TOYO TIRES PROXES PROXES R1R 195/55R15  

　それまで履いていたFIREHAWKが距離こそ乗っていないものの、経年劣化でカピカピ且つひび割れが出ており、低速でもたまーにすっぽ抜けるような動きをし始めたので代替交換。

　正直このタイヤ、ハイグリップラジアルの中ではとびぬけて安いものの（同社同サイズのコンフォート向けより安かったり...）、世間の評判では結構ネガ面が多いのも事実。

　ただそれを知ったうえで、うちの状況に当てはめて対照してみると、
　・消しゴムのように減る→改良でトレッドウェアが140→200に上昇したし、ポロぐらいの馬力と車重なら削り度合いも少ないんじゃないかと思われる。
　・ウォールがたわむ、やわい→同クラスのハイグリップ帯並びにそれに準じた使い方の話であって、街乗りスポーツの範疇なら空気圧で誤魔化せるはず（XLタイヤと思えばいいんだし）。
　・縦溝がないから排水が甘い→大パワーや重量車に履いてる人のレビューで街乗りに支障がない旨多く出ているし、そもそもうちの使い方だと減って溝がアワワになる前にコンパの気が抜ける方が早そう≒街乗りの範疇なら排水性は足りている。

　…とまぁ、ご都合主義的解釈をしてるのは否定しないけど実際問題あまりネガ要素にならない訳で。
　とりあえず面白がって履いてみた次第。

　空気圧2.2で乗り出したところ成程、噂通りの横の柔さがわかる。
　コンパ自体の柔らかさとハイグリップは間違いないので、一度手ごたえを得てしまえばその先の破綻限界までは極めて高く、その範疇でアクセル足してアンダーやら薄くブレーキ当てて巻き込みやらは割と容易にできるものの、いかんせんこの圧だと柔すぎて街乗りレーンチェンジでもちょっと違和感を感じる。
　なので、暫定で2.6まで上げた所ちょっとフィードバックの薄いセカンドスポーツかハイグレードコンフォート位の手ごたえに落ち着いた。しばらくはここからちょい下げ位で様子を見るつもり。

　一方でこの柔さは反面メリットにも寄与していて、まず縦のトラクションは鬼。正直、100psそこそこも怪しいクラスの車だとどう踏んでもガッツリグリップ。ブレーキも安定。
　また、気持ち圧高めで運用＆ウォールもコンパも柔らかいので予想以上に静か且つ跳ねない。そりゃ、本気で静粛性謳うタイヤにゃ負けるけど、スポーツタイヤとしては及第点以上だと思う。変な共振や低周波の音も皆無で、車内は割と快適。

　摩耗度合いや継続して熱を入れ続けた（スポーツ走行でなくとも、ロングランや長時間高速道路等の街乗りの延長線での熱入れをする）場合にどう変わってくるかはまだ未知数なれど、サンダル代わりにするには贅沢なのに安い、いいタイヤなんじゃないかな？というのがファーストインプレ。

　購入価格は4本送料込、組換工賃含まず。