「きよさと」と言っても、八ヶ岳南麓に広がる観光地の方ではありません。北海道オホーツク管内にある清里町の方です。そこで開催された第4回グランフォンドきよさとに参加しました。
グランフォンドきよさとは第1回から連続して参加しています。
4年前の第1回は、嫁が自転車を始めるきっかけとなった記念すべき大会。
若い頃から登山やスキーをやっていて体力はあるから大丈夫だろうと勝手に思い込み、
自転車といったら自転車通学しか経験がない嫁を誘って参加してみました。
しかし自転車と登山は使う筋肉が全く違うのですね。
ロードバイクの扱いに慣れていなかったっていうのもありますが、
嫁はびっくりするほど坂を上れず、挙げ句の果て早々と回収される始末。
登山だったら登りも下りも超得意なんですけどね。
あの屈辱の大会以降、グランフォンドきよさとのミドルコース、特に裏摩周展望台への激坂を上りきることを目標にトレーニングを重ねた結果、
昨年の第3回大会は余裕でゴール。
まあそんなわけで、今回も裏摩周展望台への上りを楽しみにしていたのですが・・・今年はコースが変更となり、裏摩周へは行かないのですね。
なんか盛り上がりに欠けそうな予感がひしひしとします。
前日は清里町内にある緑清荘に宿泊しました。ホテルの窓を通して見える斜里岳はガスってます。翌日も曇りの予報。低温注意報も出てます。
これまでの3回の大会は天候に恵まれていましたが、今回はお日様は望めないかも。
夕食は食堂でマトンとホエー豚の焼き肉でした。周囲には斜里岳登山のグループも。翌日は旧道コースから登り、新道コースを下山するらしい。
旧道は登山靴ではなく長靴もしくは地下足袋を履いて登る方が楽ですよ。登山靴を濡らさないよう飛び石伝いで歩くよりも、いっそのこと沢にジャブジャブ浸かって歩いた方が体力的にも楽だし、速く登れます。
スタート地点の「パパスランドさっつる」には6時半頃に到着。画像は開会式の様子。
スタート地点でボトルに飲用水を補給したかったのですが、水をくめる所は無いと。スタート地点に水くらい用意してあるだろうと思っていた私たちが浅はかでした。仕方なく自販機でミネラルウオーターを購入。
私たちの他にもボトルを手に持ってウロウロしている参加者がいたので、水道水でいいので用意してくれていてもいいのでは。まあ、自分たちで用意してから会場にくればいいのですが・・・。
気温は9度でかなり寒いですが、斜里岳のガスもとれ、まあまあの天気。
私は今回もまったりツーリング仕様の「LITESPEED」で走ります。これまで地味な外観だったので、今年からチェーンやバルブキャップなどを金色にして少し派手目にしています。
ボトルは「美瑛センチュリーライド」に参加したときの記念品。ハンドル周囲にはSONYポータブルナビ、GoPro、ヘッドライト等を装備。工具はツールケースに入れシートチューブのボトルゲージに。トップチューブバッグにはモバイルバッテリー(これがかなり重いんだよね)、サドルバッグには嫁の分も含めて予備の食料・電池・眼鏡、携帯電話とかを入れてます。
ロードバイク乗りの、少しでも省ける物は省いて軽量化しようという風潮とは真逆をいっていて、はっきり言って、かなり重い仕様になっています。
スピードに応じて班分けをすることもなくスタート。いきなり先導者のペースが速い。まあ、速く走りたい人はついていけばいいのです。私は嫁と一緒なので、のんびりサイクリングします。途中、カメラマンに手を振って挨拶。
今回のコースはこれまでと異なり、斜里町も走ります。ちょっと寒いけど、景色が素晴らしく走りやすいので、とても楽しい♪
たまに嫁と先頭交代しながら走りますが、私の方がどうしても速くなってしまい嫁が付いてこられないことが多いので、嫁を風除けにして私が後ろを走る時間の方が長いです。
1回目のチェックポイントは斜里町内の農業振興センター「みどり工房しゃり」。ここまで29.2km。
隣接したそよかぜキャンプ場は、オートキャンプ場ではないのですが、キャンプサイトは平坦で、芝は綺麗に刈り込まれており、トイレ・炊事場・あずまやも完備、斜里岳の雄大な景色も望め、快適なキャンプが出来そうです。
イベントでのお楽しみは補給食。ここでの補給食はバナナと何の変哲もないサンドイッチ。
水を補給しようと水場に行くと・・・(笑)
水場にこんな注意書きがあるキャンプ場は他には無いよね。
「みどり工房しゃり」を後にして次のチェックポイントを目指します。途中で嫁のチェーンが外れるというアクシデントもあり。
ここが通称「天に続く道」だそうです。てっきり、心拍数が上がりすぎて昇天するような上り坂のことかなって思っていたけど、そんな劇坂のことではなく、下り坂の先が空と地上の境界に消えていき、あたかも天に向かって吸い込まれているかのように見えるからこういう名前がついたのだそうです。
「天」は「天空」のことで「天国」では無かったのですね(汗)。
右手に見晴らしが良さそうな展望台がありました。せっかくなので上ってみます。
イベントの最中に、このように勝手に休憩して記念写真を撮っていると、「どうかしたのですか?」って不思議そうな顔で声を掛ける人や、
中には「目障りだ!」と怒る参加者もいらっしゃって、うんざりします(幸い「きよさと」では、そんな参加者はこれまではいませんでしたが)。
コースの途中で、自由に休憩し記念写真を撮ることのどこが癇に障るのか、私の明晰でない頭では理解できません。
遅れた参加者が到着するのをみんなが待っているといった状況ではないので、私たちは景色を楽しみながらマイペースでサイクリングを楽しみます。
速く走ることにこだわり、チェックポイント以外では自転車から降りず、先導者に付いて行くことを目標にしてもくもくと走り続けたいのであれば、私たちに構わずどうぞそうしてください。
展望台からはオホーツク海、山スキーが楽しめる海別岳を望むことが出来ました。
展望台への階段の支柱の数本には彫刻(アイヌ?)が。
なかなか手が込んでます。
つづく