もう先週のことですが、みん友の ぼくそう さんのお誘いでヒーローしのいの軽自動車耐久レース、ヒーローチャレンジ特別戦に参加させていただきました。
ぼくそう さん所属のチーム牛貯繋がりで集まった「ITO自整」として、ATのほぼノーマルなミラでレース参戦です。
・・・と、その前に、本番に至る数週間前・・・
チームでの顔合わせ兼、マシンテストとしてヒーローしのいを一度訪れました。
そもそも自分ヒーローしのい一度も走ったこと無いってのと、普段乗ってるMTハイパワー(?)FRからATローパワーFFと、真逆な特性の車になるということもあって、本番前に予習しとかないとさすがにムリw
車のほうも失礼ながらポンコツなマシンを拾ってきて絶賛修理中という状況だそうだったので、なんならエンジンかかるかどうかという所からのスタートw
あちこち修理の甲斐あって無事に車は動いたのですが・・・どうにも調子が悪い・・・
このレース、参加資格としてドライ路面で1分5秒以内という足切りタイムが設定されているのですが、エースの ぼくそう選手でもギリギリ通過、自分は8~9秒くらいだったかな?な余裕のアウト。なんなら最終コーナー前の上り坂でエンストしてレッカー退場なんて始末。
エンストの原因はスロットルワイヤーだったようですが、調整してもらってもパワーが上がる様子も無く、違和感を覚えるエンジンの挙動に不穏な空気が立ち込めます・・・
そんなわけでマシンテストも早々に切り上げ、本番までになんとか原因を突き止めて修理する!と、参戦すら危ぶまれる状況でしたが、そこから数週間、どうにか本番までに修理はギリギリ間に合い、無事スターティンググリッドに並ぶことができたというちょっとしたドラマもありました。
さて、そんな見えないところでの戦いの後に挑む本番。
ロクに走行テストできていないという不安がありながらも、スタート前の練習走行では ぼくそう選手ドライブで1分弱と確実にマシンは速くなっていました。
あとはここから5時間の長丁場を無事に走り切れるかの勝負です。
(ヒーローチャレンジは通常4時間ですが、今回の特別戦は1時間長い5時間勝負)
10:10分のフォーメーションラップからのレーススタート。
さっそく第一出走の ぼくそう選手が爆走!・・・と、思いきや、ばっしばし追い越されていきます。
どうやら自分が分かってなかったみたいですが、過給機付きやら改造制限なしクラスとの混走ということで、実はほぼノーマル車両クラスの車両はうちと1、2台いるかいないかな様子。(エントリーリストにクラス書かれてないから不明)
なので、手に汗握るデッドヒート!というよりは、速い車をスムーズにパスさせながら、トラブルに絡まずに堅実に走り切る戦いとなる模様。
50秒弱で走るトップチームから約10秒は遅れる中、ペースを乱さず、邪魔をせず、トラブルに巻き込まれない・・・って、これはこれで精神的に過酷じゃないか?w
今更な状況把握に面食らうたまさのをよそに、堅実に走るITO自整ミラ。
他チームのエンジンブローによるコースクローズというアクシデントを挟みながらも無事に第一スティントを終えて第二走者の某ビ筑SW乗りの小僧にバトンタッチ。
・・・と、その時、たまさのはピットに帰ってきた車両を見て気づきます。
「右前のタイヤが潰れてる!」
どうやらエアがどこかから抜けている様子。
目視で点検する限り、何かが刺さったりしている感じは無いのでひとまずエア充填とバルブコアの増し締めだけしてコースイン。
不安を抱えながらのスタートとなる第二走者でしたが、そんな不安はよそに好調なタイムで駆け抜けていきます。
サーキット経験値はたまさのより少ないはずが、もともとデミオ乗りだったということもあってか手慣れた様子で周回を重ねる某SW小僧。
危なげない安定した走りにタイヤの問題も杞憂だったかと安堵し、続く第三走者はいよいよ自分。装備を整え、バトンタッチを待ちます。
そして無事にピットに帰ってきたところで交代と思いきや・・・やっぱりタイヤ潰れてる!
