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イイね!
2017年11月18日

終活の地へ。

■■このツーリングは2017年11月3日・4日のものです■■

 
●11月3日 総走行距離 318㎞(うち高速道路192㎞)
●11月4日 総走行距離 292㎞(帰路:開田高原→自宅222㎞ 所要時間5:10)


 毎年訪れている開田高原であるが、下道オンリーの直帰は初めて。
所要5時間はなかなかの数値かな。
←やはりコイツの貢献度高し。
(学生時代の帰省ルートゆえ、その他のショートカットも多用しているけど)

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
いきなり、


と言われても、何のこっちゃい? とお思いかもしれませんが...
近年の林道界のツーリングマナーやヨンク乗りのモラルハザードには目を背けたくなるような事象が多いと感じている。
もはや、乱れまくりの北関東の未舗装路など走る気にはなれない。
かつてのクロカン4WDブームの折、希少動植部物の産卵地や保護区域内への車輛乗入が社会問題となったことがあるが、今はその頃以上の悪い状態ではないかと思う。
荒れている理由は...  車輛の小型軽量化も影響しているのかなとも考えている。(つか、みんな判っていることだよね)
かつての2t級車で躊躇するような場所も、現在主流の1t級の軽自動車であれば入っていける。
だからといって...
なぜ、「遊歩道」や「登山道」にクルマを乗り入れるのだろう。
なぜ、ゲートの先=進入禁止区域にクルマを進めるのだろう。
酷い輩は、ハッキング(解錠)してまで侵入しているという。
(つか、明らかに侵入している。鍵製造業や金庫製造業に従事していなくても、建築や建設業界の人で手先が器用で頭が良い人物なら、市販の南京錠やダイヤル錠など短時間で開けられるよ。と、警備保障会社勤務の知人が言っていた。)
小さいクルマなら何をしても良いのか!?
いや、クルマが小さいことや軽いことは、維持費や税金で有利に働くことはあっても、ルールや法規に対しての特権は無い。当たり前だ。
小さかろうがダメなものはダメ。決め事は守るべき。
と、私は思うのだが...

微力ながら、管理権限者・研究機関・監視団体等に問題提起を行ってきたが...
一部の無謀な人間のために管理を強化すること=税金投入であり、なかなか即効性のある強制手段が無いというのが実態のようだ。
要は、「お金では買えないかけがえのない自然を守る」ことには、コスト面からも慎重にならざるを得ないというのが実情ということ。
がしかし、
「お金に換えられる公共的な資源を守る」となると話は別。
経済問題が絡んでくると、管理権限・所有権者側の強制力が俄然高まってくる。(って、当たり前のことか)
モラルに欠ける無謀者(無謀車)に対して為されるがままの全国の林道たち...
でも、理由はともあれこの地は違う。
侵攻してくる悪玉菌・悪性ウイルスに対して物理的なガード、監視云々は前回の日記に書いたとおり。
そして、この地を訪れるランナー・サイクリスト・写真愛好家・廃線マニアといったアウトローなヨンク乗りに対して相反する志向を持った趣味人たちは、悪性ウイルスに対する抗体(ワクチン)の関係にも似ている。
最近話題(問題)ともなった「排除」という言葉。
使い方を誤れば心象を悪くしがちな表現であるが、〇×の×に該当者する者に対しては使用して当然と考える。
この地では小型ヨンク「排除」を強く感じる。
この地とは... 日本の近代林業のメッカであり、林業が衰退した今でも国産最高級の銘木産地、そしてアウトローな軽量ヨンク乗り達に毅然と対峙する
ここ 
自分はここを林道趣味の終活地としたい。
ていうか、「そもそも村内の未舗装林道の99%近くが通行不可だろ!?」
とか、よくご存じで(笑)
もう、いいのですよ。走れなくても... 無菌状態の林道が「残っているだけ」「存在しているだけ」「踏み荒らされないだけ」 それだけで良いのだから。
だって 通行規制が緩やかな時代にここら辺を走り込んでますから!!


