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暇人ぶぅのブログ一覧

2013年04月18日 イイね!

コマツの作動油って

 ・ユンボネタ。コマツの油圧系は10Wのエンジンオイルを指定している。他はISOのVG32か46である。で、私なぞは「10Wという事は10W-30も使えるのだろうか?あるいはISOだとどの粘度なんだろうか?」って考えてしまう。という事で、いつものサイトでVGとの比較を見たら面白い事が分かった。エンジンオイルの10Wというのが仮にあったとすると、そいつの粘度はVG32と一緒である。なんで10Wなんて作動オイルじゃない規格を入れているのか理解に苦しむ話しだが、同じ油圧動作機械だから原理が同じなら要求も似てくるよね。ちなみに、VG46は10Wと15Wの間ぐらいと、少しだけ粘度が高いが、エンジンオイルの規格分けだと同じのを入れてしまうぐらい近い。ギアオイルだと75Wが相当。

 ・では10W-30などマルチグレードはどうかと言うと、そのサイトによるとVG100ぐらいだそうだ。「W側の数字は低温だとシングルでもマルチでも一緒でないとおかしいのではないか?」と思うのだが、VG(ISO)は40度での粘度なので10Wが決まるマイナス何十度の世界でのポンピング限界で書いてある訳ではない。だから10W-30をユンボの作動油としては使えない。

 ・もっとも、車では油圧機械を使っているのがある。トルコンATだ。これが使っているATFはどうかと思ったら、D3がやっぱり40度あたりでVG32~38(そういう規格はなくて、VG32の次ぎは46だが)あたりに当たる。だから、やわらかいATFをVG32のユンボに入れる事は多分可能だろうと思う(責任は持てませんが)。でも10Wのオイルはメーカー純正でなければ結構安く出回っているので、「僻地でオイル量が規定より少なくなってしまった、何かを流用しなければならない」ってな場合以外はメリットないでしょ。

 ・二台目のユンボは放置場所下にオイルが漏れている跡を発見。場所からするとハイド板か旋回モーター、あるいはコントロールバルブか?ハイド板はワイヤーの固着で、無理矢理押し込んだらワイヤーが座屈したのかレバーは動くけど板は動かず。仕方ないのでパネル剥がしてコントロールバルブの所で見たらワイヤーも分かったが手動でも動かない。ワイヤー切り離したら、ワイヤーはOK、問題はコントロールユニットかその手前にあるレバー。なんでか良く分からないが、ここはワイヤーが直でコントロールユニットを動かしてはおらず、レバーにくっついて動かしていた。そのレバーが固着している可能性もある。というか、腹立たしいのは、そこらへんはコントロールバルブの下にあるので、油圧ホースがたこ足配線してあって、作業が非常に難しい。でなければ、こんなのレバーをトンカチでたたければわかる程度の話しなのだ。多分だが、レバーはニュートラルを出すためにあるもので、これが引きっぱなしで長期放置で固着したのではないかと思うが、そもそもコントロールにワイヤーはあかんだろ、と思う。ロッドでもあまり良く無いのだが、ワイヤーは押す方向に力を掛けられない仕組みなので、リターンがしっかりしてない物では使ってはいけない構造だと思う。バッテリーも古い奴の一個がなんとか使える電圧を維持していたので再利用。他のはダメだぁ、1V切ってる。逆に言えば2,3年放置で11Vある日立がおかしいとも。新神戸が作っているようだが、ダブルネームなの?エンジンオイルは墨汁状態だったしフィルターもダメだが、一応動く。てか、油圧が高いのか、動作はこっちの方がずっとキビキビしていて使いやすい。これを出せればPC03に取りかかれるはず。こっちは本体は一番最近まで動かしていたのだが、フレーム割れなので、修理はちょい大変。

 ・キャブのメインジェットセットも注文、悩んだ末110~122の2.5番刻みの6個セット2個買った。キャブセッティングをやった記事などを読むと、2.5番でも結局大きな違い(AF比が1程度)変化してしまうケースが見られたし、まあFG純正122とF2H純正110の間にベストはあるだろうと。本当は悪くなるまで振らないとなんとも言えないので、105~135ぐらいもあるといいんだけど、どのみち季節ごとにセッティング変更なんてきっとしないから。タイヤのエア圧もあれから調べたらBT39SSを使ったスパーダのセッティングの話しで、メーカーのタイヤサービスで「1.6kgf」と言われたという話しを発見。あれ、やっぱり低い方向で正しいんだ。まあ、サーキットではタイヤ温度が上がるので、ストリートだともう少し高めにしておかないといけないかも知れませんが、そこまで下げてセッティングを探れって事らしいです。でも標準2.25kgからそんな落として大丈夫なんでしょうか?仮にBT45あたりで1.6kgに落としたら怖くて乗れないと思いますけど。

 ・雨具は東レのエントラント2000Kにした。耐水性はほどほどで問題ないし、透湿性は10000mgなので、まあまあのはず。昔のエントラントは評判悪かったけれど、こいつはどうなのだろう?値段は6000円ぐらいなので、ちょっとマシな非透湿レインコート2個分ぐらい。私は1年で使い潰しているので、3年持てばまあいいかなと。この下にも透湿性が2000mgレベルの物があるが、あれは静止していると辛うじて耐えられる程度なので、非透湿タイプと同じ値段だったら買ってもいいってレベル。運動なんて考えない方がいいが、雨具を着て突っ立ってる仕事なんて警備ぐらいだよな。

