14年8月13日【第11章-3日目】
天気:晴
この日のお遍路は番外編!
ひよこ¨霊峰 石鎚山¨に挑む!
弘法大師も修験した…
石鎚山!
【石鎚山とは】
標高1982m 西日本最高峰!!
千三百年余の昔…
石鎚山開山の祖
¨役小角¨が石鎚山頂を登頂しようとして、心身を清め山頂を目指します。
どうしても山頂に至る事ができず、力尽きて下山しようとしたところ…
成就社境内で、ひたすらに斧を研いでいる一人の白髪の老人に出会いました。
小角は、不思議に思ってわけを尋ねてみると…
「この斧を研いで針にする」とのことでした。
この言葉に 小角は感銘し、再び行を続け、西日本最高峰の石鎚山を開山することができました。
《役小角》
因みに、この時の老人が石鎚大神(石鎚毘古命)だと伝えられています。
小角の心願が叶ったことから、
老人(石鎚毘古命) と出会った場所が
「成就社」と称し、お社が祀られたそうです。
小角は山頂より下山し、遥かに山頂を見返し、 「吾が願い成就せり」と改めて石鎚山を拝したところが、現在の成就社境内に建立されている「見返遥拝殿」 の所だと伝えられています。
《見返遥拝殿》
【石鎚山登拝には】
2ルートがあります。
1.成就コース(ロープウェイがある)
2.土小屋コース(標高差がなく楽)
僕は…
64番札所 前神寺の奥の院
がある¨成就コース¨を選びました!
【朝8時00分】
駐車場に車を置き、ロープウェイの駅
を目指します。
《ロープウェイ駅のウェルカムゲート》
《石鎚山を模した石碑》
《役小角の石碑》
《ロープウェイの駅》
《成就社駅は上です》
緊張を胸に抱き…
ロープウェイで標高1300mまであがります。
《成就社駅》
ロープウェイの駅から5分歩くと
①前神寺の奥の院
お参りします。
更に15分登ります。
《こんな道》
《だんだん道が…》
②石鎚神社 成就社(標高1500m)に着きます。
※この時点でヘトヘト…
《鳥居が…》
《鳥居》
【石鎚神社について】
西日本最高峰石鎚山を神体山とする神社。
・山麓に鎮座する本社(口之宮)
・山腹の成就社(中宮)
・土小屋遙拝殿
・山頂の頂上社
4社の総称です。
現在、居る¨成就社¨は
山頂まで行けない方が参拝出来る神社です。
※僕は無事登頂出来る様に
お願いしました…
《成就社》
神社内に登山道に続く
神門があります!!
《神門》
《神門アップ》
神門から見える登山道に
一礼して…
一気に標高1300mまで下ります…
(復路は難所になります)
《嫌になる位の下り…》
それから3.6kmと短い距離ですが…
《案内板》
標高1982mまで登ります。
《標高板》
途中小雨が降りだし…
想像以上に登山がしんどく…
(時速1km/hの歩行)
《こんなところや…》
《こんなとこ》
《聖域の鳥居も…》
を歩きます。
たまたま同じ様に一人登山をしてた…
大阪71歳の方と一緒になります。
(石槌山数回登頂、八ヶ岳も制覇者)
誰かに似てるなぁ…と思ったら…
我が父親似でした…
(以後:父と称します)
この時は、この方と…
長く…深い…付き合いになるとは予想もしませんでした…
父は同行登山をしてくれました!!
1時間程歩くと…
試しの鎖場に着きました。
※迂回道あります。
高所恐怖症なので…
迂回道を登ります。
迂回道を登りきると…
売店が!!
¨名物 冷やしあめ¨を買います!
※父にも買いました!!
《売店の風景》
※左の人が父です。虫よけネットを被ってますが…
《売店の風景》
元気を注入して!!
登山 再開!!