月夜沢峠越えで開田→王滝へとクルマを進め、三浦貯水池最奥部の元森林鉄道橋梁を渡り鞍掛峠を越えたのは我が林道歴の中でも一番の思い出


と、何とも自己中なヲチですが... そういうことです。

おっと、忘れていた! この地を訪れる最も最大かつ歴史も長い訪問者=御嶽講の信仰登山者たち。
この方々にしてみたら、ご神体の懐をクルマで荒らすな!ですよね。
(まぁ、信仰登山者の中にもヨンク乗りがいるかもしれませんが、いくらなんでも神様の足元で悪行も行えないかな、と。敬虔な信仰心と良心に期待しましょう ^^)
 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


11月3日。のっけは王滝ではなく「開田」
高校生の頃、山岳風景に憧れて信州永住を夢見てお山の学校に進学。
家庭の事情によりその夢は叶わぬも....
今となって永住するなら、安曇野や伊那より開田かなぁ...
って、安曇野も伊那も介護サービスはあるぞ。開田高原はシニアには辛くない....???
いや、確かに信州で最も寒冷な地ということは判っている。
いや、ね。「木曽」「御嶽」という和風イメージの中に、西洋感のある山岳景観があるということが好きなのよ。



日本離れした景観... 理由はカラマツよね。
和テイストのモミジ・カエデ系が無いまっ黄黄(黄金色)、これこそ開田高原の秋。
    ー ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 
開田から三岳を経て王滝へ。       


松原スポーツ公園にて昼食。
R19木曽福島のイオンで買った塩パン・チューダーチーズパンとカップスープ。
もちろんお湯は持参。

木曽檜=ヒノキ=火の木...
日本では南東北地地方から南の山地に分布(人工林含)。最高品質の建築材として強度・緻密さ・柔軟性に優れるが、火が付きやすいのが難点。
この地の森林で所轄官庁と地元の人が最も恐れるのが山火事。
直火(焚火)は全域で論外。焚火台やガスストーブもキャンプ場で許可を得て以外はNGと聞く。
この地でトレイルランナーやサイクリストが厚遇されるのは、山林に火器を持ち込まないというのも理由の一つだとか。(余分なモノは持たない=軽量化が彼らの信条だから)
ま、ヘリポートの分布とか、山火事対策には他の山域より数段気を遣っていることは訪問を重ねていけば理解できる現実。

園内にある森林鉄道保存軌道では、翌日のイベントに備えて動態保存車両の整備が行われてた。
2014年9月の御嶽噴火災害の慰霊碑完成の式典だそうだ。
死者行方不明者:2014年9月27日 御嶽山噴火58人。1984年9月14日 長野県西部地震29人。
自然災害の被災地... 軽率な行動は慎みたい。





 最近、ツーリング+αな趣味のヨンク乗りさんたち(非みんカラの方々)と交流している。
ダムマニア、廃墟マニア、廃線マニア等々。
今回のツーリングはそんな趣味人とご一緒できればと思って温めていたもの。

仕事の関係でスケジュールが合わず、今回はソロツーとなってしまったが、自分にとってここは終活地。またご一緒する機会もあるでしょう。
えっ?お前ダム、廃墟、廃線、OKかよ!?
おっと、そこはツッコまれそうね(笑)
ここではあまり関係ない廃墟については全く??? な感じだが、ダムに関しては一応治山工学の基礎は齧っているし、林鉄は(車輛とか判んないけど)この地の地形はインプットされてるから、路線図は大方.理解できる..って感じ。 だから、結構一定の水準までは話が合うと思う。
今は我武者羅林道派より+αが楽しそうな人と交流するのが楽しい  ^^
↑↑まぁ、自分は橋梁とか山中の巨大構築物も好きなので。

↓↓それと、自分は植生ヲタ(笑)


