自分のクルマ(AE86)と比べるような表現が多いです。
また、素人の観点での記述ですのでご了承ください。
この車は、はっきりと言ってしまえば、すれ違いもできないようなせまっこい峠みたいな道なら確実に我がトレノと同等かそれ以上の速さを持っています。
サーキットの様な馬力の有無がはっきりと露呈する場所では、どうあがいても自分のトレノには勝てない…。
ですが、場所が場所ならFRのトレノでは確実にケツが出てしまうような速度でコーナーに進入してしまっても、FFターボのKeiなら限界に近いスピードでコーナーに進入しケツを出す事なく踏んで踏んでコントロールする事ができます。
さらにKeiという車はアルトワークスやラパンSSなどと違い、極端に車高を下げるセッティングでなければ悪い路面状態にこそ その強さを発揮するクロスオーバーSUVな性格も魅力的。
トレノでは出走すらも断念してしまうような天候・路面状況でもKeiならばガンガン走っていけます。
流石は“81スイフト・ミニ”などと呼ばれただけあって当時ラリーやワンメイクレースで活躍していたり、この車輌がいまだに根強く人気な理由がよく分かります。
しかしスズキのWorksと言えば「じゃじゃ馬」なイメージが強く、Keiに関してはかなりマイルドな出力特性に思います。
インパクトに欠ける反面、過激にチューンを施さない限り乗り手を限定しない温厚な性格が人気の理由の一つなのだとも思います。
ですが、場所と乗り手次第では何十段も速いスピードで悪路を駆け抜けてしまう…。
自分からすれば母とこの車の組み合わせは、まさに“それ“…。
クルマ自体が爆発的に速い訳ではないし、母もスポーツドライビングの経験は一切無い。
なのに、母の持つ独特な運転スタイルとKeiという車の特性が揃ってしまえば、サーキット走行を何度も重ねてスピードに慣れているであろう自分でさえも“敵わない”と錯覚させられてしまう瞬間がある…。
少し違えど、自分にとっては「藤原文太」と「インプレッサ」の様な…
“空飛ぶ円盤”とまではいかないものの…、
“落とし穴“みたいな存在です…。
「たかが軽自動車」と侮るなかれ…
これが“小排気量ターボ”且つ“Kei Works”という車種ならではの真髄なのでしょう。
まさに「実用的でラクなクルマ」ですよ…これ…!