一つの季節の終わり　　第２章

明日予定通り黒ポルが旅立つ　　彼女とも長い月日を共に過ごした

「彼女とも」の　「も」　は、勿論青ポルの事　　

しかし青ポルを手放した時とは　随分思いが違う・・・







それは　初めて失恋した時と、二度目の失恋した時との違いとでも言うのか・・・







あはは・・・モテる男には何度も失恋した事が無いだろうから

私のこの形容が理解できないだろうが（苦笑）　　モテない私には今回はそんな感じに思える









一度狂い始めた時計の針は　　私の手ではもう取り戻せない







今の私は、もしかしたら別れた彼女の事を忘れるが為に　　

二股も三股も掛けて憂さを晴らしているのかも知れない　　

私は黒ポルを手放す事を覚悟した後　　すぐさま色々な代替え品を模索し始めたのだから

その一つが「メ黄ビー」　　そして、もう一つの紹介は・・・・・




それは私の元に届いてからにする事にしよう






今回の件も私の気が向くままに　　私が好き勝手に楽しんでいる事なのだが

前回同様、残念な事に家族からは犠牲者が出た



明日黒ポルが旅立つと家族に話をすると　　次女が寝る前に黒ポルに乗りたいと言い出した

彼女が母親のおなかの中にいる時から一緒だったクルマだからだろう










切ない時間の始まり









いつも出掛ける時には　　畳んだリアシートに横たわっていた次女だが

今日はガレージの中でエンジンも掛けていないのに　　

乗り込むと真っ先に　　愛おしそうに、その場所に横たわる彼女の姿




己の居場所が明日から一つ無くなるのを悲しむかのような姿だった・・・













しかし、決まった事は後には戻らない


新たなクルマで次なる想い出を作るしかない









ただ残念な事に　　次なるクルマにはリアシートが無いのだが


さて、どうした事か・・・・・







取敢えずは今迄ありがとう



家族４人での旅　　長女と二人での九州への旅行

週末の朝早く　私と共に風を感じながら山を駆け抜けた日々

沢山の思い出　　本当にありがとう



故障も少なく手を煩わせたことの少ない彼女には　　感謝の言葉しかない