林鉄時代には考えられなかった↑↑先駆者たちをバックに  ^^

この河原。
かつての大地震の際の山体崩壊(御嶽崩)の土石流の下流部分。この辺りでも20m程度の土砂が堆積していると言われている。
渓流釣りやキノコ採りの方、濁川沿いにあった温泉宿の経営者家族など当時の土砂災害の行方不明者は発見されていない。
まさか、こんな純災害地でクロカン行為なんて考えませんよね? 皆さん。
ウイークデーであれば、堆砂除去の重機やダンプカーも多数入っている、所轄官庁の巡回車も頻繁にパトロール中。(祝日だった当日もダンプ1台入っていた)
さわり部分だけ入って水路橋を見上げる程度に留めておいたほうが賢明。
災害地の管理(国交省)って林道(林野庁・自治体)とはまた違った厳しさですよ。

おっかなさは、
地方環境事務所(環境省)>地方整備局(国交省)>森林管理局(林野庁)って感じかしら。
(御嶽山麓は国立公園ではない。なので環境省は無関係。ゆえにバブル期は中途半端な開発、近年では景観破壊の根源になりえる自然エネルギー云々の問題が...)

おっかないのイヤだから自分はクルマの外観も変えないし、ステッカーも最低限。


「自然湖」にて↓↓
御嶽の山体崩壊=御嶽崩(伝上崩)により形成された、いわゆる「堰止湖」のネタバレ画像。











風景写真愛好家サイトなどでよく見かける被写体。
実は道路(幹線道路となる村道)沿いにある。
彼らは特段、渓谷や獣道を歩いて撮影しているわけではない。
駐車スペースの車中で暖をとって、チャンスが到来したらシャッターを切っているだけ。
道路に近いということは....
林鉄の線路跡を利用していた当時の道路は、王滝川沿いの至るところで土砂や水中に沈んだということを物語っている。
と、当時の災害の際に活躍したのが山中に走る「林道網」だったとのこと。
網と書いたが、この地の路線図を見れば、極めて合理的かつ管理のし易さ、リスク回避の原則に沿った配線であることが判る。
判りやすく言えば、森林管理局所管の「〇〇林道」に良く見られる計算された路線網である。
(キーワードはΩやループと言うべきか)






1%の希少な走行可能未舗装区間?
昨夏来たときは工事中。作業車輛が頻繁に出入りしていた。
メンテの行き届いた路面。なぜ? その訳は...
正規の機能を果たしている現役路線だから。
幅員広め?
当たり前でしょう。林業にしろ治山砂防にしろクルマのサイズって大事ですよ。
ジムニーサイズが日本の林道に最も適してる!? 
いえいえ、自動車雑誌やネット掲示板は話半分にしておかないと。
そんな小っちゃくて狭いクルマじゃ、山で稼げないし、森林も守れません!!
(同じ軽自動車なら軽トラや軽箱バンのほうがよっぽど稼ぎが良いって)



管理者側はマジ。林道ツーリング関連で事故による犠牲者や負傷者も出ている地域ゆえ、脅しではなく実際に撮影しているだろう。
遮断機式ゲートの手前に木製の門式ゲートが新設されていた。
Wゲート化? (一昨年夏は無かった)
黙認とも思われてたゲートすり抜けの小型二輪車も締め出し「排除」対象になるのだろうか。
森林鉄道時代の伐採の核心部へ向かう林道。木っ端まで値が付く木曽ヒノキゆえの盗伐防止目的及び御嶽噴火、お遊び目的の入山者による火の不始末等々、ゲートが一般開放されることは永遠に無いと思われる。(トレランやMTB競技は別)
同様の門式ゲートはもう一か所にも設置されていた。(昨夏は無かった)
村内の林道の核心にもあたるその場所。そこもWゲート化となるらしい。
これだけ徹底的にやられると逆に気持ち良いね。ガンバレ林道! 不良4WDに負けるなよ、森林管理署!
しかし、いつ来ても王滝エリアのゲート設置ポイントは絶妙。
特に「盗伐」という疑いも付きまとう4輪車の排除感はハンパない。
ゲートが設置されているのは大抵、ボトルネックとなっているに転回箇所が無い地点だ。