《売店の裏が試し鎖場の山です》
父から…
登山の時の歩き方
¨階段など膝を伸ばした状態から次の足を出す様に…¨
と習いました。
僕の歩き方は膝の筋肉頼りだから…
筋肉が疲労したら終わり…
と注意されました。
《八丁峠に着きました!》
※↑父です。
父は
・今までの登山経験…
・登山の魅力…
・山の植物のこと
などなど…
しっかりした登山経験を
僕に教えてくれました…
馴れない歩き方を体得しようとしてた…
そんな時…
浮き石に乗ってしまい…
1mの崖に滑落してしまいました…
右手首捻挫、右腕のケガをするハメに…
そんな僕の目の前に…
父のスティックが…
『このスティックに掴まるんだ…』
スティックに掴まって崖を
よじ登り…
登山道に復活…
(完全に体力限界…心は萎えてます…)
そんな僕を父は慰めてくれながら…
鳥居前に到着
※土小屋ルートと合流地点
この鳥居から本格的な
石鎚山登山です!
第一の鎖場
※迂回道あり
第二の鎖場
※迂回道あり
第三の鎖場
※工事中の為、撮影出来ず
迂回道には…
《鉄の網板》
《鉄の階段》
※手すりがないっ( ; ゜Д゜)
ビビりながら進みます!
どれくらい歩いたでしょうか…
父から『着いたぞ!!お疲れ!!』
《山荘》
無事、登頂しました…
頂上社をお参りして…
《頂上社の裏の鳥居》
《頂上部》
¨ご朱印¨を戴き…
¨登頂記念品¨も貰えて♪
ヽ(´▽`)/
おにぎりを食べて…
天狗岳を観て…
(怖すぎて行けません…)
《ガスってます…》
《ガスが晴れてきます…》
《快晴!山の天気は変わりやすいです》
いざ下山!
大阪の父と一緒に下山してたら…
大阪の父の体に異変が…
両足が¨こむらがえり¨が発生…
父:歩けない…
ひ:休みましょう…
そんなこんなを繰り返して…
騙し騙し…歩きましたが…
父はだんだん¨思考能力¨が なくなってきて…
悪態をつき出します…
※イライラして
しまいには座りこみ…
顔つきに異変が…
¨熱中症¨になっていました…
父:私をおいて先に帰りなさい…
ひ:一緒に帰ります。
父:少し眠たい…カラスがいるなぁ…
山で死ぬんか…
ひ:何を弱気な事を…
ボチボチ帰りましょうよ…
残りの水、飴を確認して父と分けあいながら補給します…
僕は父の荷物を前に背負い…
※リュックが前後に背負ってます。
ボチボチ下山を開始します…
休んで、少し歩いて…また休む…
水、食べ物を二人で分けながら補給して…
2kmをそうやって進んだら…
往路の売店小屋にたどりつきます…
売店小屋でポカリを飲んだら嘘みたいに治りました…
父:悪かったなぁ…
本当、死ぬかと思ったよ…急ぐか!
最終のロープウェイは何時だい?
ひ:18時20分です!
間に合わなかったら成就社の前の宿に泊まりますか?
父:それもいいな!あはは…
最後の神門に向かう登り坂を登り…
神門を見たら二人で涙が
出そうでした…
《神門》
※この画像は今でも大切な画像です!
役小角のお言葉…
¨諦めなければ成就する!¨を身に沁みた瞬間でした…
成就社に¨無事帰還¨出来たお礼の
お参りをして…
※父は長く一礼していました…
成就駅までの道を下り…
18時20分 最終のロープウェイに間に合いました!
駐車場で
父が
『本当、迷惑かけたな…』
『俺はもう登山を辞めるわ…』
『もう…歳なんやな…』
僕
『今年は異常に暑かったんですよ…』
『また…どっかの山で僕みたいな人に山の魅力を語り継いで下さいよ…』
『僕は父のお陰で石鎚山が好きになりました!!』
『今日は本当ありがとうございました!!』
父はテレくさそうに…
『お遍路頑張るんやど!』
『××君(僕の本名)は羨ましい人生を進んでるんだから!』
なぜ?僕の本名を?
父『金剛杖に書いてるのを見たのだ!』
『素敵で立派な杖だな!』
握手して別れを惜しんでたら…
ボタボタ涙が流れてました…
大阪の父さん…
元気に登山を続けているでしょうか?
今の僕は、あの時より
ほんの少しだけですが…
登山が好きになりました!!
今でも感謝しています!!
【霊峰 石鎚山 完】
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四国お遍路【三巡目】 | 日記
Posted at
2015/08/08 20:32:58