 ・もう一つ斉藤製作所の草刈り機のベアリングの修理。こいつはベルトで刃に動力を伝達しているのだが、レバーを戻しても刃が回り続けるという致命的な問題があった。フロントカッターで運搬時に刃を立てる必要があるので、その時に刃が回っているってのは、どう考えてもゾンビ映画の1シーンの再現になっちゃう。クラッチの調整不良ではなく、中間にある伝達プーリーの軸ベアリングが壊れて、勝手に繋がってしまうのだ。私はアンギュラーベアリングの自動調芯だと思っていたのだが、実は軸の部分が壊れて遊んでいるだけで、ベアリングそのものはソリッドな物だった。で、これを問屋に持って行って見せたのだが、メーカーの刻印がなく、また構造がかなり特殊で、どこの物なのか想像が付かないとの事。あるいは海外製か、特注品なのかもという話し。まあ、正しい構造でないのは私も分かる。もう一件、鉄工所に持って行ったのだが、やっぱり専門の人が今日はいないので正確には分からないが、構造が理解出来ないって事になった。軸とベアリングの間にはかつて何かが入っていて、その残骸は出てきたので、それは間違いない。しかし、それが何を入れていたのかが理解出来ないのだ。敢えて言えば、軸の細い部分も妙なテーパーがあるので、リテーナーが封入されていて、つまる所2個のベアリングがあって、内側のベアリングが自動調芯機能特化で、外側のベアリングが回転特化だった可能性はある。でも、内ベアリングだったら、もっと何かあるはず・・・普通だったら、仮にベアリングの正確な型式が分からなくても代用品を組めちゃうのだが、ここでの問題は軸も特殊だという事。この軸はプーリー軸なので、キー溝と止めネジがついており、ただの丸棒から作り出すと結構かかるそうな。これをワンオフで作れるなら、そもそも何も考えず今のユニットに新しい軸と入れればOKだ。

 ・ま、そんなんで鉄工所の中も色々見せてもらい、普段ならお目にかかれないであろう工業機械にWktkしてきたのだが、工場の人とユンボの継ぎ手の工作の話しをしていて色々考えさせられた。前書いたフレアナット継ぎ手を丸棒で作るのでラフに鉄棒を曲げられるか聞いたら、前の所よりは1000円ほど安い値段を言われたけど、やっぱり自分で曲げたらいいんじゃね?って言われた。一方で、仕事がなくて鉄鋼業の明日は暗いが、第三次産業のような形が残らないのが幅を利かせているのも感心しないとも。私は一次産業なので、二次産業に考えは近いのだが、どうしても「仕事がないと言いながら何でそんな高い値段なんだろう?」と思ってしまう。実際、その人もローラーベンダーを見せながら、「こんなので曲げるのなんかちょちょいのちょいで1000円ぐらいで受けてくれていいだろうとおもうやろ?」と言われた。その通りである。私が工場で働いていたら、手でも曲がる鉄棒をちょっとだけマシに粗く曲げる程度、そのぐらいで受ける。自分も工場の機械も遊ばせておくよりよっぽどマシじゃないのか?ってね。もちろん技術の安売りはしないってのは大事だとも思うが、300円の鉄棒曲げて5000円とか請求しているから鉄工所にお声が掛からなくなり、仕事がなくなるという悪循環があるんじゃないのか?同じような問題は町のバイク屋でも、伝統工芸品の店でも、今斜陽産業のあちこちで見られる。そんな高くて面倒な事を言われるぐらいなら、新品を買った方が楽だし、あるいはDIYで低レベルでもやっちゃえばいい、というイギリス病だ。サッチャーが死んだ時にイギリス病は「大きい政府から小さい政府への変換」なんて説明されていたが、生活感覚で言えば「プロの堕落とアマの台頭」だった。そもそもDIYってその時に産まれたような言葉だしね。例えばバイクにしたって、最低○○円じゃないとロクなのがないですよ、うちはそんな値段じゃ売れませんよ、って言うのは店の自由だ。他にも木工家具職人なんかが、注文家具の値段をお客が「このぐらい?」と提示されたのを「馬鹿にしている」とか「物を知らない」とか批判した本も読んだことがある。もちろん、その人はかなりグレードがある文化品なども手がけるので、その気持ちは充分分かる。一方で、世の中の一般的な物価に近づける努力とか、実際にそういう値段で売っている企業努力とか、あるいはお客に説得出来る理由とかが抜け落ちているように感じる。文化財クラスならそうなんだけど、その手の主張はどこか売り手原理の押し売りじゃないだろうか。いや、先輩でもそういう事やっている人いるんだけど、申し訳ないが100円ショップでも売られているような写真立てがウン万円だった時はひいた。ご祝儀だと思って買ったけど。別に鉄工所が高い値段を言っているからくやしくて言っているって訳ではない。実際、そこの人も「自分で曲げて出来るよ」って言っているんだから、嫌味とかそういうのは無い。多分、ちょっと前なら「一升瓶持って行けばやってくれる」って種類の作業だったはずだ。そういう値段設定になった背景には、多分他の企業との取引で原価計算とかやって収益とか考えて計算した物があるのだろうと思う。でなければ、あまりに突拍子のない価格がポンで出て来ないだろう。でもなー、最近ほんと、工賃が馬鹿高い事例が多すぎるよなー。で、肝心の製造業じゃない部分のサービスがタダで大忙し、みたいな。この問題は根が深いと思うのでまた考えて見たい。
Posted at 2013/04/18 20:53:08 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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