今回、王滝川最上流にある集落「滝越」に宿を取った。
滝越は森林鉄道のヤードや支線分岐、営林署の官舎などがあって林業の拠点となっていた集落。
鉄道時代の最大の伐採地は、滝越の上流、三浦ダムより奥の「本谷」と呼ばれた地区だそうだ。
鉄道の要所にもなった立地条件。下流にある渓谷からは考えられないの開けた平坦な地形が印象的。
↓↓当時の駅・操車場構内? 広々したこの空間が好き ^ ^




林鉄ファン、サイクリスト、ダムや発電所の工事・メンテナンス技術者等御用達の宿。
20代の頃から何度となく訪れているここ王滝。
但し、滝越に宿泊したことは無い。
デリカ時代は、車中前泊で御嶽登山し山小屋箔、下山後におんたけ荘(今は無き国民宿舎)へ宿泊し、林道探訪などということをパターンが続いた。
ここ数年も開田や休暇村に宿泊した。滝越の宿泊施設は常連客が中心の取っ付き難いイメージを持っていた。
が、今回あっさり泊まることができた。2週間前に予約した際も他に予約は無いとのことだった。当日の宿泊も私のみ。
山小屋やビジホ始め宿選びで失敗したことは少ない。むしろ伊那や木曽は全て当たりだったが、今回はさらに上の大当たり ^^



浴槽は家庭サイズだが、もちろん土地柄ゆえのヒノキ風呂 ^ ^
当然、建物もヒノキ造り。築後100年。大地震でも影響が無かったとのこと。さすが。
山間地の宿はWCがその地の下水事情から独特の方式が多いが、ここはノーマルな水洗便座だった。しかもウォシュレット付。なんか凄く嬉しい ^ ^

そして女将さんの応対がドンピシャ!
この地について疑問に思っていたこと、かつての地震のときこと、林鉄から林道への移行時のこと、色々と貴重なお話を聞くことができた。また、貴重な画像も拝見できたりして ^^
WEB上でも書籍でも見かけたことがない歴史的事実を聞けたのにはびっくり。(内緒)

 ガテン系やアスリート系の常連も多い宿。「山」を前面に出してないフツーのおかずが有難い。ただ、自分にはボリュームあり過ぎてご飯までは...







日中、開田で17℃、王滝は20℃近かった外気温も夜になって冷え込んできたらしい。
ここ滝越は標高1000m。
でも、部屋はぬくぬく ^ ^
但し、docomoとSBはOKだが、auのみ圏外。暇なので早めに布団に入ってTVを観ていたら、22:00過には寝入ってしまったようだ。





翌朝.5:00~... (自然湖にて)
30人くらいのカメラマンさん達に紛れて。











私的ベストショット↓↓



え? 「ガードレールが写りこんでる!」って?
いや、これこそ自然湖の真の姿。谷を埋め尽くした山体崩壊の規模の大きさ、土石流の恐ろしさが判るショット、だと思うけど。

朝食前に宿の周りを散歩。
障子を開けた部屋からも見えた↓
キレイな列車は通学車輛だったらしい。



今回の宿は☆☆☆☆☆
リピーターが多いのも納得。
ブームの影響というより常識面での理由?県境越えのサイクリストも減ったらしい。自然湖の紅葉やスポーツ大会の時期を外せば、静かに泊まることも可能らしい。
厳冬期と春のフォトスポットも教えて頂いた。
と、早くも次の計画を  ^^


10:00に宿を後にして...





現存する林鉄時代最大の遺構という。
コレ、道路わきにあるのは前からしってたが、私有地に立ち入らなければ全影は見られないと思ってた。
発想を転換すれば道路脇からも見られたのね。
但し、この付近には空間センサーがあるらしい。
以前、警報が鳴っているのを聞いたことがあるが、コレだったのね。
今回、自分は鳴らしてませんよ。
何をすればセンサーが反応するのか、そのカラクリは想像付きますから。


集落から少し高度を上げたら横殴りの雨。
冷涼な高所でありながら、年間降水量2500mmを超える多雨地域(積雪は少ない)
樹木の生育に適した環境であり、江戸時代から林業が盛んであったことも納得できる。



この先、車輛侵入はNG。歩道としては機能している。
(当日の雨の中も巡回車らしき軽自動車と遭遇)
晴れていれば、この先のフォトスポットまで歩いて御嶽南麓の姿を画像に収めたかったのだが....
そのために通常まず持ち出さない長玉を持参するも残念。


「木一本首ひとつ」

幕府時代において盗木が厳罰だったことを物語る言葉。

↓↓管理者は本気。



林業地帯といっても奥秩父辺りの林道とは格が違う。
と、またアンチ奥秩父とか言われそうね(笑)
ていうか、スギとヒノキ。
そもそも格の違いを作っているのは人間でしょ?

