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てうてう１プレゼンツ「秘密の練習」のお時間でございます。

前回はAくんの運転するトラクタヘッドが異常を示すインジケータが点灯した・・

Aくんは大きな駐車スペースのあるコンビニに入り私にヘルプを求めて来ました。

エンジンを切りリセット状態になったのか？復活？してお客様の所に向かいました。

お客様の所に予定よりかなり遅れて到着です。

Aくん「○○です！済みません、遅くなりました！」担当者であろう人に遅れた旨を説明します。

担当「あーご苦労さん。会社から話は聞ぃとるよ。」

Aくん「済みません。繋ぎ替えします！」




担当「慌てんでエエからね」

Aくん「はい。」

私はこの話をAくんから聞いて書いてますが、以前の彼ならお客様に対して「まず延着を詫びる」
とか、相手の言い分、延着した事で相手を怒らせてしまって苦情を言われる、という事に対して
こういう態度・行動は取れなかったと思います。

ですから、会社に「Aを来させるな！」「なんだ！オマエとこの運転手は！」「挨拶も出来んのか？」
と抗議の電話が来ていたと聞きました。（上司の嫌な運行課長さん談）

今は別人のようですし、「Aを来させろ。」とお気に入り登録？されている彼です(^^)

ここで、繋ぎ替えて「ありがとうございました」ならば・・至って普通です。

空の台車を指定場所に停め「台切り」・・連結を切り離します。

実入りの（積み込まれた）台車に繋ぎ替えました。ぴーっぴーっ！ガッチャン☆（連結しました）


脚巻き（台車を支えている脚を引っ込めます）をして、サービスラインの接続です。

エアーが2本、電気の供給とABS・・全ての接続が完了です。

再度、担当者を探しセット完了！の報告をしました。送り状を受け取り「ありがとうございました」

運転席に乗り、エンジンスタート(^o^)／

インジケータは点灯しません(^^♪

構内から外に出る所が少し勾配がついていたそうです。

道へ出たら左折をします。交通量は少なく路上駐車のクルマが数台居る程度でした。

トラクタヘッドが外へ・・Aくんは左へハンドルを切ります。

次に牽かれた台車が付いて来ます。



　　　　　　　　　　ところが！

異常な傾きと異音がAくんを襲いました

Aくん「・・・・！」

外の道へ出たAくんです。どうも台車の動きが変な事に気付きました。

道の脇へ寄せて停めます。おそるおそる下を覗き込みました。

Aくん「・・・・＼(◎o◎)／！」




あ～っ！

何と台車のホーシングを支えているスプリングが折れています！(T_T)



（Aくん提供）


積荷の重量は約１５トン・・・

会社に連絡を入れました。

Aくん「もしもし！Aです。今、実入りに繋ぎ替えました」

上司「了解。気を付けて」

Aくん「度々ですが・・トラブルです」

上司「またか？」

Aくん「台車のスプリングが折れてます」(T_T)

上司「走れそうか？」

Aくん「解りません。今、外の道路で脇に寄せてます」

上司「ソレ、牽いて行ったヤツは何も言わんかったで」

Aくん「繋いで右バックしたんです、そん時にバキバキ言うてました」(T_T)

（グリースの切れたリーフスプリングは、よくバキバキと音を立てます）

上司「もし動いてみて走れるんなら戻って来い、無理なら積み替えする、判断は任せる」

Aくん「はい」


　　　　

私「はい、もしもし」

Aくん「教官！度々済みません！」

私「どーした？またランプが点いたか？」設備の入替え作業をしていました。
私は現場事務所に居ました。

Aくん「台車のスプリングが折れました！」(T_T)

私「え？何処で？何軸の台車じゃ？実車か？」

Aくん「どーしましょ～？」（情けない声でした）

私「エアサスじゃないんやな？バネじゃな？」



Aくん「3軸ですー1軸目の右が折れました」(T_T)

私「何トン積んでる？」

Aくん「15トン位です」

私「荷崩れする荷物か？」

Aくん「大丈夫だと思います、どーしよう・・」

私「A！俺ならどうすると思う？」

Aくん「・・・教官なら・・」

私「いいか！会社を出たら帰るまでが自分の責任じゃ！俺ならどうするか考えろ」（突き放します）

Ａくん「は・・い」

そして電話は切れました。

私の方からも掛け直しません、彼に自分で考えて行動させなければいけませんからネ

冷たいかも知れません、ホントは助けてやりたいんです！でも敢て突き放しました。



それから2日が経過・・・お昼の休憩時間でした。携帯に着信です。

Aくん「もしもし、Aです。今いいですか？」

私「はい、この前のスプリング・・どうだった？」

Aくん「無事に帰れました。それから今日、部品注文していたスプリングが入ります」





私「そーか、良かった！スプリングの所にグリースアップしてなかったんか？」

Aくん「違う人が牽いて行ったんですよ、解りません」

私「俺・・グリースアップのやり方教えたよ・・な？」

Aくん「はい、自分はシャックルとキングピン点検してます！」（頼もしい！）(^^)



今回はインジケータの点灯とスプリングの折損というアクシデントに見舞われたAくんでした。




スプリングの折損・・時々ありますネ・・今はエアサス車が増えたとは言え、不整地等へ
出入りする貨物車（ダンプカー）とかはリーフサスを使ってます。

足回りですから大変な事になる要素も孕んでいます。点検・整備大事ですねm(__)m

私も2度リーフスプリングを折った経験あります・・(ToT)/~~~



スプリング・ハズ・カム・・「バネが来た！」（＾ｕ＾）