トラクターのタイヤ交換

　数日前、自宅のそばを原付で流していると、ご近所の農家の方々が井戸端ミーティングをしていたので仲間に入れてもらった。

ワシ：今日の議題は何ですか？
農：いいトコロに来たねぇ、実はトラクターのタイヤ交換が高いって話してたんだよ。
ワシ：そんなに高いんですか？
農：それでみんなでいい手はないかとはなしてたのサ

　このあたりの一帯の農機具関係は「Ｉ農機」と言う業者しかなく、作業価格などすべて一方的な値段で仕切られているらしく、相見積もりもできない、もっともできたところで、そこまでトラクターで自走できないのが事実である。
　近隣の農家の方たちは「運命共同体」としてこのお店と代々付き合っているらしい。近所の自動車関係のお店もテリトリーの侵害はしたくないらしく断られたらしいのである。つまり・・・

農：タイヤだけなら通販で安いんだよ。作業だけやってくれない？
ワシ：別にいいですけど、やったことありませんよ。
農：じゃあ、まずフミオさん家のトラクターから頼むよ

よく考えてみたらチューブタイヤだし、２０ｋｍ/ｈ程度しか出ないのでホイールバランスもいらないし車よりも楽かもしれない。

　数日後タイヤとチューブが届いたので作業開始。近所の農家の方々が集まってきてなんだかデモンストレーションのようになってしまった。解説しながら作業をする。
　用意したのはタイヤレバーとバイク用のビードブレーカーなどビードブレーカーに関しては容量不足なので単管パイプで車用を作ろうと思う。

　作業はいたって普通で特筆すればチューブに内側と外側の向きが決まっているということぐらいだろうか？それと空気が大量に入るのでコンプレッサーがフル回転です。

　見に来ていた農家の方たちから
農Ａ：なんかオレでもできそうだな・・・
ワシ：ここまで乗ってくればお手伝いしますよ。
農B：これならタイヤ代だけじゃん


などと言っているうちに作業終了後、問題が出た。外した古タイヤである。

ワシ：古タイヤどうするんですか？
農Ｃ：そんなモノ「Ｉ農機」の裏に放っておけばいいんだよ！
農Ａ：そりゃいいや


これまでの交換作業費とのギャップに皆さんご立腹の様子で発言が乱暴になってきている。