たくぞう＠GXPA16のブログ一覧

さて、「ホワイトカラー・イグゼンプション」という言葉をご存知だろうか。
要するに、年収が一定の数値を超えていれば残業手当がいっさい付かず、給料が事実上定額になるという制度。たとえば500万円以上は駄目ということになると、年収500万以上の人間はすべてサービス残業を強いられることになる。

（詳細は以下リンクをご参照下さい）
その１
その２
その３

んなアホな、という感じだろうが、実際に安部内閣はこれを推し進めるつもりのようだ。
労働者側としては残業分の給料が目減りするので当然損で、1人平均120万円ほど収入が減少すると試算されている。企業はといえば残業分の給料を支払わなくてよくなる。労働者の購買力が低下すればモノが売れなくなる面はあるが、必需品は売れるし市場は国内だけではない。明らかに企業の収支にとってはプラスといってよいだろう。

消費税が何パーセント上がるとかよりはるかに生活に影響する話なのに、マスコミはだんまり。
なぜ？恐らく、この法改悪で得する大企業の息がかかっているためだ。

トヨタ車のドアが燃えたり、トヨタ車が渋滞中に自然に炎上して犠牲者が出たりなどの話を知らない人も多いでしょ？ニュースでほとんど言わないからね。
以前リコールになったサーフだか何だかも、走行中に突然ハンドルが切れなくなるという極めて危険な事例だったにもかかわらず、マスコミの扱いは小さかった。
ちなみにトヨタの広告費は国内企業でもダントツトップだったはず。要するに、広告料＝口止め料　ってことですな。
参考リンク

で、現在の政府案では、年収400万を越えるホワイトカラーはこれに該当するらしい。400万？？該当する人は少なくないと思うんだけれど。
ま、現状でもサービス残業などで過酷な労働を強いられている人はいるだろうけれど、そういう人でもこの法案が通って楽になることはないだろう。また、ドレイがドレイ同士で鎖の長さを自慢しても何にもならない。

どうにかこの法案は潰すべきだと思いますが、いかがなもんでしょうか。
安部みたいなボンボンが庶民の生活を真面目に考えてくれてると思うなら、それは大間違いってもんだ。


以下、某所より引用。
表の見方ですが、一番左の数字が時給を表す指数。
真ん中が世界における物価。(物価の高い国ほど数値が高い,平均100)
一番右は時給を物価で割ったもので、この数値が大きいほど同じ時間だけ働いた場合にものをたくさん買える。（たとえば時給1000円で100円のジュースを買う場合と、時給2000円で300円のジュースを買う場合を想像してみてください）

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【『生活の原資という意味での賃金　＝時給換算の購買力平価』による比較】　　[時給　内外価格差　物価指数（時給/内外価格差）＝時給換算の購買力平価]
▽ﾙｸｾﾝﾌﾞﾙｸ　3840　102　37.7
▽オランダ　2815　96　29.3
▽フランス　2500　94　26.6
▽ﾉﾙｳｪｰ　3333　126　26.5
▽ドイツ　2571　100　25.7
▽ﾌｨﾝﾗﾝﾄﾞ　2407　100　24.1
▽ｽｳｪｰﾃﾞﾝ　2545　106　24.0
▽カナダ　2053　86　23.9
▽ｵｰｽﾄﾘｰ(ｵｰｽﾄﾘｱ)　2258　95　23.8
▽イタリア　2000　86　23.3
▽イギリス　2278　101　22.6
▽ｵｰｽﾄﾗﾘｱ　1778　80　22.2
▽スペイン　1467　75　19.6
▽アメリカ　2130　110　19.4
▽ﾆｭｰｼﾞｰﾗﾝﾄﾞ　1427　75　19.0
▽スイス　2432　128　19.0
▽ﾃﾞﾝﾏｰｸ　2176　118　18.4
▽韓国　1111　69　16.1
▽日本　1654　126　 13.1　←現時点ここ
▽日本WE　1091　126(?)　8.66※１　←※１（日本がﾎﾜｲﾄｶﾗｰ・ｲｸﾞｾﾞﾝﾌﾟｼｮﾝを導入し、残業代分の年収120万円減＋タダ働きの月残業20時間UPした場合）
▽トルコ　300　44　6.81
【DATAの見方】
■26.6のフランス人は、13.1の日本人と同じ労働をした場合、日本人の約2倍の買い物が出来るという事を意味する。
■ネットで経済規模が低いと叩かれる韓国より酷いとは…、しかしギャグではないから恐ろしい。
■日本はEU労働時間の2倍、GDPは数倍。
　しかし、日本人の生活水準『生活の原資という意味での賃金　＝時給換算の購買力』は半分。
　必死に働いた金は　政府に搾取されているわけだ。
■先進国は「時給/物価指数」が20前後で落ち着く。
　欧州の社会民主主義国家は25前後が多い。（オランダ29.3、フランス26.6、ドイツ25.7、スウェーデン24.0、イタリア23.3、イギリス22.6…）
　新自由主義国家（米、ﾆｭｰｼﾞｰ）は20以下。（アメリカやニュージーランドでも19～20前後。カナダやオーストラリアも23前後。）
　15前後だと中進国。10以下は後進国の水準。