先月の中旬のことですが、長崎港の水辺の森公園に隣接する岸壁で砕氷艦「しらせ」を見てきました。
猫を愛でた日のことですね。
時間軸とか時系列とかそんな概念は存在しない当ブログです。
さて「しらせ」。
「砕氷艦」というぐらいですから、氷を砕きながら航走できる船です。
砕氷艦「しらせ」は南極に所在する日本の観測基地である昭和基地の観測隊員の交代要員送迎と物資輸送、そして観測の支援活動という任務を遂行するための船です。
そのため、他の護衛艦や補給艦や掃海艇などのいわゆる「艦艇」とはちょっと毛色が違う艦艇であると言えます。
Wikipediaによると本艦の所有は文部科学省であり、建造予算も同省より支出、運営を海上自衛隊が担っているということのようです。
海上自衛隊の艦艇というとグレーの「いかにも!」というようなシュッとした船体を想像しますが、「しらせ」はオレンジとベージュのツートーンが目を引くずんぐりした丸っこい船です。
この目で見たのは初めてだったんですが、結構デカかった。
想像してたのはもっと小さい船だったんですが。
この日は海上自衛隊が一般公開で艦上を解放しており、見学に行ってきました。
折しも前日は台風到来で大荒れの天気のため公開時間が短縮されたようですが、明くる日は前掲ブログにも書いたように天気にも恵まれ、絶好の見学日和となりました。
僕は見学受付終了時刻である15時のわずか2〜3分前に艦上に滑り込み、それから見学終了時刻の16時まで「しらせ」の艦上を見学して回って、その後、岸壁から船体を眺めました。
4桁の艦番号は初めて見ました。
はい、いきなりですが、岸壁からかかった桟橋を渡って艦上に上がります。
艦上に上がると、船尾側にヘリ離着艦用の広大な甲板があります。
「しらせ」の艦載機は物資輸送などを行うため割と大型なのか、格納庫も広いです。
ヘリは3機収容できるようになっております。
ですがこの日はヘリは見当たらず、Tシャツなどのグッズを販売する模擬店などが並んでいました。
個人的にはヘリを見たかったんですが、安全上の事情でしょうか。
そして見ての通りすでに終わりかけの時間帯でしたが艦上は結構賑わっていました。
デッキからは客船「NORWEGIAN JOY」がバッチリ。
その姿は船というよりほとんどマンションか何かです。
しかし船体に施されたペイントが凄いですね。
三菱重工に2500億円を超える多額の損失をもたらしたアイーダ・プリマ(1番船)とアイーダ・ペルラ(2番船)も船体に派手なペイントが施されていますが、その出で立ちから「くちびるオバケ」なんて呼ばれたりしていますよね笑
僕は飛鳥2のような優美な船が好きです。
格納庫内にはこんな展示もあります。
主機は高さ約5m、長さ約10mのどでかいディーゼルエンジンです。そしてこれをなんと4機も積んでます。
エンジンで直にプロペラを駆動して推進するわけではなく、発電してモーターでプロペラを駆動します。
ちなみにプロペラを2つ備えた2軸推進です。
いやしかし格納庫これ・・・。
骨材むき出しの壁面。
天井ー!!という感じです。
普通に展示を見学している家族連れとかがいる中、壁面や天井の写真を撮っていたので怪しかったかもしれない。
格納庫で上映されていた「しらせ」の活動を紹介するビデオを見て勉強して、艦内見学を再開。
格納庫を通り抜けて艦首方向へ進みます。
岸壁から見てたらデッキクレーンもそんなに大きくは見えませんが、横に立つとでかいです。
「しらせ」の活動は南半球の夏の時期である12月〜1月にかけて行われます。
日本を出発してオーストラリアを経由し、南極へ。
物資を運び込んで、観測隊(文部科学省国立極地研究所・南極地域観測隊)の交代要員を送迎し、海洋観測の支援活動を行います。
夏とはいえ南極ですから、観測基地の周囲は雪と氷に閉ざされており、観測基地に燃料の石油を運ぶホースを艦から引っ張り込むにしても大変な重労働です。
また、気温が(比較的)上がることから、作業は雪や氷が締まる夜間の時間帯に行われます。
と言っても夏の南極は白夜と言って太陽が地平線の向こうに沈まない明るい夜ですので、映像を見ても夜だとは思えませんでした。
観測隊の隊員なども乗り込みますので艦内の階段は普通の護衛艦などより全然広いし角度も緩やかです笑
フェリーの船内のような雰囲気。
ブリッジ内の写真とかもっと撮ってれば良かったのになんかこういうメカ的なあればかり撮ってた。
ちょっと違和感のある写真笑
岸壁では陸上自衛隊の車両も展示されていました。
バイクに跨がれるってすごいですよね。
砕氷艦「しらせ」の艦上見学、楽しかったですが意外と写真撮ってませんでした。
岸壁横の水辺の森公園の芝生では犬とおじさんが休憩しておりました。
岸壁から出島ワーフ方面。
長崎港、周辺の充実度はやっぱりすごいです。
水辺の森公園は広いし、豪華客船がたくさん来るし、出島ワーフでは船やヨット眺めながら昼間から飲めるしw
佐世保港なんて最近こそ五番街ができて様子が変わりましたが、それでも全然敵わないですよね。
長崎港いいな〜と再認識した砕氷艦「しらせ」見学でした。
Posted at 2017/10/13 00:14:00 | |
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