私がアンチなのはその土地ではなく、毎年春先苦しめられるスギ!!
そう、自分は「アンチ杉林」だ。 杉林は歩かない、走らない。
だから、登山も高山・亜高山。ツーリングも信州ばかり。
と、思ったら今年は花粉症がGWまで続いた。
もしかしてヒノキ花粉??


雨の中、車内から1枚↓↓(下の大きな画像)
濁川・王滝川合流地点。
画像下から流れる濁川が右手から来る王滝川に合流。
御嶽崩れの土石流はここから王滝川に流れ込んだ。

 
御嶽崩れ(伝上崩れ)
 1984年9月14日朝 この地域を襲った長野県西部地震の際発生した国内史上最大規模の山体崩壊。




この付近で堆積した土砂の厚さは30mと言われている。
峡谷は埋まり河床は平らになった。
自分は災害発生から1年8か月後、土砂災害地巡検でここを初めて訪れた。
眼前に広がる茶色い空間は衝撃的なものだった。
(今に至る泥アレルギーと泥に対する恐怖感はこの時のショックも影響しているように思う)
その土地が今では...↓↓
樹齢20ン年? 若い樹木たちの紅葉(黄葉)も見事。



本来、この流域にシラカバやハンノキの群生は無い。
画像に写るのは土砂災害地での先駆樹種(パイオニアツリー)としての群生だ。
災害発生から33年...自然の再生力、植物の生命力の強さを感じる。
崩壊地上流部はなかなか自然繁殖とはいかないらしいが、植林地も増えたと聞いている。
(噴火以降は立入禁止。巡回・監視有とのこと)
尚、この河川敷にもラフタークレーン始め工事車両や大量の砂防ブロックの搬入が見受けられる。
発生してしまった以上、人は常に手を加えて行かなければならないというのが山体崩壊の恐さ。
治山工学の教官の言葉を思い出す。

落葉舞う氷ヶ瀬渓谷↓↓ 雨も本降り。 
王滝川のボトルネック。
判る人にしか判らないかもしれないが、見れば不自然な画像。
(待ってる落葉が写りこんでいるとかそういう問題ではない)
特に下流から(画像奥)から走ってくると強い違和感を感じる部分。
ある方のブログのパクリとなってしまうがパノラマ画像を。
自然の破壊力と抑止力、そして砂防工事のレベルの高さが感じられる。






↓牧尾ダム。
ロックフィルの堰堤で涼をとったり、トイレを拝借したり...
道の駅が無い王滝村での希少な休憩スポット。
昔から何度も立ち寄っている場所であるが、今回人生初のてのダムカードをゲット ^ ^



そういえば、これだけの規模のダムなのに、王滝ではダムカレーを見かけないわね。



帰路に就つく前に開田に立ち寄り一仕事。
情緒的でとても綺麗な路線名。
かつては中山道の裏街道だったと言われる。
望岳と(旧奈川村側)のダイナミックなルーティングが印象的だった路線。
この峠も何度も越えたことがある。
しかし今は...



