前回は10月最後の星撮りに出動したときのお話でした。
その後、銀河や星雲などの天体を撮るには月が明るくなるので
出動しない予定でしたが、31日の夜、低空は霞んでいたものの、高い月が
きれいだったので、月を目的に天山登山口に行ってきました。
この時は、星雲の写真は撮らないつもりで小型赤道儀は積まずに
中型赤道儀に長い屈折鏡とポタ赤の2台体制です。
現地に到着したのが21時頃で、既に団体の先客がいました。
8月にもお会いした、久留米の陸上自衛隊幹部候補生学校の方々です。
その時の様子は
こちらのブログに書いています。
月明かりで、観望場所の様子がよくわかります。
前回少しお話しした隊長さん(?)が今回も話しかけてこられました。現在は3日かけて100kmを歩く訓練のサポートだそうで、
登山口の駐車場に前日朝から丸2日滞在されているとのことでした。前回は月も出ていなくて、途中で曇っていたのですが、
今回は月が綺麗でしたので望遠鏡で見せることができました。そのお礼か、コーヒーをいただいて、撮影の間、世間話をして
いました。
屈折鏡に1.5倍エクステンダーを付けてD850で100枚撮って合成しました。
100枚と言っても、ライブビューのサイレント撮影で、最も速い連写モード(CH)で何度かリモコンのボタンを押すうちに数秒で
終わります。合成することでノイズは無くなり、像の揺らぎも平均化されて見えなくなります。
D850導入以来、月を撮る時はシーイングが悪くてカメラの性能を引き出せていませんでしたが、今回は等倍で見てもシャープに
写っています。
その横ではポタ赤に35mmレンズを付けたD5300でカシオペア座辺りを撮っていました。
透過バンドが狭いフィルタを付けてISO800、F3.2、SS=360sで15枚撮って合成しました。
前回撮ったハート星雲が写っています。月がないときに比べると背景が汚いですが、フィルタのおかげで何とか見られます。
長い屈折鏡では、エクステンダーの代わりに4倍バーロー(拡大レンズ)を付けて月を撮りました。
この拡大率だと上下が画面に収まらないので、2つの構図で撮って、月の画像のモザイクに初挑戦。
天体ソフトのお陰で結構きれいにつながりました。
出来上がった画像を少しトリミングして6270x6270(D850の縦の画素は5504)としました。
上の画像をクリックするとPHOTOHITOに飛んで、そこの画像をクリックすると等倍で見ることができます。
月の撮影は早々に終わって、ポタ赤で星野撮影をする間、屈折鏡にレデューサを付けて明るい天体を撮ろうと、東の空に
昇ってきたすばるを導入しました。光害カットフィルタを使いましたが、背景のガスを写すほどに露出時間をかけると白くなって
この辺りが限界です。
最後に佐賀の夜景と昇り始めたオリオン座を。
この夜は日付が変わったところで撤収しました。
Posted at 2017/11/04 12:49:46 | |
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