箱根で出会ったコルチナ

しばらくの間、「車は移動手段」であればいいと頑固に考えていました。今は違います。

この年になって、若いころは車の事ばかり考えている時期があった事を思い出しました。





19歳で免許を取って（親に取らせてもらって）、最初に乗ったのは家のセカンドカーであったフォルクスワーゲンtype1でした。（2024年追記、画像変更）

デジカメありませんでしたからねぇ。2023年、古い写真が出てきたのでスキャンしてみました。昭和を感じます(笑)

フロントガラスはまっ平らで湾曲しておらず、軽量のボディーと大きなタイヤ、Flat4のやたら軽くまわる空冷リアエンジンでした。スピードメーターひとつとラジオがある以外、オプションはエアコンさえ一切ない不思議な車でした。
母親と自分と弟でボコボコになるまで使い込んだ記憶があります。楽しくて乗りまわしていました。

まだ免許を持たない頃、車の中でドイツで印刷したと思われる日本語の取扱説明書をいつまでも眺めていました。取説の紙、インク、字体、書いてある内容、いずれも国産車にはまったくない不思議な世界に感じました。
今は世界共通であたりまえの事なんですけどね。


それから30年以上、、、

約3年前、家業を承継することになった後、仕事が順調に進む見通しがついて、それまで通勤と仕事で使用していたミラジーノを降りて、ちゃんとした（？）乗用車を買うことになりました。

この時、「まあ、参考まで」とAlpinaのショールームへ行き、展示してあったB3s 3333 Limited Editionに出会いました。
「アルピナブルーの右ハンドルはこれが最後の一台でございます」
セールス氏は殺し文句のつもりでこう言ったのではなく、ただ小さな事実を私に告げただけだと思いますが、自分の胸にグッサリと突き刺さって抜けなくなってしまいました。



これから先は、、、
近い将来、目が悪くなって動体視力も衰えてきたら速いクルマは降りようと思っているので、その時は旧車のオーナーになって、走りより眺めて楽しむカーライフが送れたらなぁ、というのがカーライフ余命少ない爺さんの夢であります。。。



昨年、箱根で出会った素敵な車です。オーナー様が10年以上前にイギリス本国のオーナーとやり取りして手に入れた車両だそうです。その後も、ずっとコンディションを保ち続けて現役走行しています。素晴らしいなぁ。

オーナー様、写真撮影承諾くださり、ありがとうございました。