ムシムシとした夜の国道2号線をひたすら西へ。
気がついたら、岡山県の鷲羽山(わしゅうざん)の展望台に着いていた。
エンジンをかけっぱなしだと燃料が勿体ないのでエンジンを休め、少しだけ窓を開け、狭いロードスターの中でなんとか仮眠を…。
それでもなかなか寝付けなくて、諦めてぼーっとしていると、だんだんと外が明るくなっていった。
蒸し暑さに負け、エンジンをかけ、近くのコンビニに朝ごはんを買いにロードスターを走らせる。
この前デミオのディーゼルで走った道を、ロードスターで駆け抜ける。
やっぱり、マニュアルは愉しく、無我夢中で山を登って下って。
またまた鷲羽山の展望台Pにクルマを止め、パンと飲むヨーグルトを食べている頃にはすっかり夜が明けていた。
無心で一眼レフをロードスターに向ける。
誰もいない、貸し切り状態だった。
ボンネットを開けると、縦に置かれた直4エンジンが堂々と居座っている。
2ℓのLF-VE型直列4気筒DOHC自然吸気エンジン。
7000rpmで170馬力、5000rpmで190N·mを発生するエンジンは、低回転でも十分なトルクがあり、扱いやすいエンジンだと思った。
5速のマニュアルトランスミッションも小気味良いシフトフィールで、楽しめた。
しばらく鷲羽山周辺を流し、いよいよ四国へ。
児島から瀬戸中央自動車道で坂出へ。
途中、与島に寄って、iPhoneで動画を撮った。
固定する場所に困り、ちゃんとしたスタンドとウェアラブルカメラが欲しいと思った。
グルグルと登り、合流ポイントまでのストレートを2速全開で加速する。自然吸気ならではの上まで回る気持ちよさと、ロードスターのたくましい排気音がオープンにしているためダイレクトに聞こえる。
https://youtu.be/ThPZMcrkn3Y
ブレブレですが…ぜひご覧下さい。
決して速くはない。だが、オープンの気持ちよさとマニュアルの楽しさは他ではなかなか味わえない。
風もあまり強くなく、ロードスターは気持ちよさそうに瀬戸大橋を淡々と走った。
あっという間に坂出についた。前回行けなかった瀬戸大橋記念館に立ち寄ることにした。
四国側から瀬戸大橋を見る。
その壮大な建造物に人間ってすごいなと関心した。
国道32号線に出て、南へ。
四国のど真ん中を切っていく感じだ。
しばらく走っていると田園風景から山並みに囲まれてワインディングになった。
道の駅たからだの里についた。
8時開店を待って、物産館を覗いた。
新鮮な桃や柑橘が並んでいて、お土産に持って帰りたかったが、ロードスターのトランクは高温になっているのを思い出し、諦めた。
ちくわを買って、かじりながらまた32号線をひたすら南下。
四国の道は走りやすいが、トラックが多い。
道幅いっぱいの巨体を淡々と走らせているが、スピードレンジがみな高い。対抗車線を走るトラックは小さなオープンカーにはちょっと怖かった。
ワインディングは攻めたりせず、のんびりと流したい派なボクは、後ろにつかれたらコンビニや退避所などに寄って、先を譲る。
その方がお互い気持ちよく走れる。
よく、法定速度きっちりでノロノロ走って後ろを詰まらせるやつを見るが、あれは交通の流れを悪くし、迷惑なだけなのでやめて欲しい。譲る時は譲る、譲ってもらった時はサンキューハザードを炊く。
こういう気遣い、コミュニケーションがワインディングでは必要だとボクは思う。
そうこうしているうちに、徳島県 大歩危峡に沿って走っていた。
道の駅があったので立ち寄ることに。
下を見るとエメラルドグリーンの清流があって、ラフティングが楽しめるそうだ。
しばらく走っていると、いつの間にか高知に入っていた。ガソリンが半分を切っていたので、エネオスに寄った。
神戸から高知まで385km走って、36.6ℓ消費していた。燃費は10.7km/Lだった。
ここまでオープンで走っていたが、流石に暑くなってきたので、幌を閉めて、窓を開けた。
高知は小さいころに行っていたらしいが、ほぼ初めてだった。
高知の中心地を走っていると、路面電車がいて、広島の街に似ていた。
目的地、ひろめ市場についた。高知では有名な市場で、11時過ぎだったのだが人で溢れていた。
有名な藁焼きカツオのたたきの専門店「明神丸」でお昼ごはんにすることにした。すでに行列が出来ていて、10分ほど並んだ。
タレか塩を選べる。迷ったが、今回は塩たたきにした。
目の前で藁焼きしているところを見学できる。豪快だった。
まずは何も乗せずに塩たたきだけを一口。
想像を超えた美味さに絶句した。。
藁の香ばしい香りが鼻に抜けた。
ニンニクとすだちを少しつけ、もう一口。旅の疲れが一気に吹き飛んだ。とても美味しかったです。ごちそうさまでした。
市場はとにかく賑やかだった。昼間から大人たちはビールを片手に楽しそうに話していた。
他にも名物が並んでいたが、思いのほかお腹いっぱいで見ているだけで満足だった。
ひろめ市場を後にし、次なる目的地をナビに設定した。
続く…。