2016年10月14日
低温では使えないので生産停止
航空機が高空や低温多湿状況下で飛行中に着氷現象することをアイシングと言います。
アイシングは空気取り入れ口の氷が発生し、それがエンジンの中に吸い込まれると、下手すればエンジン損傷で停止することもあるし、また、主翼前縁部分にアイシングが発生すると揚力を得るための空力が台無しになり、下手すれば墜落する事もあります。
あのYS-11の主翼前縁が黒いですよね。あれはゴム状のバルーンとなり、空気を入れて前縁部分を膨らませたりすることで、アイシングを防いでいます。
今ではアイシングを起きにくいようにヒーターが各所に装備されています。あの大気速度や温度、AOAを計測するセンサーにもヒーターは付いています。
旅客機がエンルートで飛ぶ場合は高度が約37000~40000ftですが、外気温度はマイナス30~40℃は当たり前。そういう状況下ですからエンジンカウル前方部分にもヒーターが装備されているはずです。で、ないとアイシングになりますからね。
ヘリコプターでも例外ではありません。低温テストはそういうアイシングが起こるかという項目もありますが、ターボシャフト(ガスタービン)エンジンが作動していると、空気流入速度が凄いので空気取り入れ口の温度が下がるのです。
そんな基礎的な事も軽微に考えてのデザインは、流石は韓国ではあります。中東や東南アジアではアイシングは起きないって?
アイシングは地球上、大気がある限り起こりえる事例なんです。
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Posted at
2016/10/14 19:10:49
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