ここ3年くらいの間に峠の開田側にあたる部分が完全崩壊したそうだ。
(一昨年、現地の山岳ガイドさんに聞いた話では徒歩以外の方法で峠を越えることは出来ないそうだ)
より激しい登りとなる奈川側も恐らく同様の箇所があるだろう。
今後の復旧の見込みも無いとのことだった。
御嶽の火山活動が確認されている現在、地元の民間人は需要が少ない民有林道の復旧より噴火による降灰対策や土石流対策に公費を投じて欲しいというのが本音らしい。
※今後、御嶽の火山活動が活性化し場合、山体崩壊を含む土砂災害が王滝村、降灰による農業被害等が開田地区に発生すると予想される。



簡易式のチェーンゲート。
お粗末かと思いきや、ここは小さな橋梁の上。脇が締まっている。加えて鎖のテンションも高め。
リンボーダンスができる低い原チャリでなければ、バイクもムリだね。

林道の封鎖の仕方やゲート設置ポイント。王滝にしろ開田にしろ、見事なものだ。
ハッカーたちは、陰湿な意地悪と感じるのかもしれないが、自分のようにハッキングと無関係な傍観的林道ファンにとっては、「さすが、神対応!」と、感心する部分でもある。

開田側のゲートまでの月夜沢線は整備されていて走り易い。
私有地を含む?民有林と国有林、地域の水源等、複数の権利者・権限者・利用者がそれぞれの管理手法で管理しているという感じだった。
雨の中、間伐地で作業している方、複数の作業車両を見かけた。

国道に戻ったら、雨も小降りに。
14:00 いつもの蕎麦屋で開田蕎麦を頂く ^ ^


国道に戻ったら、雨も小降りに。
天候はグングン回復。

14:00 いつもの蕎麦屋さんで
開田蕎麦を頂く^^




雨天から急激に晴れに変わるような天気の変わり目、ハッとするようなシーンが好き。

15:00 さて、帰ろう。

と、冒頭のR361権兵衛トンネルへとなるわけである

帰路(ショートカットコース)はちょうどキャンパスの横を通るので...
↓母校のユリノキ並木で1ショット。



キャンパスを貫いて走る公道。夕刻にて交通量も多く、スマホにて1枚のみ。

まぁ、偏差値も低いし、大した学校でも無い。
ただ、ここで広義では山岳測量や地質・植生学、山岳気象、狭義では林道・登山道について学んだことが社会人になって凄く役に立っているということは自慢できる点か。
って、登山やツーリングという趣味・お遊びでの話だが(笑)


山岳県・森林県と言われる長野県。
東信地方の一部では民有林道の新設が続くらしいが、林業白書及び各種の統計資料からは、既設の林道総長に対する新設や延長は少ないということが伺える。
特に崩壊や地滑り等の地質要因により工事コストが嵩む伊那地方や木曽地方では、必要な既存路線を維持していくことを重点としているらしい。

■新設民有林道を仲間とマスツーリング... それも楽しい林道探訪。

■封印された国有林道のゲート探訪 ... それは自分の林道終活。

同じ林道趣味にあっても、林道に臨むスタンスは真逆と考える。

できればお互い不可侵を望みたい。

WEB上にはこの地の林道ツーレポ(サイクリングレポート? ポタ記?)が多く上がっている
さすがに4輪車によるものは見当たらない。
ていうか、万が一あったらアウトだろ。
そのような情報を元に...
イケイケマスツー気分でゲートを開けて複数の小型4WDが侵入...

近い将来、そんな時が来ないことを祈りたい。

もっとも、色んな方向からの視線も強く、各方面への影響も大きいことは容易に想像つくから、そんな無茶な輩は出てこないだろうが。
確かに、例えイケイケであっても現行のヨンク乗りの方々はそうかもしれない。
でも、予防安全装備満載で発売されるであろう新型ジムニーで林道デビューする新参シニア層は???
百名山ブームが火をつけたこの15年の登山界を例に振り返れば...
相当荒れそうな予感。
遅咲きの趣味にのめり込んだシニア層の中には過激な輩も多いし。
彼らは「生い先短いんだから何をしてもいーだろ!?」的な破綻した論理で攻め込んでくるから。
コレにクルマが小さいんだから大目に見ろよ!なんて自己中な思想が加わったら...
あー恐ろしい。


、王滝が荒れませんように。伊那の二の舞になりませんように。


花咲 舞 いや...

木曽の大ボス=

ボールドウィン伯爵が黙ってない! (笑)


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Posted at 2017/11/18 15:38:19

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