さて、話は戻りまして…。
室戸岬へと向かう道中、いわっちが
「あ、○△マンションがいいですよ!」と教えてくれました。
マンション?
前述の素敵廃墟にも訪れていた
廃墟好きないわっちのお勧め。
となれば…『もしや廃墟ですかね?(笑)』と聞き返しましたw
↓そのお返事。
「廃墟じゃないです。
増築を繰り返したマンションで、
様々なアーティストが住んでる不思議マンションです。」
ほほぉ。
なんだか興味が湧いて来たぞ(笑)
検索してみると、
過去に”探偵ナイトスクープ”が取材に訪れていたり
マニア向け雑誌wに載ったこともあるとか。
こちらは廃墟ではないのですが、
そちらの世界で有名な物件のようですw
よし、行ってみよう!
という訳で室戸岬を目前に引き返したのでありました(笑)
住所も掲載されており
簡単に辿り着くことができました。
まずは外観。
ひとつの観光スポットとなっているようで
こんな注意書きがありましたよ。
見学の心得。
撮影は大家さんへの許可が必要です。
なんと、住人の方に案内してもらえるツアーもあるようです。
今回は急に訪れたので無理でしたが、
事前に分かっていれば案内してもらいたかったなぁ~。
1階のアロマテラピーのお店は大家さんが経営されているらしく
そちらに声をかけて見学させてもらいました。
マンション建設のきっかけが書かれています。
コンクリート建築に関しては専門知識のなかったご夫妻が
独学で建てた鉄筋コンクリート造のマンションなのだそうです。
昭和46年から工事が始まり
近年まで増改築が繰り返されていたようです。
増築に増築を重ねた外観から、
長崎の軍艦島に並んで「日本の九龍城」とも呼ばれているそうです。
当初はご夫妻の意向で
経済的に困難な方々に積極的に貸されていたようですが
近年は若い人の入居が増加傾向にあるそうです。
このマンションに住みたいとの一心で
他県から引っ越して来られる方もいるのだとか。
ウィキさんに載っているので、詳しく知りたい方はそちらを。
見れば見るほど面白い構造の建物でした。
資材運搬用のリフト。
屋上菜園と資材を運んだ自作クレーン。
4階に池があったり、放し飼いの猫が歩いていたり
地面は土が入れられていたりと
お部屋の前は通路でありつつプライベートなお庭のような…
なんかこう…マンション感が乏しいw
傍目に見れば5階建ての建物なのですが、
その中に入って見ると
山肌の斜面に沿って建てられた団地という感じでしょうか。
各階の塀に花壇が設けられているのもあり
どの階に居ても地面に接しているような感覚です。
5階までスロープが設けられていて
バイク、自転車で部屋まで上がれるようになっていたり、
(一応車も通れるようです)
かと思えば急に網になっててひぃっとなったりw
地下には一マスずつ区切られた立派な駐車場がありつつも
入口スロープがものすごく狭くてコンパクトカーでぎりぎりだったり。
なんと言うか…素敵です(笑)
若い人が住みたいと思う気持ちがなんとなく分かりました。
昭和の設計のままなので、不便であったり
プライバシーはあまりないようなのですが
逆にそれを楽しんで住んでおられるのではないでしょうか。
多目的ホールがあったりと
マンション内の交流は盛んなようです。
日が暮れると明かりが灯り
またなんとも言えない風情がありました。
Posted at 2012/05/07 14:54:03 | |
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