昔は業務用としてのニーズが多かったけど、最近は一般のご家庭でもけっこう引き合いのある「車いす仕様車」。
自動車メーカー各社のホームページを見ると、けっこうラインナップされているのがわかります。
以前は、車いす仕様車の中から車種を選ぶ・・・って感じでしたが、今では、好きな車種を選んだうえで車いす仕様車を選択する、ということもできるようになりつつあります。
しかし、そうなると、今まで以上に「車いす仕様車として優れた物」を選ぶ審美眼が必要になります。
車いすっていうのは、入らないものはどうやっても入らないし、おからだの不自由な方に無理な姿勢をとらせるのはよくない。 使い勝手の悪い車いす仕様車を使うのは介護する人も大変(> <)
介護する側が苦労している姿を見るのは、介護される側としても胸が痛む・・・なんて話も聞きます(ちょっとホロっときます・・・)。
そこで、車いす仕様車選びのポイントをザクッと書き留めておきますので、もし必要になった時のために参考にしてくださいね~。
①は、乗り込んだ時の室内高さです。これが低いとお話になんねーです。
②は入口の高さ。乗り降りするときだけなので最悪どうにかなりますが、お体の状態によっては首を曲げつらかったりするので注意が必要です。
③意外な盲点です!スロープの長さ。車いす仕様車は平らなところで使うのが前提です。車の全長+スロープの長さ、これに加えて後ろから車いすで回り込むので、すごい長さが必要になります。したがって、スロープの全長が長いと、えらく使いづらいのです。下手すると自宅の駐車場で乗せおろしができない場合もあります。
④スロープの角度はもちろん少ないほうが楽だし、安心です。この角度を少なくするためにスロープの長さが長くなっている場合があります。最悪、この角度が多少きつくてもウインチなどがついている車であれば押すのが大変という点はクリアできます。むしろスロープが長さとトレードオフですね~。
⑤スロープの幅がギリギリだと車いすが引っかかります。後輪の幅よりも、前輪のキャスターがクルっと回るときが一番幅をとりますので、そこが注意点です。
⑥室内でどこに座るか、右側か、左側か、真ん中よりか、端に寄ってるか・・・それによって、室内の頭まわりの広々感が違ってきます。あと、車いすの方を乗せた後に後席に座る方が、どちらのドアから乗るのか?という点も気にしておいたほうがいいですね。
⑦車いすで乗り込むときに、押していく通路がくねくねしていると、えらくのせづらいです。車いすで狭い通路を動いていくのは結構大変。いかに通路がまっすぐになっているか?というのは重要なポイントです。
⑧床の凹凸もポイントです。車いすに乗っている人も不快だし、特に前輪がクリクリと動くので、押すのも大変です。
⑨意外に長さをくうものです。足先が出っ張る、車いすを押す取っ手が出っ張る・・・長さ方向のチェックはしっかりとしておきましょう。
⑩この幅に余裕がないとシートベルトをかけるのが大変だったりします。スロープの幅の時にも出ましたが、車いすの前輪は乗車していくときと逆向きにクルっと回ります。その時に幅がないと身動きが取れなくなります。
以上、ほかにもいろいろチェックするべきポイントはありますが、一番いいのは実車で確認することですね~。
日産の販売店では、実物でチェックできるお店もありますので、検索してみてくださいね!
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Posted at 2015/04/28 11:26:29 | |
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