スロットルボディー(ISCV)の分解清掃(ついでにインタークーラー清掃):アイドリングのバラツキ5
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
ベアリングを避け洗浄しようとしても、洗浄剤は流れ込んだり吸い込んでしまいます。
ですが、綺麗にするにはロータリー式バルブの隅々まで綺麗にしないと...。
そんな訳で内部にブシューと洗浄剤を吹きかけロータリー式バルブをくるくる回します。
その結果、浸透した洗浄剤でベアリングは脱脂された状態になります。
このまま知らずに使ってしまう人が多いと思いますが、実際はグリス切れなのでベアリングが重くなりやがて壊れてしまいます。
そこで、ベアリングの隙間にエアガンを吹きかけ、ベアリング内部に貯まった洗浄剤を追い出します。
これを外面、内面の両面から行います。
次にベアリング軸の細い隙間から、粘度の若干高いグリスを溶かし圧入します。
噴射時は低粘度で暫くすると高粘度に変化するグリスが適しています。
粘度の低い潤滑剤ならば簡単に浸透しますが、CRCなどは粘度が低すぎ油膜切れを起こすので、カーボン系やテフロン系の潤滑剤が良いと思います。
異常燃焼しても困るので、溢れるほどは必要ありません。
2
ISCVに付いているモーター部ですが、前の画像の左側突起がこの筒状の穴に入り、モーターを回すようになっています。
この穴の中は綿棒などで汚れを取り、薄くモリブデングリスを塗布しておきます。
Oリングは取り外して汚れを落とし、シリコングリスをまんべんなく塗布します。
Oリングは経年劣化しているので、無理に引っ張らないように注意します。
3
モーターを止めているファイブスターネジ。
五角なのでファイブスターと呼ばれます。
4
ネジはネジロック剤で固着し錆びてもいるので、新品のステンレスネジに交換です。
組み上げの際は、中強度のネジロック剤で固定します。
ネジロック剤は回転止めが目的であって固着させる物では無いので、塗りすぎないように注意します。
締め付けトルクは、
ISCVの底面4本ネジと上部のプレッシャーセンサーは3.5N、斜め上に向いているスロットルセンサは2.5Nです。
ISCV底面4本ネジは3.5Nなので、ここだけは強固なネジロック剤で意図的に固着させていることが分かります。
5
左側のガスケットはISCV用、右側のガスケットはスロットルボディー用です。
品番が重要なので、分かるようにしておきました。
最後にスロットルバルブ戻すスプリングにも、潤滑剤を吹き付けておきましょう。
修理後の写真はありませんが、アクセルペダルはフニャフニャになり、少しアクセルペダルを踏むだけでグイグイ加速します。
アクセルペダルが重くなっていたので、すっかり新車の感覚を忘れていました。
ですが、アクセルが軽くついつい踏みすぎてしまうので、加速は良く感じられるものの燃費は若干悪化。
アイドリングは安定しエンジン回転のうねりも無くなりました。
アクセルペダルを戻した後も、ピッタリ一定の回転まで戻ります。
変にエンジン回転が浮いたような感じも無くなり、アクセルに忠実に反応しメリハリが感じられるようになりました。
6
結局、ここまで外してしまうので、プラグ交換と、プラグホールやヘッドカバーのチェックも行ってしまうと効率的です。
7
オイル漏れが確認されたら、エンジンヘッドカバーやプラグホールのガスケット一式を交換してしまうのも良策です。
赤い部分は液体ガスケットです。
漏れやすい部分には新品のガスケット交換に加え、画像のように液体ガスケットを塗布します。
8
イングニッションコイルは、プラグホールガスケットの劣化によりエンジンオイルが漏れオイルまみれになっている事もあります。
リークや破損を防ぐ為にも、簡単に分解し、パーツクリーナーで洗浄を行い接触確認も行いましょう。
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