思いました。
そしてヒルシュというベルトメーカーから表が革で裏がラバーの防水ベルトがあることを知って、これだ!と思いました。笑
ですので今年の夏はパネライの時計がメインになります。
私としては、闘うじじいのイメージ。笑
なお、写真はまだヒルシュのベルトが手元に届いてないので純正のラバーベルトを装着しています。
(追記)
1週間ほど使ってみての簡単なレビューを書きます。
薄型の新型ムーブメントのおかげで本体の厚みが従来製品より2.5ミリ程度薄くなったらしく、ワイシャツの袖の下に入ります。
そのため、ビジネス使用に支障がなくなっています。
ベルトは取り急ぎBAMBIの撥水ベルト(スコッチガードのコーティング)の濃茶のものを買って装着しましたが、とてもしっくりしていい感じです。
パネライの美点は、自分でベルト交換ができるようになっていることです。
ベルト交換キットが付属品でついてきます(比較的新しいシリーズのみ?)。
ただし、ベルトの幅が24ミリー22ミリというサイズなので、このような幅広のベルトは少ないです(例えば東急ハンズでは扱っていませんでした)。
裏側はスケルトンになっていてテンプが8ビート(毎秒。1時間で28,800回)の高速で振動しているのが見られて楽しいです。
重さは確かに重いですが、私は慣れました(そもそも従来から使っていたロレックスのシードゥエラーも厚くて重かったので似たようなものでしたし、その上ステンレスブレスレットでしたので重さはほとんど変わらないと思います)。
革ベルトでしたら、重さはさほど苦にならないというのが個人的な感想です。
デザインはシックです。
蛍光塗料が経年変化したような茶黄色にしてあるので、なおさらシックな感じで好ましいです。
青い秒針は好みが分かれると思いますが、私は気に入っています。
シードゥエラーはリューズが手の甲に当たって痛かったのですが、パネライルミノールマリーナ1950のリューズガードは意外にも手の甲に当たりません。付いている場所が高いからでしょうか。この点は本当に意外でした。
日付の調整はとても面白いです。
リューズを一度引くと、秒針は動いたままの状態で短針だけが回せます。その状態で短針だけを回して日付を動かします。このパネライの調整方法は他に見たことがありません。
しかも、逆回転もできます。ですから、短針を最大でも15日分回せば日付を直せますし、長針を回すわけじゃないので意外と回転は速いです。これは独特ですね。とても面白いです。
この秒針が動いたままで短針が動かせるということは、時差の調整が楽にできるということです。
第二時間の表示を同時にする必要がある人はGMT機能が必要でしょうが、時差の調整だけならGMT機能のないパネライでも十分です。
私はGMT機能は不要なので(そもそも海外に高級時計は絶対にしていかない。安いツアーで行くので襲われるから)、GMT機能付きにはしませんでした。
パネライには秒針も日付表示もないシンプルなものがあって、それはある意味美学のかたまりではありますが、この独特な日付調整のおもしろさから、私は日付表示付きのパネライをおすすめします。日付表示があるのはビジネス用途にも適しています。その上、その調整がおもしろい(笑)。
なお、この1312は、GMT機能付きのものや8日間パワリザーブのシリーズなどと違って、秒針の0リセット機能は付いていません。リューズを2段階引いたときには秒針は停止します。ですから正確な時間調整は可能です。と言っても、5分単位のインデックスしかついていませんから、本当に正確な表示にするには5分単位のちょうどいい時にやるしかないです(笑)。こういう不便さも、時計好きをおもしろがらせるところだと思います(笑)。少なくとも私はおもしろがってます。あばたもえくぼでしょうか?
この点について真面目に書きますと、これは本当に好みの問題なんですが、1分ごとのドットのインデックスが付いているものよりも、それがないものの方がデザイン的にシンプルで好ましいと感じてこの時計を選んでいます(ボディの厚みが少し薄いのも大きな理由ですが)。ですから、時間調整の多少の不便は全然苦にならないんですね。これについては私は機能よりもデザインを優先順位に置いています。
時間はかなり正確です。機械の精度が高いですね。これもパネライの美点です。
パネライはリシュモングループであり、リシュモンはそのメーカーの歴史を尊重し本物主義・本物志向でブランド構築をしていると感じます。ですから、高級感、本物感が研ぎ澄まされていく気がします。まあ、リューズガードがあるのに防水機能3気圧のシリーズなんかも出したりはしますが(笑)。
(モエヘネシールイヴィトングループの場合は、たぶん、対象顧客層が若いため、その時計メーカーの歴史などよりも若者受けのデザインや機能を追求する方向に行く気がします。ですから、私のようなウンチク好きのボケじじいには残念な方向に感じるのですが、斬新さが好きな若者にはその方がずっといいだろうと思います。方向性の違いですね。)
勝手なことを書いてしまいました。あくまでも個人的な感想なので的外れかもしれません。ごめんなさい。
今のところ、パネライはとても楽しく使用しています。
(追記2)
ヒルシュのベルトが届いたので装着しました。
表が黒のカーフで、裏がラバーになっているものです。
厚みがあって装着感はとても良い感じです。
時計を腕に巻いている状態では、ベルトの裏がラバーになっているのは分かりません。
良い買い物をしたと思いました。
(追記3)
ヒルシュのジョージというシリーズから明るいブラウンのベルトも手に入れました。
ベルトでずいぶん雰囲気が変わるのが楽しいですよ。
気持ちが高揚してやる気が出ますね(笑)。
ベルトの裏はこんな感じです。
(追記4)
機械式時計はゼンマイで動いてるわけですが、ゼンマイが重力の影響を受けるので時計の姿勢によって進度が変わリます。
しかも手作りなので個体差があるようです。
私が今回買った個体は毎日5秒前後遅れていたのですが、夜寝ている間に裏返して置くようにしたら日差が1秒あるかないかという精度になりました。
これは汗で汚れたベルトのラバー部分を乾かすために裏向きに置いてただけで意図したわけではなかったんですが、偶然にも精度を上げる方法が見つかったわけです。笑
というわけでとても快適です。
またしばらく使ってみてから感想を書くかもしれません。(書かないかも知れません。)