誤魔化せないトラブルと判明し、急遽タイヤ交換作業開始。
一応カジュアルなレースということで、この耐久レースではお昼休みが設定されており、お昼休みはコース上での車両保管義務があるのですが、自分がお昼休みを跨いで担当する作戦だったところでこのトラブル。
作業完了次第すぐにコースに戻れ!とドライバーシートに乗り込み、メンバーの皆さんの手早い作業完了を待ちますが、ジャッキが下りたのはわずかにお昼休みに食い込むタイミング。
ギリギリ間に合わずピットペナルティとなってしまいました。
まぁこういうのも耐久レースの醍醐味ということで開き直って午後の部仕切り直し。
この分は俺が取り返してやるぜ!と、鼻息荒くピットスタートを切るたまさの。
はたしてそう上手くいくかどうか・・・
いざコースインしてアクセル全開といくと、前回の顔合わせの際とは段違いのパワー感。もともと慣れてないヒーローしのいのレイアウトやオートマFFの操作感のギャップにいきなり翻弄されます。
しかも今回は速い車がばしばし後ろから追い越してくる。
うん、これスッゲー怖いぞw
前回は終始アクセルベタ踏みでもなんともなかったスタート直後のヒーローコーナーやその後のダンスシケインもしっかりラインを狙わないと曲がりません。
迂闊に縁石を踏もうものなら激しく揺さぶられる軽自動車。普段の安定性の高いRX-8とは違い、横転のリスクというものにも気を使いながら走るのは中々に神経を使います。
裏のS字を超えたあとの激坂はLレンジまでぶちこんでいいと言われて試してみるも、MTと違ってタイムラグのあるATでは狙ったようにはシフトチェンジできず。
そして恐怖の下りからの最終シケインは壁に向かって突っこんで行くのがこえーのなんの。
エビス西でこういうの慣れてると思ったけどダメだったねw
手動式のサーキットタイマーのボタンを押す余裕もなく、とにかく壁に刺さらず走るので精一杯でしたw
ペナルティ挽回と意気込んだはずが、結果としてはメンバー中ワーストな1分ジャストくらいのタイム。
とりあえず無事に走り切るという仕事だけはこなしたので後続メンバーにバトンタッチ。
その後、コースアウトによるレッカー続出等、荒れたレース展開となりながらも無事に周回を重ねるITO自整ミラ。
サーキット慣れしているメンバーや変態セリカ乗りのonodaさん等、コンスタントに1分切りのタイムを叩き出し、なんやかんやほぼノーマル車両っぽいライバルとも競り合うような状況もちらほら。
日も落ち始め、薄暗く寒さも増してきた16時過ぎ。
無事にチェッカーフラッグを走り抜け、長かったレースも完走となりました。
スタート前こそマシントラブルの不安があったものの、車両オーナー様の努力の甲斐もあって最後まで楽しく走り切ることができました。
これだけの長期戦や1台のマシンを繋いで走るという経験は今まで無かったので、自分としても貴重な経験ができたと思います。
チームITO自整の皆様、参加エントラントの皆様、お疲れ様でした。
リザルトとしては結局生存車両の中では最下位ではありましたが、何気にブービーとは1周差。計5台のDNFがあった中でも無事に完走できたというのは十分な結果だと思います。
オーナー様はこの結果を糧にもっと戦えるマシンにすると既に来シーズンに向けて気合十分。
またお声掛け頂けるようなら是非ともリベンジに挑みたいと思います。
貴重な経験を皆様ありがとうございました。
そして来週は本職(?)のOSLジムカーナ最終戦。
しばらくジムカーナやれてない不安はありながらも、シリーズチャンピオン目指してそちらも頑張りたいと思います。